石川渓月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
路地奥にある「灯火亭」は、主のユウさんのもてなしに心を癒され、笑顔になれる居酒屋である。
ユウさんを挟んだ客同士の親近感と適度な距離感のバランスが、居心地の良さに繋がっている。
そして、お通しからして丁寧でおしゃれに盛り付けていて、いっさい手を抜いてなく、美味しい。
庶民の味なのにとても素敵で深い味わいになっている。
料理を口にすると思わず唸る。
お酒を呑めば、あぁ幸せだとなる。
そして、目の前にはユウさんの包み込むような優しさ笑顔。
それで、すっかり落ち着いてしまうのだ。
料理が来るたびに深刻だった悩みが、途端に消えてしまう。
ちょっとした、ユウさんのひとことで落ち着いてしまう。
次々と -
Posted by ブクログ
ネタバレ灯火亭のシリーズ4作品目。
「希望の味」「二人の味」「黄昏の味」「結婚の味」「火点し頃に」の5つの短編集。
過去3作品全て読んできたが、ユウさんのもとで修行を続けた亜海ちゃんがついに結婚することになるも、結婚前の心の葛藤を描いている「結婚の味」のストーリーが良かったと思う。
結婚前で不安を抱える亜海ちゃんに、嫁ぎ先の家族の中でさらなる困難が降りかかってしまう。
そんな亜海ちゃんにユウさんが語りかけた言葉、
「できなくなったことを頭の中に並べるのじゃなくて、できることだけを考えなさい」
「限られた条件の中で、できることだけ考えなさい。そうすれば必ず答えは見つかります」
という言葉がすごく心に刺さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ灯火亭を営むユウさんや、常連さんが登場しながら展開されていく6つの短編集。
「故郷の味」「春の味」「職人の味」「親子の味」「夫婦の味」「火点し頃に」という6つのストーリーがあったが、私は「親子の味」というお話が好きだった。自分の息子であれ、仕事の付き合いがある人であれ、どんな相手であろうと自分自身が相手を尊重して「見守る」ということがいかに大事なことか考えさせられた。
あとは全体を通して灯火亭のお料理が美味しそうだった。私はだし巻き卵が気になってしまった!明太子と海苔がアクセントで美味しいんだろうなぁ♪
機会があれば、続編も読んでみようと思う。