青山南のレビュー一覧
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国や時代を問わず、多くの若者が抱える将来への希望や不安、どうしようもない孤独感を、アメリカ中のロードを駆け回るイカれた旅に重ね合わせているように感じた。
若い頃に感じる無限の未来・可能性と、とんでもなく広大なアメリカの大地、どちらも一見無限に続くように見えるけど、どんなに広大な大地にも終着点はあって、その終着点で起こる出来事は出発点で起きてることと変わらない。
どこまで行っても、誰と旅してても、常にどうしようも無い寂しさ、孤独から逃れえないというメッセージを繰り返し描く一方で、旅の途上で描かれるアメリカの原風景はとても美しく、ケルアックにとっての人生は、どこかに安住するのではなく、本当に美しい -
Posted by ブクログ
読書というより小説というよりひとつの人生だった。天使の若さの暴発を、そばにいて体験したのだ。
と書きつつ、第二部まではなにを読まされてるの?と退屈で仕方ない。だってここは2025年の日本で、舞台は1940〜50年代の遥か広大なアメリカ。若さゆえに金に女にここじゃないどこかにとピョンピョン飛び回るディーン像が想像でも立ち上がらず、ただひたすらに言動がころころ変わってついていけない。なんなら主人公パートしか読めない。
なんでこんなに分厚いの?と思って読み進めると、時折り登場する、人生への世界への鋭い洞察。そこに興味をもち後半に入ってくると、驚くことに前半の退屈さが繋がってくる。若さには前後なん -
購入済み
今の私には何もかも最高な作品
全くのゼロからスペイン語学習を始めて2週目で出会いました。
私は高齢だし、中南米に興味があってスペイン語を始めたし、この最高のタイミングで出会えたこの本はどこを読んでも楽しくてしょうがなかったです。
これからも何度でも開いて、電子書籍で買ったので検索もして、調べ物にも使うつもりです。
青山南さんを初めて知り、他の著書や絵本も読んでみたいと考えてもいます。
星5つでは足りない本でした。 -
Posted by ブクログ
最高だったっ…!
冒頭の10ページほどでもう好きになってしまっていた。
要約の合間に描写がはさまれてるような感じなのに退屈さを感じないのは、文体がリズミカルなだけでなくて、語彙センスがずば抜けてるからなんだろう。
ディーンの父親は最後まで見つからず、サルはディーンを置き去りにした。おそらく、ここでディーン父は何かのメタファーであろう。
たしか1890年だかにフロンティアはなくなったとの宣言があったはずだが、ディーン父が産まれたのはもしかしたらその前後の年なのもしれない。であれば、ディーン父の不在はフロンティアの消滅を表してるのであり、かつてのアメリカのメタファーである。サルの旅が西へと向か -
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超名作「路上」を青山南さん新訳で読む。
読みやすさは圧倒的にこっちがいい。旧訳は言葉の選択とかがどうしても古くて、ちょっと読みづらいねんなぁ。
この歳になって読むとディーンの行動が若いころほど、かっこよく思えない。なんのかんの言いながら、こいつは結局、落ち着きのないダメ人間でしかないねんなぁ。
アメリカ大陸を、ヒッチハイクやおんぼろ車にのって、思いのままに縦横無尽にかけめぐる旅、ゆく先々で酒とドラッグとセックスで大騒ぎし、時には目の前の情景に圧倒されて…、
そういう当時のビート族スタイルにあこがれる気持ちが、俺の中にあったことは間違いないのだが、今となっては「そんなこともあったけど、今は -
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スタインベックが愛犬チャーリー(プードル)とともに,ピックアップ型のキャンピングカーで全米を一周した記録.「実は,ほぼ創作」説もあったりするらしいのだが,だとしても,良質のエッセイである.
結局,「アメリカとは何か?」というスタインベックの問いに対する答えは,明らかにはなっていない.アメリカはとてつもなく広く,いろんな側面を持っている.特にこの旅が行われた1960年は公民権運動の騒乱期で,特にニューオーリンズの「チアリーダーズ」およびその周囲にいる市井の人の描写にはゲンナリする.ただ,これも現在のICE騒動の渦中にあるアメリカの源流だろうし,一方,それと比較すれば好意的に描かれている北部にした -
Posted by ブクログ
この本は、スタインベックが愛犬チャーリーと改造したトラックでアメリカをぐるっと一周する旅の記録だ。スタインベックは自分の国を知らないことに気づいたから真実を探そうとして旅立ったのだが、楽しい出会いや壮大な景色を楽しんでいたかと思えば、辛い思いをすることもある。そして悲しいことに、1960年に大きな問題となっていた人種差別は今でもなくなってはいないなど、現在に通じるものもある。いろいろなことがあるけれど、いつもチャーリーが良き相棒となっていてほっとさせてくれる。
こどもが小さかった頃、私と一緒にキャンピングカーでずーっと旅をしながら楽しく暮らしたい、と言っていたことがあった。ほんとにそうできたら -