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Posted by ブクログ
没後30周年の遠藤周作のこの作品と目が合った。
遠藤周作といえば、遥か昔に「海と毒薬」を読んだ(?)ぐらいだった。
私は生まれてこのかた聖書というものを読んだことがないが、他の国の本や映画に触れる時、必ず宗教感が出てくる。
全く知らないよりは、少しでもかじっておいたほうが良いだろうと思い、購入した。
聖書の中に出てくる女性たちのことを、キリストを通して独自の価値観で、紹介しているため、キリスト教の根幹みたいなものが理解できた気がする。
信じる力は、人間を強くさせる。
この力の強さを理解したうえで、宗教感に近づかなければならないことがわかった気がする。
Posted by ブクログ
カトリックの幼稚園に行っていたこともあって、キリスト教には小さな頃から興味があった。
そして『海と毒薬』を書いた遠藤先生が、聖書に登場する女性たちのことをどう描くのか。
それが気になって手に取ってみた。
遠藤先生の文章はするする入ってくる読みやすい文章なので、今回のエッセイもとても親しみが持てた。
聖書の文章は堅苦しいので、ここまで噛み砕いてくれると分かりやすい。
そして、キリストが満たされた女性ではなく、病気の人や娼婦など、苦しみをよく知る人たちにこそ寄り添っていたことに今更ながら驚かされた。
確かに、金持ちや成功者は出てこない。
本当に今更ながらの指摘だったのに目から鱗だった。
あの聖母マリアでさえ、先生の解釈にかかれば「満たされた女性」にはならないのだから。
終盤は聖書に限らず、先生の日記風なエッセイに。
でもそこにも宗教が息づいていたのを感じた。
孤独を感じた時、聖書ではなく、この本を開きたくなる、そんな一冊だった。
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