あらすじ
渋谷駅から2駅目のそこそこ大きな街。駅からほど近い路地の奥に、その店「灯火亭」はある。心づくしの季節の料理とそれらに合わせた酒。そして、なにより、さりげない気づかいにあふれた主のユウさんのもてなしが待っている。今夜も人生に迷う人々がやって来て――やがて、大切な何かに気づいてゆく。ちょっぴりほろ苦くて、でも優しい、大人の心を癒す連作集。
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Posted by ブクログ
今回も心暖まるお話だった。
やっぱりどんなに悩んでてもほっするご飯があったら心は一旦落ち着くんだよね。
それで考えが変わることもある。
そんなお料理がだせるのはプロだなって思った。
私も灯火亭行きたいー!
Posted by ブクログ
美味しいユウさんの料理を食べてお酒を飲んでいると、不思議と悩みが解消に向かう……元気なとききもそうじゃないときも訪れたい酒場灯火亭。
シリーズ物だと知らず2作目から読んでしまった為、設定が詳しく分からずやや入り込み辛いところはあったが、面白かった。他の作品も読みたい。
Posted by ブクログ
一作目を読んでからだいぶ間が空いてしまったけれど「灯火亭」も「ユウさん」もちゃんと記憶があったのでスムーズにお話しに没入。
やっぱいいなぁ…灯火亭。
1人で気軽に入れて優しい料理と温かいもてなしに触れ、明日も頑張ろう!と励ましてくれたり、リセットさせてくれたり…そんな居場所があったら生きていくのに心強い!
どうにもそんな店には巡り会えていないからせめて本の中だけでもその空間と料理を味わわせてもらおう!
「お酒とお料理で明日につながるひと時を」って素敵!
個人的には「夢の味」と「一人の味」が好きだったなぁ(^^)
その中に出てくる「お金は与えられるものではなく自分で稼ぐもの。女にとって大切なのは経済的に自立したうえで結婚すること。」というセリフがすごく印象的だった。
居酒屋灯火亭には関係のないところで出てくるセリフであくまでその女性の「信条」、これが正解でも不正解でもないのだけれど…読んでいてなんか思わず付箋貼ってしまった!笑
Posted by ブクログ
悩みを持って来店する客に対し、料理と気遣いと常連客との連携プレイによって甘やかすわけではなく自ら出口を見つけられるように優しく導く話はどれも心地よい。
だけど実際にはこんな常連が集まる居酒屋は少し行きづらいし、ユウさんも架空の人だからこその完璧な魅力なんだろうと思う。
Posted by ブクログ
路地奥にある「灯火亭」は、主のユウさんのもてなしに心を癒され、笑顔になれる居酒屋である。
ユウさんを挟んだ客同士の親近感と適度な距離感のバランスが、居心地の良さに繋がっている。
そして、お通しからして丁寧でおしゃれに盛り付けていて、いっさい手を抜いてなく、美味しい。
庶民の味なのにとても素敵で深い味わいになっている。
料理を口にすると思わず唸る。
お酒を呑めば、あぁ幸せだとなる。
そして、目の前にはユウさんの包み込むような優しさ笑顔。
それで、すっかり落ち着いてしまうのだ。
料理が来るたびに深刻だった悩みが、途端に消えてしまう。
ちょっとした、ユウさんのひとことで落ち着いてしまう。
次々といろんな悩みを抱えた人が、やってくるのだが、帰るときには重い荷物など背負ってなかったかのようである。
表題の「おもいでの味」を含む6編の短編集。
ちょっとホロリとくる話もあり、どれも料理と同じく味わい深い話だった。
一人飲みが、気軽にできるお店って最高だと思う。
お酒が飲めない自分には、縁がないと思っていたけどこんなお店に行ってみたくなる。
Posted by ブクログ
石川渓月 著「おもいでの味」、よりみち酒場 灯火亭シリーズ№2、2019.6発行。夢の味、おもいでの味、笑顔の味、再出発の味、一人の味の5話と火点(とも)し頃にを加えた全6話。どれもいい話で楽しめました。ただ、店主の女装と女性言葉は馴染めませんし、気持ち悪いです。
Posted by ブクログ
美味しい料理とお酒でお客さんをもてなす灯火亭。ユウさんの持つ魅力やお店の雰囲気に癒されそうだなぁと思うし、私も実際にこういうお店があったら、気兼ねなく通ってしまう気がする♪
「夢の味」「おもいでの味」「笑顔の味」「再出発の味」「一人の味」「火点し頃に」という6つの短編。
その中でも、私は亜海ちゃんとがんもさんの今後の関係性が気になる「夢の味」と、ユウさん目線で綴られる「火点し頃に」が特に気に入った。続編も読んでみようと思う!
Posted by ブクログ
灯火亭の第2弾で連作短編集。前回と同じような感じで少しホロリとさせられる話。中でも幼馴染の男2人の友情が描かれた「再出発の味」が良かった。
少し飽きてきた感が出てきたかなあ。
でも、灯火亭の店主のユウさんは何者なのか知りたいので、更に続編も手に取りそう。
Posted by ブクログ
心温まる1冊でした。
1作目があるとは知らず先にこちらを読んでしまったので、ユウさんや亜海ちゃん、常連さんたちの背景がわかるであろう前作を読んでみたいです。