遠藤彩見のレビュー一覧

  • 給食のおにいさん 卒業
    シリーズ3冊目、いちばん面白かった!

    未納問題は、自分が仕事で関わることもあるから、その大変さがよくわかる。でも、小牧母のように子どもたちの思いを無視してまでお金を払わない親って何なの!と登場人物に共感して悶々とした。

    最初は尖ってて嫌な主人公だった笹目が、めちゃめちゃ子どもたち思いの調理員にな...続きを読む
  • 千のグラスを満たすには
     キャバクラを舞台にした群像劇で、お仕事小説としても興味深い。

     プロローグと5話からなり、各話が1週間単位で描かれている。
     また、本作の前身となる短編が『キッチン・ブルー』に収録されている。

         * * * * *

     一流のホステスに必須なのはクレバーさと人間的魅力、強靭なメンタル。...続きを読む
  • バー極楽
     小さな寺の跡継ぎを嫌い出奔するも夢破れ帰宅。俗と欲を捨て、仏道修行に邁進することにした副住職・照月の奮闘を描く。
     プロローグおよび5章からなり、お仕事小説としての側面もある。

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     ずいぶん地味な小説だなあというのが読み始めの印象。夜な夜な営業するバー極楽やバーを切...続きを読む
  • みんなで一人旅
    「みんなで一人旅」一人旅が多い私には、お一人様限定ツアーは魅力的。また、「幸せへのフライトマップ」のバーチャルな旅はコロナ禍の今、参加してみたい旅の形だけど、やはり早くリアルな海外旅行に出かけたいなぁ。
  • 給食のおにいさん
    給食だからーと思ったけれど美味しそうな料理が出てくるっていうよりも
    食育とか…、現代の学校事情とか、仕事への考え方とか…
    .
    この学校では給食の調理室が「保健室」みたいな.
    子供の拠り所のような.
    ネグレクトの問題なんかは…
    多分実際にもあるんだろうな… .
    「---おれは給食でできています」はぎゅ...続きを読む
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)
    美味しいご飯小説ではない。「食」に憂鬱を抱える人々の短編集。食べることは生きている限り避けては通れない。美味しく楽しく食事ができますように
  • 二人がいた食卓
    食卓といえば、向き合う人のいる温かな家庭を思い浮かべるのだが…。

    これは、読み進めるほど辛くなっていく。
    苦しくなっていく。
    何故か胸の締め付けられるような…。
    とにかくしんどいのだ。
    しかし、どうなるのか確認せずにはいられない…
    心理戦、まさに心理戦だった。

    どちらの味方⁇と聞かれても…難しい...続きを読む
  • 二人がいた食卓
    夫の健康管理のために一生懸命ごはんを作る妻と、もっと濃い味のジャンクなものが大好きな夫。愛し合って結婚したのに、食の相性の悪さからどんどんすれ違っていくお話。

    もっと軽いお話かと思ったら、わりとシリアスな物語で「こんなこと、本当にありそう」と思う。夫の健康が気になる妻の気持ちがよくわかる、わかるけ...続きを読む
  • 給食のおにいさん
    元シェフが、給食調理員になって、子どもたちとの触れ合いを通して成長していくお話。
    個性的な管理栄養士や、ここまで給食室とやりとりがある小学校って今どのくらいあるだろうと思いつつ、温かい気持ちに慣れて気軽に読める一冊でした。
  • 二人がいた食卓
    一生懸命作った料理をこっそり捨てるとか、相手の好物に嫌いなものをこっそり細工するとか...ミスター味っ子のオマージュ?もうこの物語は「味覚の不一致」という問題ではないような。性格の不一致だろう。ヘルシー料理を頑張る妻。野菜嫌い・ファミレス味が大好きな夫。新婚なのに食卓ですれ違いばかりの夫婦の行く末と...続きを読む
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)
    「食」に憂鬱を抱えた6人の短編集。
    「会食不全症候群」「味覚異常」「マイルドドラッグ」「家事ハラ」

    食に関する悩みって本当に色々あって日常に潜んでいるんだ…って思いました。
    食べることは毎日のことだし、どんな問題にしろ相当なストレスだろうなって思う。そしてそうとは知らずに陥っている食習慣病の怖さ。...続きを読む
  • イメコン
    主要キャストであるイメージコンサルタントが、
    怪しさ百万年(^ ^;
    正体も、行動も、過去も謎(^ ^;

    悪い人でもないし、有能なのも伝わって来るが、
    とにかく人として謎(^ ^;

    ストーリーは、謎のイメコンと一緒に
    様々な経験を積んだ引きこもり少年が、
    少しずつ少しずつ成長していく様を描く。
    ...続きを読む
  • 給食のおにいさん
    子供向けのライトな小説と思って読み始めた。
    ハプニングと解決を繰り返す王道な小説構成。
    でも、ちょっと泣ける感じがいい。
    おっさんになった自分に、まだこんなピュアさがあるのかと確認できた一冊。
  • 二人がいた食卓
    食をきっかけに、夫婦それぞれの求めるもののギャップが顕在化していく話。
    とにかく美味しそうな料理の描写が殺伐としたストーリーに添えられており、かなり胃にくる。色んな意味で。

    あらすじに「良かれと思ったことが、押し付けに」と書いてあり、たしかに多少独善的なところが泉にはあるけれどこれはそんなに異常な...続きを読む
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)
    食えない女
    七味さん
    さじかげん
    味気ない人生
    ままごと
    キャバクラの台所
    の短編集
    身近にありそうな話もあるけれど、食に関する話は奥が深い。
  • 給食のおにいさん
    レストラン経営で失敗した主人公が小学校の臨時給食職員という立場で四苦八苦しながら成長していくという物語。読み始めたら最後まで読みたくなる甘酸っぱい喜劇。
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)
    食(のトラブル)に纏わる6つの物語。個人的には3-1-5の順だったかな。家での料理は大切だと誰もが分かる一方でストレスにもなるんだなと。
  • 給食のおにいさん
    2020年9月11日
    マカロンの500円玉入り御守りって悲しい。
    怒ることでしか感情を表せない親子って確かにいる。
    調理場は凶器の宝庫というのもひどく納得。
    人それぞれ、いろいろな悩みを持っている。
    自分に自信持って、居場所を確保できると頑張れる。
    1食250円の給食でも、子どもを思って栄養面、安全...続きを読む
  • 給食のおにいさん 卒業
    ささめー!
    待望のシリーズ第3弾。
    やっぱりこの「卒業」とはそういうことだよな(涙)。
    第4弾はどうなっていくんだろう。
    若竹小は?毛利は?
    とっても楽しみ。
    ささめくん、不器用だけどいいヤツ。
    私の中で、ささめくんは福士蒼汰、毛利は八嶋智人なんだけど、年齢がちょっと違うか。
  • キッチン・ブルー(新潮文庫)
    2-3時間ですらすら読めた。
    元々脚本家さんということからか?一編一編が短い中で盛り上がりとオチがきちんと用意されていた。
    逆にそれが若干性急に思わせる話もあった(『食えない女』)。変に色恋沙汰を混ぜなくても面白い話はあるのに。私のお気に入りは『キャバクラの台所』。でも元板前?が箸を振ったり包丁を向...続きを読む