あらすじ
人口減少がこのまま続けば「日本は即終了!」といった、絶望的な指摘をする人が少なくない。実際、四半世紀以上にわたって巨額の税金が少子化対策のために注ぎ込まれてきたが、改善の兆しはほとんど表れていない。それどころか、少子化対策に力を入れれば入れるほど効果が薄れるパラドクスが見て取れるという。なぜか? いかなる理由で少子化は進むのか? すべての問いに最終的な解答を与える、少子化問題の決定版である!
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Posted by ブクログ
少子化は結婚の遅れが原因。
夫婦の出生力に社会経済的諸条件は依存しない。
女性が自分よりも高い学歴を求めなければ解決する可能性が高い。
フランス、イギリス、スウェーデンは都市部で出生率が高い。
声高に少子化対策を言わないことが少子化対策になるのでは。
Posted by ブクログ
少子化対策と言われている様々なことに対して、ずっと違和感を感じていたのですが、腑に落ちました。2016初版ですので8年かけて出会ったのですが、著者の赤川先生の理論に深く頷きます。最後の章「誰もが少子化対策を声高に叫ばないような日が来たときに、この日本列島においても、出生率は静かに回復していくだろう」という予言 本当にその通りだと思いました。
Posted by ブクログ
レポート参考書として読み始めたが、基本的な国の施策を淡々とまとめようと思ってたので、これ読んじゃうとちょっとノイズになりそう…と思って、レポート書いてから読むことにしました^_^。元気な社会学者の勢いのある文章に負けてしまう。
筆者は「誰もが少子化対策を声高に叫ばないような日が来たときに、(略)出生率は静かに回復していくだろう」としてまとめているが、私は少子化対策つまり合計特殊出生率を上げるという明確な目標に向かって30年間頑張ったけど全然叶わず、それでも未だ目標を変えないのは、出生率を隠れ蓑にさまざまな社会福祉向上を進めてきた優秀な官僚の計略かもと思いました。これこそステルス政策!それで筆者の言う通り生活水準が上がり、年取っても幸せに暮らせそうという雰囲気醸成できれば子供を産むのを恐れなくなると思う。生活水準と生活期待水準の2つのキーワード大事なので忘れないように。