赤川学のレビュー一覧

  • 子どもが減って何が悪いか!

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    個人的に「ほんとそれ!」と激しく共感する内容。AIが台頭し、労働力がそれほと必要なくなる時代、人口を増やすことってそんなに必要?それよりも、個人が社会的制約に縛られない生き方を選択できるほうがいいよね、と思う。子どもがいてもいなくても、他人(社会)からとやかく言われない、肩身の狭い思いをしなくていい、そういう社会のあり方が望ましいのでは。10年前くらいの本なので、今改めて、著者の意見を聞いてみたい。

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    2025年07月14日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    猫を飼っていますが、猫の存在や猫と人間との関係について、普段の実感をよくも的確に表現してくれたものだ、と感心しました。また、新しく気付かされることもありました。学問としてのさらなる発展•深化を楽しみにしたいです。

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    2024年10月11日
  • これが答えだ! 少子化問題

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    少子化は結婚の遅れが原因。
    夫婦の出生力に社会経済的諸条件は依存しない。
    女性が自分よりも高い学歴を求めなければ解決する可能性が高い。
    フランス、イギリス、スウェーデンは都市部で出生率が高い。
    声高に少子化対策を言わないことが少子化対策になるのでは。

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    2023年11月28日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    この本を読んで、改めて、少子化対策がことごとくうまくいっていないのは、「各対策にそもそも効果がない」、あるいは「前提が間違っている」という思いを強くしました。

    少子化は、ある意味、自然な流れなので、それを前提にした社会設計には大賛成です。
    もちろん、男女平等の実現は大前提。

    以前読んだ、『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』や『デフレの正体』の内容とも合致しており、非常に納得できる内容でした。

    「誰が正しいか」ではなく「何が正しいか」という視点の大切さを改めて感じた、という意味でも有意義な本でした。

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    2017年02月12日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    リサーチ・リテラシーについての本。
    データに騙されるな!という『社会調査のウソ』の実践版という感じかな。

    著者は問いと答えを以下のように記している。 p.24
    ・男女共同参画は少子化対策と結びつくべきなのか。→「否」
    ・少子化は問題なのか→「多少、問題」
    ・仮に少子化が問題だとして、出生率回復策で対応することが容易ことなのか→「否」
    ・出生率の回復よりも、優先すべき課題はあるか→「ある」
    ・少子化を食い止めることは可能か→「不可能」
    ・人口減少社会が到来する今後、どのような政策が望ましいか→「出生率低下を与件とする制度設計が望ましい」

    これらの問答に「えっ」と感じた方は是非読んで欲しい。

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    2014年02月13日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    全ての章に渡って、データを慎重に見ること、算出された数値をいかに解釈するか、子供を持つ・持たない家庭、結婚の意思がない人への配慮など、選択の自由に重きを置いて男女共同参画社会と少子化の関係について批判的に論じている。「子供を育てやすい社会になれば一件落着」とマスコミが伝える情報を鵜呑みにしていた自分に、衝撃と自分で考えることの大切さを気づかせてくれた一冊。

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    2012年10月28日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    名著!!

    新書でここまで説得力のある
    本に出会ったのは久しぶり。

    リサーチリテラシーの観点から、
    「男女共同参画が進めば、出生率は上がる」
    という欺瞞を見事に暴いている。

    フェミニズムについても言及しており、

    『「性からの自由」と「性への自由」は等価であることが理想である』

    は至玉の名言。
    その他にも

    ・男女共同参画と出生率回復の理念的欺瞞
    ・特定ライフスタイルへの政府の偏った支援
    ・子育てフリーライダー論
    ・保育・育児支援政策の欺瞞と偏り
    ・アファーマティブアクションの矛盾
    ・「無限という病」=アノミー論
    ・「産みたくても産めない」の嘘とメカニズム

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    2012年09月22日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    タイトルがトンデモ本のようでアレなんだけど、中身はちゃんとしたもの。
    インパクトを与えたかったんだろうね。
    社会学者が社会学的に「少子化は何の問題もない!!」と斬っている。
    しかもこの先生、社会学でもこの分野は専門外らしい。
    それだけ少子化対策とかジェンダーフリーに疑問を持っていたのだろう。
    自分も少子化は問題ないと薄々思っていて、何か学術的にそういう本が読みたいと思っていた。
    思想としてそういう本はあるんだけどね。
    そして実際にこの本を読んで納得した、と。
    まあ、でもこれは思想的に偏りのある人からは攻撃、もしくは黙殺されるだろうね。
    実際出版から数年立っているけど、少子化は

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    2009年10月04日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    少子化と男女共同参画が一緒くたに論じられることについて厳しく批判した本。労働などの面での男女平等をはかると出生率があがるということで「男女共同参画」を推し進めたフェミクラートへの批判も含むので、業界ではいろんな評価がある。でもワタシは自分でこいつを読んで、この人は基本的には正しいと思った(細部ではまぁ、いろいろあるにしても)。どちらにしたって、こどもが増えようが減ろうが、不平等はあってはならないし。少子化は女性労働の変化によるものでなく、都市化現象の一つなので、少子化傾向を労働に関する政策やましてや倫理道徳では解決できない、少子化を視野にいれた政策を立てるほうがいい、というのはわかりやすい。

