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第2章は自分に興味のある部分について読んだ。学問的な技術だけでなく、人と対話する時、議論する時に気をつけなければならないことが書いてあるので、どんな人が読んでも参考になる部分はあると思う。私としても自信になるところと、考えを改めるところの両方を発見できて、非常に参考になった。
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アホかと思われるかもしれないけど、今、高校3年生だとしたら、2年くらい浪人してでも、死ぬほど勉強して東大に入って死ぬほど勉強したい
ああ若いときには時間はあるのに金はないし何より為すべきことを知らない
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学問」とは――
から始まって、学問するためのいろんなアプローチの仕方を、カタログみたいに編集した本。要するに、「おっちゃんたちの仕事をよく見とけ!」って感じでダダーッとその道のプロが出たり引っ込んだりする中で、「ははあ、なるほど、学問てこんな感じなんスね」と、なんとな〜く(?)わかったような気分にさせてくれる本です。
東大の教科書っぽく、あまり堅苦しくなく、マドンナのヌードとかそんなとこから論が始まったりします。
続編の『知の論理』『知の倫理』も、「知」を単なる自分の考えで終わらせることなく、より深めるにはどうすればよいのか、よく考えさせられる内容です。(特に『知の論理』は、自分の物の考え方がどんだけ幼稚なのか思い知らされた)
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高校生のときに読んだ本。これはとても面白いです!!教養系の科目が好きな人にはすごくオススメ!わたしは哲学っぽいことを滔々と考えることが好きなのでとても面白く読めました。教授たちが各々のテーマで書いているため、多岐に渡るテーマに触れることが出来ます。
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東大教養学部の基礎演習のサブテキストということで、学問は何かというところから文系の知に関する技術や作法の話。
学問が様々な問題に向き合う二部が面白く、フィールドワークでの地図の謎、将門記からわかる正当化の論理、アンケートの使い方、翻訳の難しさ、それに解釈や検索、構造、レトリック、統計、モデル、コンピューティング、比較、関係について。
三部は表現として論文と口頭発表で留意すべきことについて。
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面白かった。
自分は理系の人間で、はっきり言って文系の学問の有用性を見出すことが出来ていませんでした。
(失礼ですみません。)
中身としてはかなり古いので、今の時代には即さないのですが、あー、文系の学問ってこんなだったのか、これならやってみても良いかも。と思いました。やはり第一人者の方が執筆なさると、学問の深みが伝わってくるのですね。
所々分からない所もありましたが、自然を研究するのは理科系の学問がBest、人間の何たるかを知ろうと思うと科学では割り切れない、文系的な研究が必要、という感じがしました。
少々読み終えるのに力(りき)が要りますが、講座に分かれているのでつまみ読でも全然問題ありません。
現代版が出れば間違いなく星5つです。
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大学の時に読みたかった。様々な考え方を知れるという点では今でも価値がある。
はじめに
第Ⅰ部 学問の行為論ー誰のための真理か 小林康夫
第Ⅱ部 認識の技術ーアクチュアリティと多様なアプローチ
[現場のダイナミクス]
フィールドワークーここから世界を読み始める 中村雄祐
史料ー日本的反逆と正当化の理論 義江彰夫
アンケートー基礎演習を自己検証する 丹野義彦
[言語の論理]
翻訳ー作品の声を聞く 柴田元幸
解釈ー漱石テクストの多様な読解可能性 小森陽一
検索ーコンコーダンスが開く言葉の冒険旅行 高田康成
構造ードラゴン・クエストから言語の本質へ 山中桂一
[イメージと情報]
レトリックーMadonnaの発見、そしてその彼方 松浦寿輝
統計ー数字を通して「不況」を読む 松原望
モデルージャンケンを通して見る意思決定の戦略 高橋伸夫
コンピューティングー選挙のアルゴリズム 山口和紀
[複数の視点]
比較ー日本人は猿に見えるか 大澤吉博
アクチュアリティー「難民」報道の落し穴 古田元夫
関係ー「地域」を超えて「世界」へ 山影進
第Ⅲ部 表現の技術ー他社理解から自己表現へ
0.表現するに足る議論とは何か 船曳建夫
1.論文を書くとはどのようなことか 門脇俊介
2.論文の作法 門脇俊介
3.口頭発表の作法と技法 長谷川寿一
4.テクノロジーの利用 長谷川寿一
5.調査の方法 長谷川寿一
結びー「うなずきあい」の18年と訣れて 船曳建夫
