熊野純彦のレビュー一覧

  • レヴィナス入門

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    別の人の講義でレヴィナスを学んだときは「深そうなこと言ってるようだけどなんだか肌に合わないなあ」という印象だったが、著者による解説を読んで考えが変わった。著者の緻密な分析によるところが大きいのかもしれないが、結構かっちりとした真面目な倫理学的主張を展開している。

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    2017年01月30日
  • 現代哲学の名著 20世紀の20冊

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    90 現代哲学の名著 熊野純彦
    ・20作品を通して、現代の哲学的思考の全体を展望する
    ・作品を手に取るきっかけになる
    1数理・論理・言語
    2現象・存在・身体
    3時間・反復・差異
    4世界・超越・他者
    5神話・暴力・社会

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    2016年03月11日
  • レヴィナス入門

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    少し前に読んだ哲学大図鑑で気になったので、入門書として読んでみたが、中々難しかった。
    レヴィナスの思想の背景にあるフッサールの現象学は以前に入門書を一読していたから掴めたものの、ハイデガーの方は不勉強であった為、それと比する形での説明は理解できたと言い難い。
    一般書としての平易な記述をかなり意識されていたが却ってまどろっこしさを感じる部分もあった。
    終盤の内容は、個人的な時間の不可逆性への恐怖や生まれたこと生きていることの申し訳なさ、関係すること認識してしまうことの不安と関連づけて考えられた。解釈は間違っているかもだけど。
    いずれにせよもう少し知識をつけて読み返したい。

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    2015年09月09日
  • 近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊

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    デカルトからマルクスまでの24冊というサブタイトルが付いた「近代哲学の名著」ですが、大変難解でした。やはり哲学は、他人が要約したものを読んでも理解できない、ということがよく分かりました。

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    2013年05月08日
  • 西洋哲学史 古代から中世へ

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    哲学者って「哲学書」を呼んで育っているんだなあと改めて実感。その人がどのような文脈(社会的状況、宗教)で、どの文章(哲学書)を、どのように読んだか(聞いたか)を考える哲学史的視座は重要。

    ただ、本書でもいうように(?)それだけでは語り尽くせないその人「特有の思考」というものがあって、それを感じることができるかどうかだよなあ。

    古代、中世の人は「有(ある)、無し(ない)、有限・無限」について考えを深めていたようだ。

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    2013年03月19日
  • 西洋哲学史 古代から中世へ

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    哲学者について何も知らない状態だったが、歴史背景と共に西洋哲学が如何に発展していったかがなんとなく掴めた。
    そして自分の無知っぷりも思い知ったよソクラテスさん!

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    2013年02月10日
  • 現代哲学の名著 20世紀の20冊

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    ハイデッガーの「存在と時間」、ドゥルーズの「差異と反復」等、現代哲学を代表する名著のエッセンスを紹介する本。著者も断っている通り入門書ではないので内容は難しいが、名著のエッセンスを味わうには良い本だと思います。

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    2012年08月08日
  • レヴィナス入門

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    レヴィナスの思想のエッセンスは何となく理解出来たという感じか。

    ところで、現代思想は比喩表現や造語が多い気がする。言葉が違うだけで同じことを言ってるだけなのでは勘繰りたくなるとこもある。

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    2012年08月05日
  • 近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊

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    ネタバレ

    おさえておくべき24篇の古典の論点を丁寧に整理し全体を展望するブックガイド。邦訳の原典読んでもチンプンカンプンという人はいい水先案内になると思います。

    ただ『現代哲学の名著』、『日本哲学小史』にくらべると、さらっとしすぎている感もあります。

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    2012年05月31日
  • 西洋哲学史 古代から中世へ

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    実際の講義のほうが、クオリティが高いか(オールドスタイルな講義だけれども)。流れるような文体で統一されているので、これを足がかりにして人物や概念をじっくりと検討するのが、かえって難しい。それでも、ぶれのない解釈の提出は非常にありがたい。

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    2011年07月23日
  • 現代哲学の名著 20世紀の20冊

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    原典に還れ!としばしば言われる。
    だが、哲学書を咀嚼し自分のものにするには困難がつきまとう。
    このようなときに、良質なブックガイドが一冊そばにあれば、古典の扉を叩く手助けになってくれるだろう。
    本書では、現在の思潮に直接流れ込んでいる二〇世紀哲学の名著、二〇冊の論点を丁寧に紹介。
    言語や論理をめぐる原理的検討から社会と歴史にかかわる具体的考察まで、最新の哲学研究にもとづいて、その全体を展望する。

    [ 目次 ]
    1 数理・論理・言語(フレーゲ『算術の基礎』;ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』;オースティン『言語と行為』;大森荘蔵『言語・知覚・世界』)
    2 現象・存在・身体(フッ

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    2011年04月06日
  • 西洋哲学史 近代から現代へ

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    西洋哲学史の概論書。ただ、入門書にしては少し難しいように感じました。デカルトから始まりハイデガーまで話がきます。ただ前作もそうですが、あくまで「哲学」であって、それ以外の思想史は扱っていないです。そのため有名な人が出てこないこともちらほら……。原文からの引用が多く見られるのは良かったです。

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    2009年10月04日