遠藤彩見のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
無名の売プレイヤー俳優である左右田。彼の周りで起きるちょっとした日常の謎なミステリ短編集。他の日常の謎系ミステリとちょっとだけ差別化されてる点としては舞台がすべて芸能界なところ。ドラマだったりオーディションだったり。
つまらないというわけでもないですが、自分の好みからするとちょっと読み口が軽すぎるかなあ・・・左右田始というキャラクターはそれなりに魅力があるものの肝心の謎自体がわりと小ぶりというか。
ただ全体的に不快な人物が少なく、左右田の飄々とした人柄も含め読後感は明るめ。さらっと読んでしまうにはまあ悪くはないけど、心に残るものもあんまりなかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】2019年10月 消えもの/2019年12月 ライト/2020年5月 ステージママ/2021年8月 きっかけ/2022年10月 雲がくれ/エピローグ
俳優の左右田始は50歳。演技経験は豊富だが、華がないため端役ばかり。しかし観察眼が鋭く、現場で起きたさまざまなトラブルをうまく解決に導く。
「消えもの」 撮影で使われる予定のエクレアが消える。
「ライト」 ドラマの打ち上げ会場で突然停電になる。
「ステージママ」 ステージママが付き添っている子役が入れ替わっていた。
「きっかけ」 舞台作品の衣装チェックの日にトラブルが起きる。
「雲がくれ」 映画の完成披露試写会でレッドカーペットイ -
Posted by ブクログ
様々な学生や職場のチームと関わり合いながら成長する給食の美味しいを描いた物語。
夢と向き合うことの辛さや楽しさなど改めて認識させられました。
夢は言わなきゃ伝わらない。自分に秘めてるだけではなさだめとわかったので、しっかり準備したいと思いました。
私は給食関係の仕事をしたことがありますが、目先の業務に捉われ、喫食者のことを深く考えられていませんでしたが、毛利先生など、子供と真剣に向き合う話を読んで、一食の先にはお客さまがいることを常に考えようと思いました。
私も家族を幸せにできるシェフになれる様に料理がんばりたいです!
食事は生きること。幸せの瞬間を作ること! -
Posted by ブクログ
苦しさがすごい。
よく「食べることは生きること」と言うけれど、相手の「食べること」の否定が、夫婦としての相手そのものの否定になってしまったというか。
食事に対する食い違いがお互いをどんどん苦しめ、追い詰めていって、それ以外の部分で相手に惹かれたり救われたりしていても、修復できなくなってしまった話だった。
いい人が多かったし、主人公の父に対する旺介のシーンと、義父母の30年の話、北極から来た人の話、「おいしいは味じゃない。食べたいものを食べるから」の話、魚屋の身贔屓の話など、じーんとしたりハッとさせられるエピソードも多かったけど、それだけで問題が解決するわけじゃないところがリアルだった。そし