みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

1,119円 (税込)

5pt

5.0

海を渡った宣教師と、命を賭した信徒たち。
殉教をめぐり400年の時を駆ける旅へ!

16世紀後半、織田信長の時代にローマに送られた天正遣欧使節の4人の少年たちは、帰国後、秀吉による伴天連追放令。キリシタンが迫害される世に何を思い、どう生きたのか。

また、日本で布教に携わって殉教した外国人の神父たちは、どんな思いで最期を迎えたのか――。

あらゆる資料・文献を丁寧に読み込み、自ら迫害にまつわる土地を旅して、当時のキリシタンの生き方に迫る。
長崎、島原城、日野江城、原城跡、大村、鈴田牢……さらには、殉教した外国人神父たちの故郷であるスペインの小さな村の教会まで。

果たして、日本人にとってキリシタンとは何だったのか――。

著者は4人の少年たちが8年にわたる訪欧の旅から戻った直後に、秀吉の前で奏でたリュートに強く興味をひかれ、東(日本)と西(ヨーロッパ)の狭間で翻弄された少年たちの気持ちに近づくために、自らリュートを習得した。

400年前、その時代を切実に生き抜いたキリシタンの息吹を新たな視点で現代に伝える野心作。

解説・若松英輔

「時空と距離を超えて、人々の心が結びつく瞬間が、著者の情熱によって到来する」(三浦しをん)

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みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年05月30日

    とても読み応えのある本だった。こういう体験ができるから、本を読むのはやめられない。
    参照された膨大な資料と著者の並々ならぬ行動力もさることながら、そこから導き出される考察が深く、読みながら何度も胸を打たれた。名もなき人々の声に耳を傾けることは、本人たちが亡くなった後からでも十分可能だし、また長く語り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月22日

    天上遣欧使節の少年たちについての本かと思ったらもっと広い視野の本だった。家康のキリスト教への態度の変遷がとても腑に落ちた。

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    Posted by ブクログ 2019年09月10日

    1600年代前半のキリシタン弾圧についてのノンフィクション。対象へのアプローチの仕方が、なんというかファンっぽくてよい。例えば、天正遣欧使節団がリュートを引いたので自分もリュートを習うとか。ドニー・イェンにはまったぼくの友だちが、詠春拳を習おうとしているんだが、それに近いぞ。対象を自分にひきつけて、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月09日

    約400年前の日本で起きたキリスト教への弾圧と殉教者をテーマとした作品。殉教者とはすなわち信仰を守るために命を落とした人々の事である。

    日本へ最初にキリスト教が伝わったのは1549年、その中心的人物といえばあの有名なフランシスコ・ザビエルだ。ザビエルが所属するイエズス会の戦略もあり、大名などの上流...続きを読む

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