青山南のレビュー一覧

  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    本が好きといっても、好きな理由は人それぞれだ。物理的な本の重みが心地よい。電子書籍で十分。結末を確認してから読む。あらすじすら見ずにともかくサラの状態から読む。どれも正解で、好きに楽しめばいい。本棚に並んでいるのが好きでも十分に好きな理由だ。本への堅苦しさやハードルをさげてくる「本は眺めたり触ったりが楽しい」。タイトルがいい。そうそうそうなのよ。と。共感する。「本は、知らぬ間に、居つく。」この一文が特にぐっときた。知らぬ間に。そう。理由はあるはずなのに、目を離した隙に居つく感じが確かにある。

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    2024年09月29日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    新しい読書エッセイかと思ったら、だいぶ昔のものが改変されたものだった。
    だから、登場する本もわからないものばかりだったが、読書あるあるの部分はいつの時代も変わらないのだと思った。
    昔の洋書がたくさん紹介?登場するので、それが好きな人にはたまらないと思う。

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    2024年05月29日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    著者の読書遍歴を追いかけるエッセイ。

    自分が好む分野とは
    ほとんど重なっていないのに
    でも読んでいて楽しいのは
    きっと本や読書に対する愛があるから。

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    2024年05月17日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    本に関するエッセイ。

    題名からは「本を読まない」本かな、と思ってたけど、筆者は相当本を読んでいる。その中で、最初から最後まで内容をきっちり覚えて…みたいな読書じゃなくてもいいよと言われてるようで、リラックスしながら気持ちよく読めた。

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    2024年05月11日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    青山南著者は、エッセイストであり、膨大な本を読まれている方です。積読、拾い読み私が共感をえたのは、青山師が高校生の時雨に振られて寄った本べン、シャーンとスタインべツクにあった怒りのぶどう上中下があり手に取り家の途中雨で飛び込んだ本屋に出会った状況は、同じなのに記憶違いでアンドレ、ジットの贋金つくりだったという文で私も記憶違いをする時があり読書体験は、体内にしみこんだと思ったとあるのでその面白さが例え記憶違いでもあっても醍醐味を感じて共感を得ました。夜寝ながら読むには、良い文庫本だと思います。本を読むには、色々な体験がある事を知り又読みたくなりました。

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    2024年03月25日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    翻訳家である著者による読書エッセイ
    パラグラフにタイトルがなく、どのページを捲っても気兼ねなく読めるような構成
    以下、琴線に触れた内容

    ・ダーウィンの種の起源はダイジェスト本だった

    ・作品の世界と距離をおかない読み方は、かえって想像力の展開を妨げ、真の経験にならない、無益な感情の浪費を招くだけだ

    ・二葉亭四迷は外国文の翻訳で音調を残すため、コンマ、ピリオドの数も原文そのままにして、語数も原文と同じにした

    ・翻訳家の宮脇孝雄さんの言
     本って、まず最初は本棚に縦に並べますよね。
     それが前後二列になり、次に上の隙間において、最後に床に積み始める。

    ・本の作者の知恵をたくさん集めることに

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    2024年03月18日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    話題が多岐にわたる読書エッセイ。
    最後まで読まない、読めない読書の効用。本を読む場所。音読について。読んだ本の記憶違い。などがよかった。
    フランクな文体。断片的な構成。するする読めるけれど読後感はぼんやりしている。
    引用の多さからエッセイなのに索引つき。

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    2024年03月02日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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     タイトルだけで手にした本。1991〜94年に新聞と雑誌に掲載されたコラムをまとめ、97年に刊行。改題して文庫化となったようです。

     「眺めたり触ったりが楽しい」に、賛同派と反対派の自分がいます。
     賛同理由としては、書店で魅力的な棚を俯瞰したり平台の表紙・表題を眺めたり、更には手に取って観る時、また、自宅の積読本から次の読むべき本を選書している時、等の場面が私の代表例です。
     反対理由は単純です。読まなきゃ意味がないし、読後の高揚感は何ものにも代え難い、と思うからです。(積読本の多さとの整合性が図られていない‥)
     そんな訳で、帯の「本はどう読んでもいい!」に頷き、(読まなくてもいい)にチ

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    2024年02月19日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

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    ネタバレ

    感想
    全部読まなきゃいけない。そんなことはない。どうやって向き合ってもいい。なんなら読まなくてもいい。買っただけで十分。でもせっかくなら。

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    2024年02月13日
  • オン・ザ・ロード

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    長い長ーいロードトリップ。ケルアックのワードセンスと来たら、もう右に出る者は無い。

    こんな風になんでも適当に、気持ちいい事だけ求めて後先なんて考えずに、思いついたことを叫びながら人生走り切れたら、多分30を待たずに力尽きて死ぬんだろうが、幸せなんじゃないでしょうか。

