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Posted by ブクログ 2024年02月20日
『富士日記』三巻を再読して思ったこと。
百合子さんがお世話になった人に必ずといっていいほどお礼を渡している、その姿勢がさすが大正生まれだな、と。
奔放な人と思われがちだけど、実は律儀。
あと、聡明だから色々なことが見えてしまって、辛いだろうけど、書くことで発散していたんだろうな。
飾らない、ありのま...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月24日
途中で主人(武田泰淳)の病気及び死後の話が出てきたり、日記の中断が出てきたりしていた。
ネコの話が出てきてさらに主人の病気の悪化で山荘の日記ではなく、東京でのことが書かれるようになってきた。主人の死の記載で終わるかと思っていたら、入院前の記載で終わってしまった。しかし、あくまで陽気な話として持って...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月06日
私は泰淳没後の百合子さんの随筆も何冊か読んでみたけど、彼女の良さが一番「生きて」いるのはやっぱりこの『富士日記』と『犬が星見た』の日記においてだと思う。
この2冊においては、文章のキレ・表現の新鮮さ・着眼点の独特さにおいて、他の一切の追随を許さない。こんな文を書く人がいたのかと、読んでいて何度も信...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
武田泰淳が亡くなる前の記録。下巻は病と死の予感が孕む。糖尿病からの脳血栓、胃癌転移の肝臓癌。医療者からみるとハラハラしてしまう食事や生活。業務で生活指導をするが、暮らしの中の家族の愛や魂の孤高さを痛いほどに教えられた。視点によって愚かかもしれない。でも、その人物史は誰が何と言おうとも、その人の全てで...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月03日
富士日記もこれで最後。泰淳さんの病気や死も書かれているのだろうと手にするのに躊躇していた。いい加減、カタを付けようと読む。
忘備録的な日記は変わらない。朝、昼、晩の献立や管理所で買った食材や酒、煙草の金額などが上編、中編と変わらず書かれている。不思議と馴染んで、ゆっくり読み進める。
大岡昇平夫妻や...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月29日
読み終わった、上・中・下の3巻
僕の経験としては、「魔の山」以来だろうか
富士日記を読もうと思ったきっかけは「読書の日記」である。
日記っていいな。
武田さんと百合子さんのやり取りの中で、同じ話を何度されようとも何度でも聞いてやると言ったようなものがある。
それだけで、素晴らしい関係だなと思う。
時...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月16日
夫武田泰淳と過ごした富士山麓での十三年間の一瞬一瞬の生を、澄明な眼と無垢の心で克明にとらえ天衣無縫の文体でうつし出す、思索的文学者と天性の芸術社とのめずらしい組み合わせのユニークな日記。昭和52年度田村俊子賞受賞作(第1巻紹介文)
昭和39年7月から始まり、昭和51年9月までの日記が上中下3巻に収...続きを読む
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