小林康夫のレビュー一覧

  • 君自身の哲学へ

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    以前だいまりこさんのYouTube「未来に残したい授業」での対談を見てから、ずっと気になっていた本書。存在について考えてみたくなって読んでみることに。〈語り起こし〉というスタイルで書かれたという本書。対面でお話を聞いているかのような情感豊かな本。存在について何となく行き着いていたことを言葉にしてくれている印象で、存在することが贈与であり、無用でも樹として枝葉や根を広げるように存在していれば人とつながれる。「夜と霧」と一緒に読んでいることでより味わい深く読ませてもらった。お勧めの本です。

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    2025年11月25日
  • 知の技法

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    第2章は自分に興味のある部分について読んだ。学問的な技術だけでなく、人と対話する時、議論する時に気をつけなければならないことが書いてあるので、どんな人が読んでも参考になる部分はあると思う。私としても自信になるところと、考えを改めるところの両方を発見できて、非常に参考になった。

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    2021年09月04日
  • 知の技法

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    アホかと思われるかもしれないけど、今、高校3年生だとしたら、2年くらい浪人してでも、死ぬほど勉強して東大に入って死ぬほど勉強したい
    ああ若いときには時間はあるのに金はないし何より為すべきことを知らない

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    2018年11月24日
  • 数字で考える技術 ビジネスモデリング入門 第2版(TAC出版)

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    非常に良い勉強になった。

    この系統の本は、
    やはり、自分で手を動かしながら追えるようになっていないとだめだ。

    だから、理論的な解説とぶつ切りの例題に終始しているような本は頂けない。

    実務とは、やや開きがあるのかもしれないが、入門書としては、非常に良いと感じた。

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    2013年09月09日
  • 知の技法

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    学問」とは――

    から始まって、学問するためのいろんなアプローチの仕方を、カタログみたいに編集した本。要するに、「おっちゃんたちの仕事をよく見とけ!」って感じでダダーッとその道のプロが出たり引っ込んだりする中で、「ははあ、なるほど、学問てこんな感じなんスね」と、なんとな〜く(?)わかったような気分にさせてくれる本です。

    東大の教科書っぽく、あまり堅苦しくなく、マドンナのヌードとかそんなとこから論が始まったりします。

    続編の『知の論理』『知の倫理』も、「知」を単なる自分の考えで終わらせることなく、より深めるにはどうすればよいのか、よく考えさせられる内容です。(特に『知の論理』は、自分の物の考

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    2009年10月04日
  • 知の技法

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    高校生のときに読んだ本。これはとても面白いです!!教養系の科目が好きな人にはすごくオススメ!わたしは哲学っぽいことを滔々と考えることが好きなのでとても面白く読めました。教授たちが各々のテーマで書いているため、多岐に渡るテーマに触れることが出来ます。

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    2009年10月04日
  • 知の技法

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    「知の筋肉」をつける

    意見は湧いて出てくるものではない、意見は作り出すもの。
    という精神のもと、考え方や見方についてさまざまな角度から講義を受けた気分。
    忘れないうちに思ったことをメモしておかないと…。

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    2025年01月11日
  • 知の技法

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    東大教養学部の基礎演習のサブテキストということで、学問は何かというところから文系の知に関する技術や作法の話。
    学問が様々な問題に向き合う二部が面白く、フィールドワークでの地図の謎、将門記からわかる正当化の論理、アンケートの使い方、翻訳の難しさ、それに解釈や検索、構造、レトリック、統計、モデル、コンピューティング、比較、関係について。
    三部は表現として論文と口頭発表で留意すべきことについて。

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    2022年02月12日
  • 若い人のための10冊の本

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     表象文化論の小林康夫氏の著作。氏が自身の本との出合いを振り返りながら、これから21世紀を生きて行こうとする、中学生以上の読者に向けて書かれた本。
     中学生に向けて書かれた著作ながら、ちょっと読みにくいところもあったので、四つ星。

    10冊の本が紹介されている。
     中でも、中原中也の詩集を紹介した第3章、矢内原伊作の『ジャコメッティとともに』の第4章が出色だと思う。

     こんな本に中学生の時に、あるいは遅くとも高校生の時に出合っていたら、自分の人生は変わっていただろうなと思わされた。
     
     氏の「知」に対する圧倒的な肯定感に接すると、この人は、性善説で生きられるような人にしか出会わずに済んだ幸

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    2021年01月24日
  • 知の技法

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    面白かった。

    自分は理系の人間で、はっきり言って文系の学問の有用性を見出すことが出来ていませんでした。
    (失礼ですみません。)

    中身としてはかなり古いので、今の時代には即さないのですが、あー、文系の学問ってこんなだったのか、これならやってみても良いかも。と思いました。やはり第一人者の方が執筆なさると、学問の深みが伝わってくるのですね。

    所々分からない所もありましたが、自然を研究するのは理科系の学問がBest、人間の何たるかを知ろうと思うと科学では割り切れない、文系的な研究が必要、という感じがしました。