    最後の方でサルが正気に返って真っ当に考え始めるのが衝撃だった。この大冒険を経て!ああ人生ずっと宙には浮いて居られないのかしら。

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    2022年07月27日
  • 60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ

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    英書の翻訳家でもある60歳の作者が、なんともゆるいスペイン語語学修行の旅を面白おかしく綴ったエッセイ。それにしても、この行き当たりばったり感が知的さを微塵も感じさせないところが逆にすごい。一応、巻末には本書に収録されたスペイン語表現集がまとめられています。

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    2021年07月08日
  • オン・ザ・ロード

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    50年代、60年代のアメリカ。ビートジェネレーション、カウンターカルチャー、ヒッピー。豊かすぎる時代に育った若者たちが、豊かさに飽き足らず、自由奔放、わがまま放題に生きた時代と言ってしまおう。ジャズ、ロック、ジーンズ。そのカルチャーにある意味、憧れた世代ではあるのだけれど。
    その時代のバイブルと言われた本がこれ。ボブ・ディランは「僕の人生を変えた本」と言ったとか。
    訳者の青山南さんが解説で「「オン・ザ・ロード」はストーリーのない小説である。どこから読んでもかまわない、どこを読んでもかまわない、さながら長詩のようである。」と書いているが、これ以上の紹介はない。クルマ、酒、ドラッグ、セックス。やり

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    2021年06月15日
  • オン・ザ・ロード

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    私は旅をする話が好きだ。
    高校生の時に手にとった深夜特急に始まり、ポール・ニザンからクーロン黒沢まで、多くの旅に関する本を手にとった。

    本書は20世紀アメリカ文学を代表する「旅の話」である。
    ヒッピーやバックパッカーのような、青年が仕事を放棄し、最低限の金銭だけを持ち、詳細な予定は立てず目的地だけを決めて長い旅に出るという現代の旅にも通じる元型を提示した作品だと感じる。
    アメリカ大陸の広大さを感じさせるダイナミックな作品だが、多くの人が絶賛する割に自分はのめりこめなかった。
    おそらく、旅の道中のサルとディーンのやりとり、彼らをとりまく人々との出来事が話の中心であり、街の描写や旅人が受けた印象

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    2020年10月30日
  • オン・ザ・ロード

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    アメリカ大陸を横断するサルとディーン。なぜ、そこまでサンフランシスコへ向かうのか。はちゃめちゃで衝動的な旅。通過するだけの街もあれば、ハメをはずす都市もある。気ままにノープランに走り倒しすこと5回。時には腹をたてることもある。だけど、許してしまえる何かがあるディーン。大人になる気なんてなく、いるのかいないのかわからない父親の亡霊を追いかけているようでもある。旅の間中、思い出、与太、妄想、ともかく話す。身があるとか、コミュニーケーションとか関係なく喋り倒す。だから、どんな選択をしようとも「大丈夫」

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    2020年05月06日
  • オン・ザ・ロード

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    ホーフスタッターがビート・ジェネレーションのことをなんというか手厳しく書いているのを読んだので、本棚にほうってあったのを手にとってみる。

    第1部は沢木耕太郎『深夜特急』を彷彿とさせなくもない。デモインの安ホテルでひとり目覚めて15秒だけ茫然自失とするシーンなんか分かる気がして好き。第2部以降、だんだんディーンにくっついて回るようになると、サルは引っ張られてばかりというか、まあお前の友達はスゴイのかもしれんが知らんぞ、という風になってきて冗長に感じてしまう。まあ、でもたまには少しだけじじむさい事も言ってみたり、最後の最後ではディーンの惨めな様子が「もののあわれ」である。大人になれぬもどかしさみ

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    2020年01月08日
  • 60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ

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    いくつになっても、新しいことにチャレンジしていくのはいいことだと思うが、こと外国語習得に限っては、なかなかつらいものがあると思う。押しも押されもせぬ翻訳家である著者が、レベル1からスペイン語を勉強する決意をし、まるで若者のようにホームステイをする。その腰の軽さがすばらしい。
    しかし、米語の日常会話にこれほどまでにスペイン語が入り込んでいるとは驚きだ。確かにエンタメ系の米小説を読んでいても、メキシコはよく登場するし、ヒスパニックの人物も多い。米語はまだまだ変化していくのだろう。

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    2018年02月01日
  • 60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ

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    翻訳家の青山氏が、NHKラジオ講座・スペイン語を何回も挫折していたにもかかわらず(失礼)、60歳を機にメキシコへスペイン語留学をする。ほとんどスペイン語しか話せない老姉妹の家にホームステイし、若い留学生がほとんどの語学学校でレベル1から学んだ留学記。
    語学はすべからく不得意な私は、青山氏の翻訳が好きでずいぶん楽しませていただいている。そんな氏の、この情熱に感心!私は、語学的な注釈よりも、メキシコ滞在記として面白く読みました。

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    2017年12月07日