幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫)

幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫)

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

4.5

世界一の納豆料理はアフリカ大陸にあった! アジアで納豆を追い求めた著者はまだ見ぬ納豆を求め西アフリカへ。そこにはバオバブやハイビスカスで納豆を作る人びとがいた。一方、謎を追って渡った韓国で隠れキリシタン納豆と遭遇。世界を駆けめぐる探検から浮かび上がったのは、ねばねばを愛する諸民族が築いた大納豆人類史だった――。面白さと知的興奮、唯一無二の探検ノンフィクション。(解説・中山誠二)

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幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『謎のアジア納豆』(2016年)の続編。『アジア納豆』の方は未読。
    高野さんの著書はどれも面白い。
    納豆なんてクサイものを、日本人以外にもこんなに食べてるなんてびっくり。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    謎のアジア納豆に続く納豆シリーズにして完結編?
    謎のアジア納豆は高野さんの本を読むようになったきっかけでもあり、昨今の朝食がほぼ納豆めかぶご飯になったきっかけでもあります。

    さて、前回から更に範囲を広げて、韓国もありますが題名通りアフリカがメインとなっています。
    前回と同じく、色んな国で色々な形で食べられているなと。それ食べてみたい、というものが沢山。
    旨味調味料的に使っているのは、味噌や醤油、鰹節や昆布が発達した日本とはまた違いますね。ただ先日水戸の藁納豆を買ってみて、強烈な昆布のような旨味があり、納得しました。

    そう、色んな納豆を試すようにもなりました。
    茨城物産館にあった、くろまめの塩切納豆というのが非常に良かった。日本にも大豆以外の納豆あるやん、というのと、塩切りも初体験でしたが、粒が大きくふわっとした食感、旨味の強さなど良かったです。

    本の話に。アフリカの納豆を追って、持ち帰ってきたものを使って食べ比べ、で終わるかと思いきや、その後の納豆発祥の考察がまた唸る内容でした。確かに、その時代から食べられていてもおかしくないかも…と納豆、いや納得してしまいました。

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    単行本から文庫本発行まで、何故6年もかかったのか分からなかったが、待望の高野秀行納豆本の決定版が遂に発売された。(地域本屋には配架されなかったので)取り寄せ熟読させて貰った。先に、本書と「謎のアジア納豆」の合併解説本と思われた、絵本「世界の納豆をめぐる探検」を読んだ。よって結論を知っていると思っていたが、大きな間違いだった。「納豆世界同時多発説」「納豆=内陸地域の食べ物説」は、確かに詳しく述べられているけど、それだけではなかった。

    高野さんは、アフリカ納豆を調べるためにイスラム過激派を避けながら3回も取材しているし、お隣の韓国納豆の謎を究めるために3回も取材を敢行している。最後には、それぞれ最高の納豆の味を求めて「納豆菌ワールドカップ」迄開いた。驚いたことに、日本最高と自他共に認める岩手県の「雪納豆」を抑えて優勝したのは韓国チョングッチャンとブータンの納豆だった。つまり世界の納豆は、「香り」「味」「糸引き」「総合評価」共に、日本に引けを取らない(寧ろ上)なのである。今度韓国に行ったら、必ずチョングッチャン鍋は食すと共に、生(セン)チョングッチャンも手に入れて食そうと思う。

    アフリカでは基本的に大豆は使わない。パルキアという豆科の樹木になる種子からつくられる。殻は硬いが、臼で潰して加工する。しかも、加工パルキアはアジアでは見られなかった「商品としての流通」も果たしているし、料理のバリエーションはアフリカが遥かに多い。人口的にも、味の質も、アジアよりもアフリカの方が優っていた。

    今回、高野さんと共に私も驚いたのは、韓国の代表調味料であるカンジャン(醤油)、テンジャン(味噌)、コチジャン(唐辛子味噌)も「ある程度納豆」だったという事である。いや、本来なら納豆菌から派生してそれらの調味料はできたのであって、納豆菌と麹菌(カビ)を厳密に分けて製造する日本の納豆と味噌醤油の方が特別だったのである。

    日本も納豆は、本来は納豆汁、調味料として使われていたのである。アフリカや東南アジアでも、調味料として納豆が加工されてきた。だから、ペースト状にしたり、煎餅にしたりしたのである。

    高野さんは、日本では、一万三千年前から大豆の先祖であるつる豆から納豆が作れることを証明した(後に中山誠二氏が学術的に証明)。つまり、大豆から納豆が作られたのではなく、納豆を作るために大豆が加工用につくられたのである。納豆を作るのはかなりめんどくさい。それなのに何故作られたのか。それは「美味しくなるから」と高野さんは仮説を述べる。松木武彦さんも唱えた「認知科学」が、此処で登場する。人類は手間暇かけて「美味しいものを求めて」世界同時多発的に同じものを開発した事が予測される。あゝなんと感動的なことなのか。

    日本のように、納豆をご飯にかけて食べるだけ、というのは世界的に少数派である。今度マイ鍋に入れようと固く誓ったし、ペースト状にすれば様々な納豆料理が開発できる気がした。これから日本も世界を真似て、納豆商品のバリエーションは広がるのではないか?

    納豆は〈サピエンス納豆〉なのだという事は、そういう事である。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    アフリカの冒険は面白い。
    砂漠とジャングルの狭間は納豆とボコ・ハラムらイスラム過激派が絡む混沌地帯であり、そこに飛び込めるのは辺境探検家の高野秀行ならではだ。
    ブルキナファソの案内人アブドゥルが「クルマ ボロボロ」と日本語で言うのは吹き出したし、ヘラヘラしながら読んでるとナイジェリアの断食する女性に胸にぽっかりと穴が空いたような気分になる。笑いとシリアスの同居はさすがとしか言えない。
    韓国編もDMZや田舎の度を越した廃れ具合が非常に興味深かった。
    全体を通して言えば、テキトーな葉っぱで納豆がボコボコ出来上がる前作の感動には及ばないかな。
    チョングッチャンを食べてみたいけど、どこの韓国料理屋も置いてない!

    0
    2026年09月03日

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