    少々読み終えるのに力(りき)が要りますが、講座に分かれているのでつまみ読でも全然問題

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    2020年05月18日
  • 君自身の哲学へ

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    著者は本書の冒頭で、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』における「井戸」のイメージについて語ることから始めています。それは、システム社会論的な気分が蔓延する現代においてわれわれの「実存」はもはやこの世界を意味づける特権的な立場などではなく、システムからの「退却」を志向することでしかないということを象徴するイメージとみなされることになります。

    その上で著者は、こうした一人ひとりの「実存」という井戸に「横穴」を開け、他者とのコミュニケーションを開く可能性をさぐろうとします。ここで手がかりとされるのが、レヴィ=ストロースが発見した「野生の思考」すなわちブリコラージュや、ベイトソンにおけるゲームの創発

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    2017年11月30日
  • 知の技法

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    大学の時に読みたかった。様々な考え方を知れるという点では今でも価値がある。

    はじめに
    第Ⅰ部 学問の行為論ー誰のための真理か 小林康夫

    第Ⅱ部 認識の技術ーアクチュアリティと多様なアプローチ
    [現場のダイナミクス]
     フィールドワークーここから世界を読み始める 中村雄祐
     史料ー日本的反逆と正当化の理論 義江彰夫
     アンケートー基礎演習を自己検証する 丹野義彦
    [言語の論理]
     翻訳ー作品の声を聞く 柴田元幸
     解釈ー漱石テクストの多様な読解可能性 小森陽一
     検索ーコンコーダンスが開く言葉の冒険旅行 高田康成
     構造ードラゴン・クエストから言語の本質へ 山中桂一
    [イメージと情報]
     レ

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    2015年09月22日
  • 君自身の哲学へ

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    哲学とは生きることについて考えること。意味について考えること。結論が出ているような出ていないようなことを考えること。

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    2015年07月11日
  • 知の技法

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    学問には「普遍性」が必要で、それは他者に開かれているということ。そのために様々な技法を活用せねば、身につけなければならぬという内容。

    でも、やっぱり最終的に「自分が納得できる」という点に収斂してしまうなあ。学問の「技術的」ではないそのものの価値とはなんなのかね、と思ってしまいます。

    身近な物・テキストを緻密に分析することで、その時代の精神構造とかを明らかにして、これが近代っすよっていって、現在の社会問題につなげていくかんじ・道筋が〈今〉は一応納得できるのだけれど。

    う~ん。一年生の頃は絶対反発して触れもしないだろうなとは思う(笑)

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    2013年03月09日
  • 知の技法

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    東大教官の研究エッセンスとものの見方。
    本書には、後半に発表の技術的なことが書かれている。
    研究という場のエッセンスは、十分味わえ、
    研究の入り口を知るにはとてもよい読み物だと思う。
    教官ごとに温度差のある文章ではあるが、
    大学の初学年には程よい本になっている。
    本書を教科書として読む東大生には気の毒だが、
    一般の読者には十分楽しめる。

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    2013年01月06日
  • 知の技法

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    これを大学生の時に読める東大生はいいな、と思いました。

    いろんな視点があって、研究があって。
    ひとつひとつの豊かさに、世界が少しずつひろがっていく感覚がありました。

    フィールドワーク、翻訳、構成主義のあたりが今の私には印象に残りました。

    フィールドワークで「無意識の前提」に気付く経験、
    翻訳における「この感じを再現する」という感覚、
    構成主義における関係性への着目など、
    まさにまさにと身体や心の中の感覚にことばが与えられたようで、すうーっと、ほわーっと、のびやかな感じになりました。

    学びゆく人にはおすすめの、素晴らしい一冊です。

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    2012年09月25日
  • 知の技法

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    論文執筆の流れと各段階での注意事項がまとめられていて今後の参考となりそうだった。

    また各分野の問題設定、発展の仕方についての論も読んでいて知的な面白さを感じた

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    2012年01月29日
  • 知の技法

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    学校の「探究」という授業で多く参考にさせてもらっている(生徒それぞれが中1から自分の好きな「疑問」に対し、オリジナルの仮説を考えて考究していく課外的授業)。研究活動や手法の「入り口」「ケーススタディー」を示している書。さまざまな研究分野の先生が執筆されているので、バランスもある程度取れている。勿論中高生には難解な部分もあるが、身につけて欲しい研究的スタンスはこの書籍に満載されている。『知の技法』以外にも「続編」が出ている。「自分が疑問に思った内容に対して、よりよい接近方法(解決方法)は何か」―――掲載されている研究手法や課題に対する接近方法など、勉強していきたいと感じさせてくれる一冊。

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    2011年12月14日
  • 知の技法

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    確か高校の探求科で推薦された本。
    具体的な方法より、学問に対する姿勢のほうが参考になった覚えがある

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    2011年07月03日
  • 知の技法

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     人文科学の方法。知の獲得方法。普遍性を目指すために。
    1)一般的な問い2)研究対象3)関連対象4)方法論5)主体
    に分節されそれらを統合することが求められるのである。

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    2011年03月07日