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私たちは、いま、
“6度目の大絶滅”の只中にいる!
地球ではこれまで5度の大量絶滅が起きている。
隕石衝突、火山活動、氷河期到来など、いずれも突然の大規模な自然災害で多くの種が消滅した。
そして現在、サンゴ類の1/3、淡水産貝類の1/3、サメやエイの1/3、哺乳類の1/4、爬虫類の1/5、鳥類の1/6、植物の1/2がこの世から姿を消そうとしている。恐竜時代には1000年に1種だった絶滅が、いま、毎年推定4万種のペースで人知れず進行しているのだ。このままでは、2050年には種の半分が消えてしまうかもしれない。世界各地でいったい何が起きているのか? そして原因は何なのか?
絶滅の最前線で、歯止めをかけようとする研究者たちの時間との闘いが熱く繰り広げられている。
『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』2014年ベストブック10冊に選ばれた話題作。福岡伸一氏推薦。
[内容]
第1章 パナマの黄金のカエル
第2章 マストドンの臼歯
第3章 最初にペンギンと呼ばれた鳥
第4章 古代海洋の覇者
第5章 人新世へようこそ
第6章 われらをめぐる海
第7章 海洋の酸性化
第8章 アンデス山脈の樹林帯
第9章 乾燥地の島
第10章 新パンゲア大陸
第11章 サイの超音波診断
第12章 狂気の遺伝子
第13章 羽をもつもの
Posted by ブクログ 2019年03月21日
地球上に「生命」が現れてから約40億年もの間に、さまざまな種が生まれては絶滅していった。
現代の私たちは地層や化石などの研究によって過去に5回の大規模な絶滅(ビッグファイブ)があったことを知っている。
(ウィキペディアの地質時代、大量絶滅を参照)
過去の大絶滅では当時に存在した種のうち70〜90%が...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月15日
大絶滅にかかわる学説史的なものを背景に、著者が世界各地を訪ねて取材した学者たちの活動をアンサンブル的に(もとは雑誌連載)散りばめてある。カエルのツボカビ、化石発掘、恐竜絶滅、海洋酸性化、熱帯多雨林、サンゴ礁、人新世、ネアンデルタール人などなど盛りだくさん。ヒトの手により現在進行中のまさにグローバルな...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月05日
NYTの敏腕記者による生物の大量絶滅に関するレポート。
これまでの隕石や噴火、氷河期の到来で5度の大量絶滅があった。
そしていま「サンゴ類の1/3、淡水産貝類の1/3、サメやエイの1/3、哺乳類の1/4、爬虫類の1/5、鳥類の1/6、植物の1/2がこの世から姿を消そうとしている。恐竜時代には1000...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月26日
大げさかもしれないが、21世紀の「沈黙の春」とでも言うべきインパクト。地球史上5度あった大絶滅はいずれも自然が原因だったが、現在、6度目の大絶滅が人類によって引き起こされている。
センセーショナルが故、感情的な環境保護主義者の言にも見えるが、この説は、著者のフィールドワークからも、提示される数字から...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月29日
ペルム紀末の大絶滅が古生代を終わらせ,白堊紀末の大絶滅が中生代を終わらせたように,現在進行中の種の激減は「人新世末の大絶滅」となって新生代を終わらせてしまうのだろうか?
先史時代から大型哺乳類を狩って絶滅させてきた人類は,近代化以降,化石燃料の使用による地球温暖化・海洋の酸性化,輸送による外来種の拡...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月31日
絶滅の概念は、18世紀初頭、キュビエにより、アメリカマストドンをめぐってもたらされた。
クルッツェンは、人新世の語を用いた、これまでの変化として、以下を指摘している。
・人間は地表の3分の1から半分に手を加えた。
・世界中の主要な河川の大半はダムが建設されたり、切り回されたりした。
・肥料工場が、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月04日
ある人類学者は「ヒトは六度目の大絶滅の原因であるのみならず、その犠牲者にもなるかもしれない」と警告する。遠い将来、ヒトではない或る地球上の生き物が、このような人類という生き物がいたと振り返るときが訪れるのであろうか。生命の絶滅も地球の消滅も、気の遠くなるような未来には必ずやってくるのは間違いのないこ...続きを読む
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