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多面的な正義の話
各々の登場人物が自分たちが信じる正義を振りかざしてぶつかり戦う物語。
かつてバブル崩壊で世界経済は低迷し、今またコロナ蔓延で落ち込もうとしている。
再読して、今 日本や世界のあちこちでこの本の内容とよく似たことが起こっているのかもしれないと思うとゾッとする。
啓蒙的な意味合いも込めて読みごたえのある本。
経済の勉強
親の仕事柄、バブルの恩恵に与ることなく、バブル崩壊をニュースで見ていた私。この本はあの時代に何が起きていたのか、内情を教えてくれます。ニュースはよく見ていたので「あれはあの時によく聞いた言葉だな、」とうなづきながら読んでいます。わざわざNHKでやったドラマを民放でまた製作するというのは、それだけ面白いのだろう、と期待して原作を購入しました。時代に呑み込まれないよう真摯に生きる人、バブルに溺れる人、バブルの底の澱の中をうまく泳ぐ人、それらを見下ろしながら、生かすべき企業は生かそうと狩りをするハゲタカ。人間模様も面白いです。
Posted by ブクログ
【感想】
このシリーズを、一体今まで何度読み返しただろうか。
金融とか投資についてはまぁまぁトンチンカンな僕だが、この本はそうゆうカテゴリーではない。
なぜ何度も読み返すのか?
登場人物がこんなにも魅力的で、キザで素敵すぎるからなんよね。
彼らの吐くセリフの一つ一つが洒落ているし、仕事面で有能すぎて頭がクラクラする。
本当にカッコイイおっさん達が、この小説には居るんよね。
本シリーズはリーマンショックあたりで今のところ終結してるけど、最近の金融業界(ビットコインなど)に関する新シリーズが始まることを強く希望しているわ。
【引用】
p82
「怒らないで下さいよ、別に自棄になって言っているわけじゃないんです。自分の能力を過信し、部下の言葉を信じすぎ、そして社会の流れを見誤った。これはすべて経営者失格の条件じゃないですか。」
p87
「今の危機はね、誰が悪いとかではないと僕は思いますよ。日本人が全員、欲の皮を突っ張らかして夢の中のあぶく銭を本物だと錯覚して、今なおその悪夢から覚めることに駄々をこねている。誰が悪い人がいるなら、僕ら全員ですよ。だからタチが悪い。」
p452
「アラン、そういう配慮には、日本人もアメリカ人もないわ。自己主張と自意識過剰の塊ばかりが集まっているアメリカのインベストメント・バンクなんて、妬みと嫉妬で優秀な連中がどんどん潰されていくんだから。実力があって結果を出せれば、手続きはどうでもいいなんて思っていたら、あなたも痛い目にあうわよ。」
「アラン、これだけは肝に銘じておけ。ビジネスで失敗する最大の原因は、人だ。味方には、その人がこの闘いの主役だと思わせ、敵には、こんな相手と闘って自分は何て不幸なんだと思わせることだ。」
「そして、牙や爪は絶対に見せない。そこまで細心の注意を払っても、時として人の気まぐれや変心、あるいはハプニングのせいで不測の事態が起こるんだ。結果を焦るな、そして馴れ合うな。」
Posted by ブクログ
「ハゲタカ」シリーズ 「シンドローム」を読み、鷲津政彦のビジネスにおける類いまれな完成された能力に魅了され、そこに至る彼の謂れを知りたく、今まで未読だったシリーズを遅まきながら読むことに。
彼はアメリカに在住し、元々ピアニストだったが、アメリカ屈指のレバレッジファンドのトップからその才能を見出されて、この道に入ったとは。
数年のうちに米国屈指の企業買収者となった彼は、「10年で日本をバイアウトする」と豪語し、バブル崩壊後の日本に戻る。
そして彼は宣言通り次々に企業買収の成果を上げる。
そこで登場する銀行や商社などは、実在の名前をもじっており、その当時のあの出来事かと、合点しながら読み進めた。
このシリーズが長きに亘って広く読み継がれるのは、造形された主人公鷲津政彦という男の魅力だろう。
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小説・文芸
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