遠藤彩見のレビュー一覧

  • みんなで一人旅

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    ネタバレ

    最後の「幸せへのフライトマップ」が、一番良かった。母の、自分のダイヤモンドヘッドに登る夢を諦めてでも娘を思いやる優しい気持ちに泣けた。
    仮病使って、娘に気を遣わせないようにして。


    〝幸せという目的地に着くための方法は、きっと一つではない。母を幸せにする新たなルートを探し続けよう。時間が許す限りずっと。〟

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    2024年07月07日
  • 左右田に悪役は似合わない

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    無名の売プレイヤー俳優である左右田。彼の周りで起きるちょっとした日常の謎なミステリ短編集。他の日常の謎系ミステリとちょっとだけ差別化されてる点としては舞台がすべて芸能界なところ。ドラマだったりオーディションだったり。

    つまらないというわけでもないですが、自分の好みからするとちょっと読み口が軽すぎるかなあ・・・左右田始というキャラクターはそれなりに魅力があるものの肝心の謎自体がわりと小ぶりというか。
    ただ全体的に不快な人物が少なく、左右田の飄々とした人柄も含め読後感は明るめ。さらっと読んでしまうにはまあ悪くはないけど、心に残るものもあんまりなかった。

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    2024年05月30日
  • 左右田に悪役は似合わない

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    ネタバレ

    【収録作品】2019年10月 消えもの/2019年12月 ライト/2020年5月 ステージママ/2021年8月 きっかけ/2022年10月 雲がくれ/エピローグ

    俳優の左右田始は50歳。演技経験は豊富だが、華がないため端役ばかり。しかし観察眼が鋭く、現場で起きたさまざまなトラブルをうまく解決に導く。

    「消えもの」 撮影で使われる予定のエクレアが消える。
    「ライト」 ドラマの打ち上げ会場で突然停電になる。
    「ステージママ」 ステージママが付き添っている子役が入れ替わっていた。
    「きっかけ」 舞台作品の衣装チェックの日にトラブルが起きる。
    「雲がくれ」 映画の完成披露試写会でレッドカーペットイ

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    2024年03月20日
  • 左右田に悪役は似合わない

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    ネタバレ

    コージーミステリーにありがちな、若干無理の有る動機や手段は置いといて

    左右田さんの役者としての真摯な姿勢や、人間性はとても好感が持てるので、世間からもっと評価されて欲しい、いやそもそもこの評価されない所がキモな訳だから・・・と、もやもやしたけど、エピローグでそこも多少は救われた感じ

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    2024年01月19日
  • 左右田に悪役は似合わない

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    「消えもの」
    「ライト」
    「ステージママ」
    「きっかけ」
    「雲がくれ」の5話とエピローグで構成された連作短編集。

    主人公は左右田始(そうだはじめ)、50歳、職業俳優。端役専門の無名俳優だが、長年に渡り芸能界の荒波を乗り越えて来ただけあって鋭い観察眼を持つ。

    様々な現場で生じる謎を左右田が名探偵のごとく、さりげなく解決に導いていく。

    役者としては華がなく残念なおじさんだけど、人との接し方に温かみを感じ決して出しゃばらない所に好感を持てる。

    派手な展開はなく淡々とした印象だがライトなミステリーを楽しみたい方におススメの一冊。

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    2024年01月17日
  • みんなで一人旅

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    ひとりではない。
    煩わしさはありながらも、ふたり(複数人)旅も悪くないなと思える、そんな心情描写が見れる作品でした。

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    2023年11月05日
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)

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    食にまつわる憂鬱を抱えた六人がそれぞれの課題に立ち向かう短編集。
    中でも料理に奮闘する共働妻と夫の夫婦の問題を描いた”さじかげん”は共感できる感情が多く前向きなエンディングで好きなお話でした。

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    2023年06月25日
  • みんなで一人旅

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    最後の「幸せのフライトマップ」は好きだった。
    旅にまつわるいろんな関係の人々の短編集。のっけからギョッとするようなテーマでのスタートで正直引いたけど、読後感は悪く無かった。ただ、旅の楽しさを純粋に書いた本ではないので、今度はそういう本に巡りあいたい。

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    2023年06月22日
  • 二人がいた食卓

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    親しみやすくて残酷な話
    泉は、旺文はどう振舞うのが良かったんだろう…お互い歩みよらなかったわけじゃない。一緒にいる努力を全くしなかったわけじゃない。
    根本的な価値観の不一致?
    これって乗り越えられるのか?