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学問には「普遍性」が必要で、それは他者に開かれているということ。そのために様々な技法を活用せねば、身につけなければならぬという内容。
でも、やっぱり最終的に「自分が納得できる」という点に収斂してしまうなあ。学問の「技術的」ではないそのものの価値とはなんなのかね、と思ってしまいます。
身近な物・テキストを緻密に分析することで、その時代の精神構造とかを明らかにして、これが近代っすよっていって、現在の社会問題につなげていくかんじ・道筋が〈今〉は一応納得できるのだけれど。
う~ん。一年生の頃は絶対反発して触れもしないだろうなとは思う(笑)
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東大教官の研究エッセンスとものの見方。
本書には、後半に発表の技術的なことが書かれている。
研究という場のエッセンスは、十分味わえ、
研究の入り口を知るにはとてもよい読み物だと思う。
教官ごとに温度差のある文章ではあるが、
大学の初学年には程よい本になっている。
本書を教科書として読む東大生には気の毒だが、
一般の読者には十分楽しめる。
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これを大学生の時に読める東大生はいいな、と思いました。
いろんな視点があって、研究があって。
ひとつひとつの豊かさに、世界が少しずつひろがっていく感覚がありました。
フィールドワーク、翻訳、構成主義のあたりが今の私には印象に残りました。
フィールドワークで「無意識の前提」に気付く経験、
翻訳における「この感じを再現する」という感覚、
構成主義における関係性への着目など、
まさにまさにと身体や心の中の感覚にことばが与えられたようで、すうーっと、ほわーっと、のびやかな感じになりました。
学びゆく人にはおすすめの、素晴らしい一冊です。
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論文執筆の流れと各段階での注意事項がまとめられていて今後の参考となりそうだった。
また各分野の問題設定、発展の仕方についての論も読んでいて知的な面白さを感じた
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学校の「探究」という授業で多く参考にさせてもらっている(生徒それぞれが中1から自分の好きな「疑問」に対し、オリジナルの仮説を考えて考究していく課外的授業)。研究活動や手法の「入り口」「ケーススタディー」を示している書。さまざまな研究分野の先生が執筆されているので、バランスもある程度取れている。勿論中高生には難解な部分もあるが、身につけて欲しい研究的スタンスはこの書籍に満載されている。『知の技法』以外にも「続編」が出ている。「自分が疑問に思った内容に対して、よりよい接近方法(解決方法)は何か」―――掲載されている研究手法や課題に対する接近方法など、勉強していきたいと感じさせてくれる一冊。
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人文科学の方法。知の獲得方法。普遍性を目指すために。
1)一般的な問い2)研究対象3)関連対象4)方法論5)主体
に分節されそれらを統合することが求められるのである。
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これはスゴイ本だ。勉強の仕方というか、サラリーマンのプレゼンの仕方まで伝授してくれる。こういうことを若いうちに身につけていたら、人生変わっていたかもしれない。
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「うまくやろう」みたいな自意識を殺しつつ、肩の力は抜いて、でも社会的責任はしっかり持ってねという当たり前の姿勢を教えてくれるが、そういうのも頭ではわかっていても実践できないのが「学内の人」だよな…
研究者となるとどうあっても研究対象の当事者にはなれないわけで
どうしても傲慢さと純粋無垢さが生じてしまうもの。著者それぞれもそれを自己嫌悪的に書いている気もした。
知への欲望は深めるべきだが最低限度のライセンスがいるぞー!っていう警告。
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調べる、考える、表現するというような知的活動の枠組みの中に小項目が立てられ、各分野の専門家たちが入門的内容を短く記述したエッセイ集のようなものです。
それぞれの項目で筆者が異なりますし、書き方も各人に委ねられているらしく、全体として体系的な記述はされていません。
その分野のフレームを要約的に紹介しようとしている文章や、具体的な一例を取り上げてその解説だけをしているものなどいろいろです。
おもしろく読めますが、この本だけで十分な学びがあるというなことはないと思います。学問の世界に足を踏み入れるためのパンフレットみたいなものかもしれません。
また、発行から四半世紀が経過していることもあり、当時ならではのテーマを扱っている文章は、相当に鮮度が落ちてしまっています。