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    2009年10月04日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    刺激的なタイトルの少子化関連の新書。昨今の少子化議論に違和感を感じている人も感じてない人も一度は読んでみるべき新書です。さまざまな統計手法(主に重回帰分析)が使われているが、そこは読み飛ばしても大丈夫かと。少子化は都市化の規定路線か、それとも防ぐべき課題か、学問的にも実感的にも考える契機になる良い本です。

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    2009年10月04日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    猫と人間の関係を社会学の観点から理論的・実証的に研究する「猫社会学」のスタートアップとして、5つの論考と1つの特別対談を収録。具体的には、猫の可愛さの理由、猫カフェでの猫たちと客・客同士の関係性、猫島に人が訪れる理由、漫画に登場する猫、猫と人が作り出す相互行為秩序といったテーマが取り上げられている。
    猫と人との関係を様々な社会学的な理論や手法で分析・考察していて、なかなか興味深い内容だった。特に、猫の可愛さ・魅力を質的統合法により抽出する「第1章 猫はなぜ可愛いのか?」、「サザエさん」全話の読込みにより「猫の家族化」の変遷の分析する「第4章 猫から見た「サザエさん」―猫が「家族」の一員になった

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    2025年03月21日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    「猫は、猫であるということ自体が可愛く、見た目も鳴き声もすべてが可愛く、可愛くないところが一つもない」

    猫を学問、とりわけ社会学の俎上に載せて考えた一冊。
    というと少々身構えてしまうが、そこまで学問学問しているわけではなく、猫好きが学者だとこうなる、のように楽しめる。
    猫カフェについて研究したり、サザエさん全話(7,000話以上)を読み解いたりと、アプローチは様々だが、結局のところ共通するのは、「猫はすごい」ということ。
    猫の何がそこまで人を惹きつけるのかという部分も度々言及されており、犬との相違点や、普段何気なく考えていることが明文化され、あらためて気付かされる。

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    2025年02月01日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    「どうして猫は私たちにとって特別な存在になったのか?」「猫こそ哲学的な存在」「生きたいように生きてるだけ」「可愛くないところが一つもない」表紙に書かれた吹き出しがすべて。難しい社会学はわかったようなわからないような…。今、ももに乗ってアゴつけた猫ちゃんとお互いのぬくもり感じている至福の時間がすべて。ただ目から鱗が一つ。「日本に地域猫はいても地域犬はいない。文化、法律の有無で。決して自明のことではなく社会的な環境によって形成されたもの」確かにトルコには普通にいた⁈もう一度、ネコ島にサザエさんの漫画本持って出かけたくなった。

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    2024年12月06日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    ねこをとりまく様々な課題なども
    ねことのコミュニケーション、理解していることや考えてることがおなじでなくてもいいというのがいい考え方だなと思った

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    2024年11月30日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    一見くだらなさそうなことをバカ真面目に向き合うのはよい。猫島の話からは、東南アジアのリゾート島に行った時の地域の事情が重なったし、サザエさんのコーナーでは、長谷川町子がいかに前衛的で未来的なのかよくわかった。最後の特別対談は半ばオタク同士のトークみたいだったけど、総じて面白かった。

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    2024年09月17日
  • 猫社会学、はじめます ――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?

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    ネタバレ

    猫社会学!やることが猫、というわけでもなかったのでへえ、という感じ。ルール出来てしまうとそれはそれでしんどい、というのもわかる気がする。うちの連中が来たときは保護ねこ自体がかなり珍しかったものねえ。おっちゃんとおばちゃんとがじいちゃん猫とばあちゃん猫と暮すのもいつまで続くのか。

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    2024年09月03日
  • これが答えだ! 少子化問題

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    少子化対策と言われている様々なことに対して、ずっと違和感を感じていたのですが、腑に落ちました。2016初版ですので8年かけて出会ったのですが、著者の赤川先生の理論に深く頷きます。最後の章「誰もが少子化対策を声高に叫ばないような日が来たときに、この日本列島においても、出生率は静かに回復していくだろう」という予言 本当にその通りだと思いました。

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    2024年08月20日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    ネタバレ

    煽り系のタイトルに驚きますが
    中身はいたってまじめな統計のからくりを
    ほどいていく本でもあります。

    有意差等懐かしい言葉が出てきて
    ちょっとにんまりした本でもあります。
    (一応多少なりとも統計学は学んだので)

    要するに、いかにも説得力がありそうな
    少子化に関する統計が
    ちょっと条件を変えてみるだけで
    データなんぞはいくらでも都合よくできるということ。

    そしてそれを鑑みて大事なのは
    どの選択肢を選んでも、問題ないような
    社会を作らねばならないということ。

    ま、今の上世代のがいたら無理だわな(笑)

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    2020年01月02日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    リサーチリテラシーを軸に、子供が減るということの本当に意味するところを問い直す。決して少子化を積極的に推進しようとしている訳ではなく、あくまで少子化の意味するところって、本当に世間一般に言われているようなものなのですか?ってことを、真摯に再考している内容。

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    2016年04月18日
  • 子どもが減って何が悪いか!

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    再読。
    一つ一つの主張にしっかりとデータをつけ、実名を挙げて反論する論の進め方は、やはり説得力があるし痛快。
    ただ、今って著者の予想とはちょっと違って、ゆるやかに少子化は解消してきてるよね。
    これをどう考えるべきか。「パート2」をぜひ執筆してほしいなあ。

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    2014年09月26日