    そういったことを考えさせられる良い一冊でした。

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    2023年06月22日
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)

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    おいしいものを食べることが大好きなので、食に憂鬱を抱えた人ってどんな人で、どんな想いがあるのだろうと気になり、手に取りました。主人公は真剣に悩んでいるのに、どこかクスッと笑えるところもあり、悩みに立ち向かう姿を応援したくなりました。読んだ後には、毎日おいしいと感じられるって幸せなことなんだなぁと改めて思いました。

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    2023年03月15日
  • 二人がいた食卓

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    心がざわざわし、そのざわつきは頁を捲る毎に増長して行く。
    食がテーマでこんなにも不穏な作品は珍しい。

    旺介と泉は同じ会社に勤める20代の夫婦。
    泉はコレステロール値が高い夫を気遣いヘルシーな食事作りに気持ちを注ぐが、かたや夫は偏食でファミレス舌。

    エスカレートして行く泉の料理と対照的に徐々に心が冷えて行く旺介。

    この食事作りは夫の為なのか自己満足なのか、私には執着に感じホラーの様にすら思える。

    旺介の気持ちも分からなくもないが、彼が取ったある行動には嫌悪感を抱いてしまう。

    たかが食、されど食、さじ加減を誤ると待っているのは破滅。

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    2023年02月16日
  • 給食のおにいさん 浪人

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    うん、3冊目で完結でも良かったのでは?と思わなくもないかなぁ。
    まったく別物の、新章だと思って読もうって感じ。
    私立中学でホテル給食ってほんとにあるのかな…?女子中学生がダイエットのために偏食をするとか、味方につければ一気に心開いてくれる感じはリアルだったと思う。
    作中に出てくる色んな給食、ご飯のレシピがどこかにまとめて詳しく書いてあればいいのにな〜。素敵な料理がたくさん出てくる、

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    2023年02月16日
  • 給食のおにいさん 進級

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    個人的には1巻より読みやすかった。

    主人公佐々目の性格がマイルドになってきたというか、協調性や、人の気持ちを考えて行動、発言をするようになってきたのがよかった。
    角のある主人公は、あんまり応援とかできない。話が進むにつれ、佐々目がいい料理人に成長していくのだと思うと、もう少し見ていたくなる。
    大袈裟とかではなく、出てくる子どもたちはどこの学校でもいると思う。色んな境遇の、ドラマみたいな経験をしてきた子もたくさんいる。そんな子どもたちが給食をきっかけに元気になれることを願うばかり。

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    2023年01月26日
  • 給食のおにいさん

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    仕事で学校給食の実情は知っているけど、こんな調理さんはまずいない。そして調理さんが子どもと関わる機会もない。そういう人に憧れるなら学校の栄養士さんを目指すべきかな。
    でも、学校給食のリアルな部分は描かれていた。親のネグレクトで給食しかご飯を食べられないとか、そういうのはある。
    型破りな調理さんだなぁという目で見届けた。
    シリーズまとめて貸してもらったので、次も読む。

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    2023年01月12日
  • 給食のおにいさん 卒業

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    様々な学生や職場のチームと関わり合いながら成長する給食の美味しいを描いた物語。
    夢と向き合うことの辛さや楽しさなど改めて認識させられました。
    夢は言わなきゃ伝わらない。自分に秘めてるだけではなさだめとわかったので、しっかり準備したいと思いました。

    私は給食関係の仕事をしたことがありますが、目先の業務に捉われ、喫食者のことを深く考えられていませんでしたが、毛利先生など、子供と真剣に向き合う話を読んで、一食の先にはお客さまがいることを常に考えようと思いました。

    私も家族を幸せにできるシェフになれる様に料理がんばりたいです!
    食事は生きること。幸せの瞬間を作ること!

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    2023年01月10日
  • 二人がいた食卓

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    苦しさがすごい。

    よく「食べることは生きること」と言うけれど、相手の「食べること」の否定が、夫婦としての相手そのものの否定になってしまったというか。
    食事に対する食い違いがお互いをどんどん苦しめ、追い詰めていって、それ以外の部分で相手に惹かれたり救われたりしていても、修復できなくなってしまった話だった。

    いい人が多かったし、主人公の父に対する旺介のシーンと、義父母の30年の話、北極から来た人の話、「おいしいは味じゃない。食べたいものを食べるから」の話、魚屋の身贔屓の話など、じーんとしたりハッとさせられるエピソードも多かったけど、それだけで問題が解決するわけじゃないところがリアルだった。そし

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    2023年01月02日
  • 二人がいた食卓

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    2022.11
    終始重苦しかった。食の好みも生活リズムも人に合わせるのは難しい、結婚向いてないなと思った。

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    2022年12月02日
  • イメコン

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    あんまりおもしろくはない。登録するのを忘れてたほど。
    引きこもり高校生の明るい未来の始まりのようなラストだったので、直央を応援する意味で、★3つ。

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    2022年11月09日
  • 二人がいた食卓

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    料理が好きでない私から見たら、泉さんはすごい奥さん。相手の健康を思って、良かれと思って作っていた料理が相手を苦しめていた。読んでで、気の毒になる話だった。もう少しお互い話をして、歩み寄れたら良かったのにと思うばかりだった。泉さんに幸あれ。

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    2022年11月04日
  • 二人がいた食卓

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    自分も主婦で、ご飯を1人で作っているからこそわかる気持ちがあった。泉に肩入れして読んでいたので、辛かった。

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    2022年10月09日