富士日記(中) 新版

富士日記(中) 新版

1,056円 (税込)

5pt

4.2

愛犬の死、湖上花火、大岡昇平夫妻や土地の人々との交流……。執筆に加え講演、選考会など多忙をきわめる夫・泰淳の仕事の合間を縫うように過ごした富士山荘の日々を綴る。昭和四十一年十月から四十四年六月の日記を収録。田村俊子賞受賞作。【全三巻】
〈巻末エッセイ〉しまおまほ

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富士日記 のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 富士日記(上) 新版
    1,034円 (税込)
    夫、武田泰淳と過ごした富士山麓での十三年間を、澄明な目と無垢な心で克明にとらえ、天衣無縫の文体で映し出す日記文学の白眉。田村俊子賞受賞作。巻末に関連エッセイ、大岡昇平の「山の隣人」と、武田泰淳の「山麓のお正月」を収録する。
  • 富士日記(中) 新版
    1,056円 (税込)
    愛犬の死、湖上花火、大岡昇平夫妻や土地の人々との交流……。執筆に加え講演、選考会など多忙をきわめる夫・泰淳の仕事の合間を縫うように過ごした富士山荘の日々を綴る。昭和四十一年十月から四十四年六月の日記を収録。田村俊子賞受賞作。【全三巻】 〈巻末エッセイ〉しまおまほ
  • 富士日記(下) 新版
    1,034円 (税込)
    季節のうつろい、そして夫の病。「忙しくくたびれて」日記を付けられなかった二年間をはさんで、ふたたび丹念に綴られた最後の一年間。昭和四十四年七月から五十一年九月までの日記を収録。田村俊子賞受賞作。【全三巻】 〈巻末エッセイ〉武田 花

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富士日記(中) 新版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    寝る前にちびちび読むのが日課になっている。
    今日の武田家はどんな感じですか、と楽しみに
    してしまう。
    日々の出来事の合間に、目にとまった花や鳥や
    空の描写が美しい。
    季節がどんどん移ろう。
    私は、知った気になって、今年も桜が咲いたのか
    とか、百合子さんまた泳いでるのかとか、すっかり
    住人気分を楽しん

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    夫の泰淳がはずれた車のタイヤのホイールカバーを探しにトンネルに入っていく場面(上巻)と、犬のポコが亡くなる場面(中巻)の百合子さんの感情表現の豊かさに胸を打たれ、毎回読みながら泣きそうになる。
    富士山荘の静かな生活の中でも、百合子さんのパッションが感じられ、そこにとても文学性を感じます。

    0
    2024年01月26日

    Posted by ブクログ

    作家夫婦の過ごす富士山麓の別荘。何気ない平凡な日常が独特の感性で瑞々しいものになる。日記文学の不思議な魅力。

    作家武田泰淳の妻の百合子。富士山麓で夫と過ごした昭和39年7月から51年9月までの日記。中公文庫で全三巻。そのうち中巻は昭和41年10月から44年6月まで。

    赤坂の自宅と富士山麓の別荘と

    0
    2021年12月04日

    Posted by ブクログ

    やっぱり百合子さんと泰淳の距離感が好き
    半年くらい前から(途中間も空けつつ)就寝前にちみちみ読んでいた
    「老害にブチギレる百合子」「プリンスメロンの件」「泣き虫でずるいんだ」「女の赤い帽子が飛ばされる、いい気味」「追突事故の後遺症がとても心配」「中華料理が多い」「北海道のリスのお土産」と覚え書きにあ

    0
    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    ポコが亡くなる。
    デデがかわいい。
    リスがエサを求めてやってくるのが好き。
    しまおまほさんの巻末エッセイのBに癒される。

    0
    2022年05月20日

    Posted by ブクログ

    上巻で健康に不安を感じた飼犬の記述がつらかった。でも娘さんがクールで、寂しいものの、その凛々しさに救われた気がした。聡明な娘さんである。

    この犬が、百合子さんがギターを弾く時に近くに来て大人しくなる様子がかわいらしい。

    「この小母さん、へんな音さてだしたら、しばらく動かないからな。その間は叱られ

    0
    2021年10月23日

    Posted by ブクログ

    相変わらず、頻繁に富士通いが続く。厳冬と云っていい年末年始に何で「山」で過ごすんだろうと思わないでなかったけど、やっぱり「山」が良いんだなと段々納得してくる。
    愛犬の死、富士の姿、夕焼け、星空の短い記述を淡々と読み進む。文章のリズムが急いで読むことを拒んでくる。
    基本はホントに日誌だから、食材の買い

    0
    2019年12月29日

    Posted by ブクログ

    タイトルだけ知っていて、なかなか機会がなかった。
    これがちっともさくさく読み進まない。日常が細やかで、焦って読む本ではないという感じ。それでも日記のなかでは山に来れない数日とか数ヶ月が飛ぶように過ぎていくから、いくつもの季節を先を越される。
    いちばん最後の行はこんなふう。
    「楽しい旅行だった。糸が切

    0
    2019年08月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    富士日記中巻。たんたんとした記述、献立と買い物リストの並ぶ様子は上巻とそんなに変わらないが、愛犬ポコが事故で死んでしまうのが大きな出来事か。
    ポコが死ぬのも富士への道中車のトランク(!)に入れていたからだし、犬への食事もすべて人間の余り物だし、よその犬に平気でチョコをあげていたりと時代の隔たりをやは

    0
    2025年10月26日

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