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傷ついたギタリストを癒すものは? 奈穂のカフェ「Son de vent」二度目の秋が深まる。百合が原高原にやってきた元ロックスターとの交流が村人の好奇の的に。 ※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
有名観光地ではない高原で、編集者の仕事を辞めてカフェを開いた菜穂の、二年目の日々。 たった一人で店を切り盛りすることの大変さが、相変わらず読み取れない。 営業時間に調理するだけではなく、接客も、仕込みも、清掃もひとりでやるのだ。 そして、経営の問題。 こだわりのメニューに対して、自己評価の低い菜穂...続きを読むのつける価格は安いように思える。 だけどほぼ常連ばかりのカフェでは、高い価格に設定しようがない。 毎日日替わりメニューで、フードロスはどうなんだろう? 物語よりもそういう些末なことが気になってしょうがないのは、私が悪い。 でも、都会から来た元ギタリストが村の年寄りやマスコミの噂の種になり、それに振り回される菜穂たちの話が今回のメインだとしたら、ちょっと弱いかな。 菜穂と涼介がちゃんと恋愛してラブラブなのは良かったけど。 それよりも本当に料理が美味しそうで。 鶏の赤ワイン煮を作ってみたくなりました。
前作が高原の爽やかな作品だったので、すぐに注文して読んでみたが、真逆のような内容だった。 新たな住人が来たが、元ロックグループのメンバーで有名人。突然グループを抜けたこともあり、ボーカルの自殺もこの青年のせいにされるという、ワイドショーのような話題。恨みに思うファンやマスコミが押し寄せる。 主人公の...続きを読む菜穂は友人として庇うが、周囲の老人達を中心に二人の関係を邪推されたり、挙句の果てには葡萄では無く大麻を育てていると噂を広げられる。 柴田よしきさんの文体は一人一人の会話が長く「」が2pに亘るものも多い。延々と暗い回顧の一人語りが続くと飛ばしたくなって来る。 最後には何とか帳尻を合わせたように前向きな形で終わったので、息が付けた。
前作の空気感が好きで続編を読んでみたけど、前作の方が好きかな。 でも、お料理にはすごく興味が持てた。
202103/前作同様、現実はそううまいこといかないよね的な若干ファンタジーではあるんだけど、だからこそ現実世界に疲れた心がほっとする物語というか。
文庫になるのをとても楽しみにしていた。 柴田さんにしては毒のないシリーズ。 ストーリー自体はそれほど斬新でも印象深くもないのだけれど…とにかく料理が興味深い!! 前作でコンフィはまってしまい、今回はコック・オー・ヴァンは既に作れるのだけど、トマト入りのおでんとか何かと気になるメニューが出てきて食べ...続きを読むたくなる。 柴田さんは本当に料理も食べる事も好きなんだろうと思う。こういう和み系の話もたまにはいい。
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