遠藤彩見のレビュー一覧
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ストレスで味覚障害になってしまう女性や、料理の味付けが苦手で悩む女性、食べる時には素が出ると聞いて、職場で本当のボスを探す男性など、「食」にまつわる「ブルー」な短編が6話。
人前で食べる事ができない「会食不全症候群」という障害に悩まされている話は興味深かった。理解されにくい障害なので、誤解も多くて大...続きを読むPosted by ブクログ -
副住職のご近所&檀家トラブル解決。バーの二人の年齢は設定より10歳は上に思える。食べているものからトラブルの元を推測する日常の謎解きは他にもあるけど、それが仏教とつながるところが面白い。Posted by ブクログ
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帯は、
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「おいしい」って思えなくなったら、
私たぶん、疲れてる。
ついがんばってほしい人に
読んでほしい一冊。
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食にまつわる短編集。
ひとつまり、ふたつまり、みんなどこかで躓いて、
一瞬ぐっと苦しくなるし、現状の打開まではいかなくても、ちゃんと読後は良い終わり方をしてくれます。
...続きを読むPosted by ブクログ -
生徒たちの問題が、異食症とか、身近でなくても何だか他人事じゃなく感じられて、濃やかで、完成度の高さを強く感じた。やっぱり大すきなシリーズ。毛利さんの栄養バーが健在で根深いなあと思う。ホテル給食としてデザートにケーキまで出て来るって華やかで凄いなあ。メニューのバリエーションが豊富で、ナイフとフォークの...続きを読むPosted by ブクログ
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すきなシリーズ。自然で濃やかな、内側から溢れ出るような変化であり成長だと感じられる、佐々目が無意識に逃げ場としての居場所を欲して小さな夢の終わりを目指していたことを自覚するところや、毛利さんが混ぜ食いをやめるところが良かった。最後、新しい職場で早々には上手くいかないところが現実的で、たった数ページな...続きを読むPosted by ブクログ
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引き込まれた。過剰に子供みたいなところがある毛利さんのアンバランスさがとても際立っていて、微笑ましいとか可愛いとかいうよりも読んでいて不安になる。でもそれがシリーズの個性になっている気がして、この先の展開も含めて興味を引かれる。いじめ問題はどうしようもなく解決しないものに思えて苦い気持ちになった。い...続きを読むPosted by ブクログ
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ささめ~!
読んでいて、私の中でささめは福士蒼汰。
実際の学校も、これだけ給食室が絡むといいな。
食って大事だし、食の観点から解決することもありそう。Posted by ブクログ -
シリーズ読破中!!4作目も一気に読んでしまった!小学校を卒業してほっと一安心かと思いきや、新しい職場でまた新たな給食への挑戦!
給食のおにいさんだから給食でないと意味ないけれどもw
今度は中学校、しかも女子中という未知の戦場へ!このごろの女子なんて何考えてるのか分からないよね、同じ女子としても思う...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ読破中!3作目は卒業とだけあって、みんなそれぞれの旅立とか変化とかが中心の内容だったと思います!
そんな中でも学校給食の問題もきちんと取り上げられていて、今回は給食費未払い!
払うのが当たり前だと思っていた私にとっては、払わないという理由に驚きでしたが、これがきっと現実なんだろうと思う。結...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ読破中!1作目を読んでから、だいぶ時間が開いたから最初の読み始めは面白かったっけ?って感じながら読んでたんだけど、読み進めるうちに、段々と面白くなって、1作目読んだ時の感みたいなのを取り戻しましたw
今回の解決すべきことはいじめとか食事のマナーとかが問題にあって、今の学校であり得そうだと感...続きを読むPosted by ブクログ -
「給食のおにいさん」シリーズの著者が描く、これまた料理や食事を題材にした短編集。どの作品も主人公に共感できるし、落ちにちょっぴりひねりが(スパイスが?)効いている作品が多くて面白いです。
特に冒頭の「食えない女」は、タイトルが上手いしオチは秀逸だし、主人公の苦悩がよ〜く伝わってくるしで、のっけから...続きを読むPosted by ブクログ -
「卒業」で大団円を迎えたと思っていたので、まさかの続編に驚き。
舞台はミッション系の女子中学。気難しい年代の女子を相手に佐々目も毛利も手を焼きます。三巻までの小学生よりも、反抗的な上に妙な連帯感を持っているので、ときに理不尽に思えるほどの仕打ちの数々にやや気が滅入ります。
それでも状況を打開しよ...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公よりも自分はすっかり調理パートの1人となった気分で(笑)ツッコミどころは多々あるけど、憎めない毛利さんと彼を理解できるのはササメさんしかいないと思えてきてやっぱり続編が読みたくなっちゃったな。
料理描写がある小説は好きかも。Posted by ブクログ -
シリーズもすでに5冊目。
給食は子供社会を映す鏡。
5冊も出る、ということは、それだけこの社会の抱える問題が多い、ということ。
その問題のうち、今回佐々目が立ち向かうのは「しるし」。
そして「カトレア」。
「カトレア」とは、舞台となっている白蘭女子学院中学校に中学から受験して入った外部生のこと。
...続きを読むPosted by ブクログ -
給食シリーズ第五弾。
小学校の生徒たちの悲しみや寂しさも胸が痛かったが、
中学生の、しかも女生徒たちの悲しみや怒りは
気持ちがひりひりする。
物理的に肉体的には欠乏したことのない女の子たち、
それは十分幸せなことのはずなのに、
なぜか女の子たちは、それで満たされるとは限らない。
そして、物理的で...続きを読むPosted by ブクログ -
夢を叶えるためホテルで働き始めた宗だったが、一流の味を学校に提供する「ホテル給食」課に配属される。渋々向かった女子校で彼を待っていたのは、舌の肥えた我がままなお嬢様ばかり。豪華な給食にも「太る!」と全く手をつけない。元給食のお兄さんのプライドに懸けて、宗は彼女達のお腹を心を満たすことができるのか。大...続きを読むPosted by ブクログ
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前作の「卒業」がラストだと勝手に思いこんでました。
なので、書架で見かけたときはちょっとびっくり。
私立女子中学で再びコンビ(?)を組むことになった、笹々目と毛利。
まあ、当然小学校より抱えている問題は複雑になり、
さらに一筋縄ではいかない。
何不自由なく育ち、それゆえの社会の反発を受けながらも、...続きを読むPosted by ブクログ -
そんなに期待してなかったけど、結構面白かった。
調理員なのに、子供たちの問題に取り組んだりしてて
今の社会問題、ネグレクトとかも取り入れてたし面白かった。続編もぜひ読んでみたい。Posted by ブクログ