Posted by ブクログ
2013年09月04日
渡辺航先生に匹敵する、同タイプの『熱』を、漫画に籠められる数少ない漫画家の先生が安田剛士先生だが、このサッカー漫画は読み手の胸を容赦なく焦がし、感動を伴った衝撃で流れた涙すら蒸発させかねない
パワーがあるサッカー漫画、と言えば判り易いだろうか?
サッカー初心者どころか、素人の読み手にすら、主人公のつ...続きを読むくしや、主役級キャラの陣、他のサッカー部の面々が秘めている、サッカー愛と呼ぶべき『熱』を感じさせる、それは本当に限られたスポーツ漫画家にしか描けない漫画だからこそ叶う事である
そう、力説したくなるほど、この『DAYS』は全力なのだ
泥臭くて、真っ直ぐで、がむしゃらで、諦めが悪くて、内側から輝きを放ってて、自分を偽ったりしない
そんなサッカー漫画の主人公らしい、つくしが本当の意味で頑張っている姿を目の当たりにすると、むしろ、ショックを受けてしまった読み手が多いかもしれない
彼に比べたら、自分が周りに言っている、「頑張りました」や「努力」なんて言葉は吹けば飛ぶほど中身が無いものだった、と
男が惚れる男を描かせたら、安田先生は週マガの連載陣の中でも五本の指(他の四本は、鈴木央先生、真島ヒロ先生、森川ジョージ先生、市川マサ先生、あくまで私の選出だが)に入るだろう
また、つくしが頑張った分だけ、ちょっとずつではあるが、周囲から認められ出し、同時に、成長していく、スポーツ漫画の定番とも言える点にも注目したい