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東大の教養学部の基礎演習で使われた様々なテーマ分野に関する教授のエッセイ。
全てが面白いわけではないが、多ジャンルの東大講義が受けれるので知的好奇心の幅が広い人にはおススメ。
一つ一つのエッセイが短くて、それはそれでコンパクトで良いのだが、気になる分野はもっと深掘りしたくなる。
良い本だが、読み応えにはかけるので★3にした。
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途中まで読んで終了。知にアクセスするさまざまな方法が実例とともに紹介されている。何を知りたいかによって方法を決定する「方法 = 現状 と 目的 の定義」という構造構成主義の命題を思い出す。
私は社会人なので直接的に役立つものではないし興味が別に移ったので途中で終了。これから学生になる、もしくは学生なりたての人にはおすすめできるかも。
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高校生である私がこの本を読んで分かったことは、将来多いに役立つと感じました。内容はとても難解で、さすが東京大学だなと感じた面と、普通の高校生が読んでも共感するところ理解できるところがあるのは、昨今の若者が必要とされている教養のエッセンスでしょう。 知の技法というタイトルから、将来様々な人と出会い、そして様々な価値観の人と議論を交わす中での一つの技が書かれており、最低限の知識と糸口となるような書籍が示されています。 そして、20年たった今もこの本に書かれていることは、錆びれないと思いました。
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人文社会と自然科学を バランスよく吸収することが、教養であり、専門知識の基礎になるのだと感じた。お風呂で 読むには 丁度いい ページ割、内容 だった
本編の内容は 頭に残らないが、各章最後の「もう一歩」は 面白い。美術品を イメージの触感的魅力で 観ると言うのは なるほど だった
専門や実学に 凝り固まっていた学生時代を反省した
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東京大学教養学部の「基礎演習」テキストで、「知の三部作」シリーズの第1弾です。
文科系学問の「技法」を、大学に入学したばかりの学生に伝えるという意図のもとで編まれた本で、論文の書き方や発表の仕方についての説明も含まれていますが、中心となっているのは、それぞれの研究者が自分自身の関心に基づいて、知のパフォーマンスを実演してみせることで、学生にその「技法」を体得させるようなスタイルで書かれた文章です。
全体を通して気づいたのは、構造主義のインパクトを受けていることが明確に示されているような文章が目立つことです。そのような表現スタイルが、人文・社会科学系の学問の基本になっていたことがうかがえます。
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日本の大学はアメリカ大学をお手本としようとしたが、肝心の総合的判断力と批判的思考力を養う部分が抜けていて、形だけ真似ている状態、これが大学意味無いの原因か
「知」とは、遮蔽物を除去し、従来は光が当たっていなかった場所に光を当てる精神の働き
discover:発見。coverをdis(無くす)こと
自分の主張のないものは論文ではない
自分の主張があっても、合理的な仕方で根拠づけられていないものは、論文ではない
プレゼンテーションにリハーサルは必須
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なにか 変な具合に 読みたい本である。
反証可能性 falsifiability
私は こう思う というだけでは
まったく不十分。
私にとってそうあるだけでなく
あなたにとっても 誰にとっても
相であると私は思う。
モノではなくて ヒトです。
ニンゲンの文化現象。社会現象。
創造性、公正さに基づいた創造性。
私たちが生きつつある20世紀は、
最初から 何もかもが 裸になっているといった
露骨さがますます増大しつつある時代。
鋭敏に感応しうる繊細な完成を鍛え上げること。
イメージの触覚的魅力が満ち溢れており、
その中に 全身でつかる。
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大学ももう終わるっつーのになぜか今更読んでみた
東大教養学部の一年生の教科書
様々な文系の学問についてそれぞれの教授が概論を述べていく、という形の本
世の中にはどういう学問があるのかなあとなんとなく疑問に思っていたので、その大筋だけでも知れたという点では読んでよかった
あと、概論の本なので、知識を広げるためにどんな本を読めばよいのかという参考にはなった
ただ、全て今まで読んだり聞いたりして学んできたことをそう復習したような感じでした
もし、このレビューを読んでいてまだ大学1,2年生の文系人がいたらお勧め