遠藤彩見のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
キャバクラを舞台にした群像劇で、お仕事小説としても興味深い。
プロローグと5話からなり、各話が1週間単位で描かれている。
また、本作の前身となる短編が『キッチン・ブルー』に収録されている。
* * * * *
一流のホステスに必須なのはクレバーさと人間的魅力、強靭なメンタル。昔からよく言われることです。
けれど、絶世の美女である必要はないとも言われていた昭和の時代と違って、現代はビジュアルも重要になってきたのかな。だとすると登っていく傾斜のなんとキツいことか。
だからこそ急坂を登り得た者は、他の追随を許さない秀でた能力とオーラを身につけているのかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
小さな寺の跡継ぎを嫌い出奔するも夢破れ帰宅。俗と欲を捨て、仏道修行に邁進することにした副住職・照月の奮闘を描く。
プロローグおよび5章からなり、お仕事小説としての側面もある。
* * * * *
ずいぶん地味な小説だなあというのが読み始めの印象です。夜な夜な営業するバー極楽やバーを切り盛りするフミヨ・テイ子の姉妹にも、惹きつけられるイメージがちっとも湧かない。
でも1章を読み終える頃には ( 作品の雰囲気に慣れたせいもあるでしょうが ) おもしろくなってきました。これは地域に根差す寺としての「困り事解決ミステリー」だとわかったからです。
実際に解決するのは -
Posted by ブクログ
食卓といえば、向き合う人のいる温かな家庭を思い浮かべるのだが…。
これは、読み進めるほど辛くなっていく。
苦しくなっていく。
何故か胸の締め付けられるような…。
とにかくしんどいのだ。
しかし、どうなるのか確認せずにはいられない…
心理戦、まさに心理戦だった。
どちらの味方⁇と聞かれても…難しい。
夫の体調を管理するべく、完璧な料理を朝晩作り続ける妻。
だんだんとその料理を口にするのも苦痛になってくる夫。
食べ物に関することは、大事なことだが
何事もほどほど、とか良い塩梅というのもあって然りで…。
自分が思うにジャンクなものほど美味しく感じたりもするし、あっさり茶漬けでもいいし。
-
Posted by ブクログ
一流の腕を持ちながら不運が重なり、失業中の料理人・佐々目宗。一年限りのつもりで小学校の給食調理人として働くことになるが…
スターシェフとして理想の店を開く夢をあきらめきれない一方で、給食調理という特殊な世界での仕事に少しずつやりがいを見出していくお仕事小説。
プラス、子供たちの問題(食育、アレルギー対応、ネグレクトなどなど)に給食を通してふれあい、何とかして“美味しい”“楽しい”と思わせたいと思うようになる、人としての成長物語。
遠藤彩見さん、初読。
なんとなくタイトルだけ知っていて、なんとなく予想していた展開通りではあったけれど、なるほどこれは人気が出るわな。
だって、部活ものやお勉強 -
Posted by ブクログ
「食」に憂鬱を抱えた6人の短編集。
「会食不全症候群」「味覚異常」「マイルドドラッグ」「家事ハラ」
食に関する悩みって本当に色々あって日常に潜んでいるんだ…って思いました。
食べることは毎日のことだし、どんな問題にしろ相当なストレスだろうなって思う。そしてそうとは知らずに陥っている食習慣病の怖さ。
初めて知る「会食不全症候群」
人と一緒に食べることが出来ない不自由さは想像以上に過酷でした。
心理描写も繊細だし温かい読後感も良かった。
手軽に色々楽しめて得した気分♪
昔読んだ「給食のお兄さん」シリーズも良かったけど、こちらも面白かったです。 -
Posted by ブクログ
食をきっかけに、夫婦それぞれの求めるもののギャップが顕在化していく話。
とにかく美味しそうな料理の描写が殺伐としたストーリーに添えられており、かなり胃にくる。色んな意味で。
あらすじに「良かれと思ったことが、押し付けに」と書いてあり、たしかに多少独善的なところが泉にはあるけれどこれはそんなに異常なことなの…?と思った。
そもそもコレステロール値引っかかってんじゃん…とか、いい歳した男がファミレス舌でゴネてる方が無理なんだけど…とか個人的には気になってしまうんだけど、それらは本質的な問題じゃないんだろうな。でも、なんだろうな、とにかく腹立つなこの男……。
「美味しいもので相手の口を塞いでんでし