無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
夫と死別したうみ子。
ぽっかり空いた心を持て余す日々を過ごしていましたが、ある日訪れた映画館で映像専攻の美大生・海(カイ)と運命的な出会いをします。
海から「映画を作りたい側の人間ではないのか」と言われ、ハっとするうみ子。
更に、興味本位で訪れた美大のオープンキャンパスで海の映像作品を見たことで、制作意欲が沸き上がります。
戸惑いながらも新しい一歩を踏み出したうみ子の先に待ち受けているものとは…。
誰しも新しい環境に踏み出すには勇気がいります。
若気の至りで踏み出せることもあるかもしれませんが、年齢を重ねれば重ねるほど多角的に物事を考えリスクを回避したくなり、踏み出すことを躊躇してしまう人も多くなるのではないでしょうか。
それなのに65歳を過ぎ美大生になったうみ子の行動力は、読む人に勇気を与えてくれます。
作中のセリフで
「作る人と作らない人の境界線てなんだろう
船を出すかどうか…だと思う
その船が最初からクルーザーの人もイカダの人もいて
誰でも船は出せる」
というのがあります。
作中、タイミングが訪れた表現として、うみ子の足元に波が押し寄せる描写があるのですが、“船を出す”というセリフに結び付く重要なキーとなっています。
瞬間的意欲というのは誰しも感じることがありますが、そこから先に進むかどうかはとても難しい。
セリフの通り船を出せる状況でも、天候が悪いから、海図が読めないから、船の性能に不安があるから…など、色々な理由をつくりがち。
それでも漕ぎ出しさえすれば海に出ることができるのだと、うみ子さんが体現してくれています。
どのタイミングで波が現れるのか、是非注目してください。
また、晴れて大学生となったうみ子ですが、若者からの悪意ない高齢者扱いに気が引けてしまい自信を持つことができません。
うみ子は、映画を撮ろうとする姿勢を学生から「老後の趣味の自由時間」と言われてしまい、モヤりつつもついつい自分のことを茶化してしまいます。
ですがその後、海との会話で何気ない一言が取り返せない後悔になることを思い出すのです。
真剣に取り組むのが何故か気恥ずかしくなり、自分を茶化してしまうことは年齢を問わずあるのではないでしょうか。
そういった少しずつ摩耗していく日常にうみ子はどう立ち向かっていくのか、うみ子がどういった映画を撮るのか…続きが楽しみです!
うみ子を見ていると、自分もまだ何かできるような気になります。
新しい環境に踏み出す勇気をくれる作品です。
第1巻から5年ほどの時間、うみ子さんの姿に励まされ続けてきました。いつしかうみ子さんだけでなく海くんはじめ周りのみんなにも仲間のような親しみを覚えながら… 1巻のあとがきでジョンさんが書いてらしたように、ほんとうに今こそ学校で学びたい気持ちになります。うみ子さんが映画の海へ漕ぎ出した年齢よりはわたしは若いのだから、もっともっと船を漕ぐ腕に力を込めていきたい。うみ子さんたちみんなに背中を押してもらえたような、素敵なラストでした。
Posted by ブクログ
いくつになっても夢を見つけて追いかけてもいい。
全部で8巻という短い作品でしたけど、丁寧に描かれていて素敵な作品でした。
こちらも読めてよかったなぁと思える良作でした。
全体的に、心地の良い読後感に浸れる作品でした。
文学作品を読んでるような感覚に近いような。
繊細な感覚を上手く描写されていて、ちょっとしたワンシーンのセリフにも丁寧に描かれていました。
この辺の、空気感や言葉へのアンテナの張り方って、分かる人には伝わるもんですよね。
じっくりと読み進めながら、「あぁ、この感覚分かるなぁ」と思いながら、読ませて頂きました。
来年、アニメ映像化されるのが楽しみ。
映画化ということだけど、8巻を2時間にまとめるのは少し厳しいのでは?と思ってしまう。
京都アニメーションということで、その辺は上手くまとめてくるのかな。
Posted by ブクログ
たまたま見かけた表紙とタイトルに惹かれて第1巻を購入したのが2021年だった。
主人公は65歳で自分が「映画を撮りたい側の人間」であることに気づいた女性・うみ子さん。気づいた彼女は映画を撮るために美大に入学する。20代若者の中で、とまどいながらも自分らしさを発揮していくうみ子さんの姿がまぶしい。
同じ2021年に50代で(ビジネス系専攻ではない)大学院に入学し、歳の離れた同級生たちと接し始めた自分となんとなく被せて読んでいた気がする。
静かなエネルギーを分けてもらえるうみ子さんの物語がついに完結。
僕の方はもともとが長期履修だったことに加え、諸事情もありまだ在学中。今年度こそは修了予定。修了に向けてのエネルギーもらうために第1巻から読み直そうかな。
そして、なんとアニメーション映画化!制作は京都アニメーション。これは楽しみ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。