夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

649円 (税込)

3pt

“夫のちんぽが入らない”衝撃の実話――彼女の生きてきたその道が物語になる。2014年5月に開催された「文学フリマ」では、同人誌『なし水』を求める人々が異例の大行列を成し、同書は即完売。その中に収録され、大反響を呼んだのが主婦こだまの自伝『夫のちんぽが入らない』だ。同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始めた18歳の「私」(こだま)。初めて体を重ねようとしたある夜、事件は起きた。彼の性器が全く入らなかったのだ。その後も二人は「入らない」一方で精神的な結びつきを強くしていき、結婚。しかし「いつか入る」という願いは叶わぬまま、「私」はさらなる悲劇の渦に飲み込まれていく……。交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモア溢れる筆致で綴った“愛と堕落”の半生。“衝撃の実話”が大幅加筆修正のうえ、完全版としてついに書籍化! いきなりだが、夫のちんぽが入らない。本気で言っている。交際期間も含めて二十余年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間に話したことはない。こんなこと軽々しく言えやしない。何も知らない母は「結婚して何年も経つのに子供ができないのはおかしい。一度病院で診てもらいなさい。そういう夫婦は珍しくないし、恥ずかしいことじゃないんだから」と言う。けれど、私は「ちんぽが入らないのです」と嘆く夫婦をいまだかつて見たことがない。医師は私に言うのだろうか。「ちんぽが入らない? 奥さん、よくあることですよ」と。そんなことを相談するくらいなら、押し黙ったまま老いていきたい。子供もいらない。ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ。(本文より抜粋)

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夫のちんぽが入らない のユーザーレビュー

ドラマ化決定で話題。これは著者が経験している本当の話。同じ大学に通う青年と交際を始めた主人公・こだま。だけど、何をどうやっても彼の性器が入らない。いつか入ることを夢見ながら、入らないまま二人の絆は深まっていく。18歳だった私は38歳になり、兄弟のように植物のように安心で清潔な暮らしを営むのもいいと思えるようになった。セックスをするのは当たり前?結婚して子供を産むのは当たり前?「普通」というイメージに当てはまらない幸せが、ここにある。心も体も痛い描写がたくさんありますが、痛みをユーモアに変換して生きていく強さを感じます。衝撃的なタイトルを上回る、新しい視点をもらえる作品。

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感情タグBEST3

    購入済み

    面白い

    2017年09月28日

    有名な少女まんが「君に届け」のさわこみたい。筆者のことを単純にたとえるならそんな感じだった。もう少し、ダークな部分もあるかもしれないけど、根本は同じ。自信はない、プラスの自己像もない、けれど健気で、純粋で、人の裏をよむことをしない主人公。
    家族とも、夫とも、職場仲間とも、性の面で一夜限り共にした相...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2024年03月28日

    装丁に一目惚れし、即行で手に取り
    改めてタイトルを読み込んだ時の衝撃…
    大変なものを見つけてしまったと
    思わず周りをキョロキョロ…
    しかし店員さんの手書きPOPや
    試し読みサンプルによる激推しで俄然興味を持ち、
    先日やっと古本屋で購入!三時間で読破しました。
    話題になっているだけあり、
    もう知ってる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月04日

    すごい、すごい、すごい小説を読んでしまいました。この題名を見た時、官能小説かと思ってしまった。違います。もうこれは純文学です。学校の先生を目指し、そして先生になってからの主人公の悪戦苦闘の日々を心苦しく読んでしまいました。こだまするほど言いたい、一気読み間違い無しの鳥肌小説、題名だけで判断してはいけ...続きを読む

    0
    購入済み

    一気に読みました

    匿名 2022年11月25日

    タイトルがインパクトがあり、いつか読んでみたいと思っていて、やっと購入しました。文章の運びが良く、読んでいて全く飽きる事なく、大変重い悩みを読みやすくサラッと書いていて、最後まで一気に読了しました。

    #深い #切ない

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月01日

    読み終えて思うのは、この本に感じるのは透明感だということ。
    不思議な本すぎる。
    まさに一生に一度しか書けない文章だ。(その後も書いてらっしゃるけど)
    いっきに引き込まれて読み終えた。
    最初は田舎もんの娘の世間知らずの流されてく様に恐ろしさを感じ、我が娘にはこうならないように口酸っぱくして躾けなければ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月13日

    インパクトのあるタイトルで、読む前はほとんど下ネタの本かとおもったが、そんなことはない 夫のちんぽが入らないという悩みはそれぞれの悩みに置き換えられるし、人生はそれがすべてではなく、それ以外のところでどう前向きに生きていくか 悩み続けたからこそのこの人の言葉が、悩みを抱えている人の肩の力を無意識...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月08日

    タイトルは衝撃的ですが、とてもいい本です。
    作者の方はブログから同人誌、そして書籍化された一般の人です。
    私もブログから惹きつけられて、生まれて初めて同人誌を購入したほど。

    内容は作者の実話です。
    事実は小説より奇なりといいますが、本当にそうだと思う内容です。

    ブログが元になっており読みやすく、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月30日

    もう、やられた。
    こだまさん大好きだわ。
    このタイトルでこの素晴らしい内容
    まずギャップに驚き。

    こだまさんの波乱万丈な人生に
    「本当にノンフィクションなの?」と、
    また何度驚いたか。
    そして、
    生徒さんのミユキちゃんとのエピソードでは涙、涙。

    旦那さんとのコトにおいても
    壮絶なのにユーモアもま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月08日

    2019/12/08

    ほんと初見のひとはタイトルで引いちゃうだろうと思う。わたしもそうだったんだけど、ほんと内容が良かった、大号泣。なりたい自分になれなくて、それに近づこうと努力してそれを諦めざるを得ない状況になって、諦めたくなかった思いがあったのに、それでも諦めてしまった上での後書きを読んだらほ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年08月21日

    こんないい意味でタイトルに裏切られた本は初めてだ。タイトルで敬遠されてしまうのがもったいない。すごい衝撃。最高!この本に出会えて良かった!!

    0

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