遠藤彩見のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
冷蔵庫探偵というネーミングが気になって手に取った一冊。ケータリングサービスで料理を作っている蔵前怜子と刑事の涼が出会ったのは友人のパーティーだった。その友人がパーティーの最中にアレルギー反応を起こして倒れてしまう。ケータリングにはアレルギーのあるそばを完全に除去するように伝えてある。ケータリングの中に怜子が用意したものでないクッキーが見つかり、その中からそば成分が見つかる。クッキーを用意したのは誰なのか?刑事の涼と怜子は冷蔵庫の中身を見て、推理を始める。
新たな視点だけど、確かに冷蔵庫の中身ってその人の生活とかが垣間見えるから確かに捜査に役立ちそうだなと思った。物語も重々しすぎず、軽い気持ち -
Posted by ブクログ
ネタバレ真綿で首を絞めるというのはこういうことか。
すれ違いの話ではあるんですが、普通のすれ違いと違って、主人公が夫のことを対等な人として見ていなかったのが別れの根本的な原因であるように思います。徹頭徹尾、自分の正解にこだわって相手の希望をほぼ聞かないことが麻生サチのエピソードから分かって恐ろしかったです。外堀の埋め方も、日常的に正論で逃げ道が潰されていたところもぞっとしました。夫はそんな風に表面を取り繕われて、自分の心情は妻を含めてだれも知らないなんて孤独だったんだろうな。
行間を変に深読みしただけかも知れませんが、個人的に夫は、お互いダメなところも愛し合っていけたらいいなと考えているタイプだと思 -
Posted by ブクログ
キャバクラを舞台にした群像劇で、お仕事小説としても興味深い。
プロローグと5話からなり、各話が1週間単位で描かれている。
また、本作の前身となる短編が『キッチン・ブルー』に収録されている。
* * * * *
一流のホステスに必須なのはクレバーさと人間的魅力、強靭なメンタル。昔からよく言われることです。
けれど、絶世の美女である必要はないとも言われていた昭和の時代と違って、現代はビジュアルも重要になってきたのかな。だとすると登っていく傾斜のなんとキツいことか。
だからこそ急坂を登り得た者は、他の追随を許さない秀でた能力とオーラを身につけているのかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
小さな寺の跡継ぎを嫌い出奔するも夢破れ帰宅。俗と欲を捨て、仏道修行に邁進することにした副住職・照月の奮闘を描く。
プロローグおよび5章からなり、お仕事小説としての側面もある。
* * * * *
ずいぶん地味な小説だなあというのが読み始めの印象。夜な夜な営業するバー極楽やバーを切り盛りするフミヨ・テイ子の姉妹にも、惹きつけられるイメージがちっとも湧かない。
でも1章を読み終える頃には ( 作品の雰囲気に慣れたせいもあるでしょうが ) おもしろくなってきました。これは地域に根差す寺としての困り事解決ミステリーだとわかったからです。
実際に解決するのは照月なのです -
Posted by ブクログ
食卓といえば、向き合う人のいる温かな家庭を思い浮かべるのだが…。
これは、読み進めるほど辛くなっていく。
苦しくなっていく。
何故か胸の締め付けられるような…。
とにかくしんどいのだ。
しかし、どうなるのか確認せずにはいられない…
心理戦、まさに心理戦だった。
どちらの味方⁇と聞かれても…難しい。
夫の体調を管理するべく、完璧な料理を朝晩作り続ける妻。
だんだんとその料理を口にするのも苦痛になってくる夫。
食べ物に関することは、大事なことだが
何事もほどほど、とか良い塩梅というのもあって然りで…。
自分が思うにジャンクなものほど美味しく感じたりもするし、あっさり茶漬けでもいいし。