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Posted by ブクログ
1巻から引き続き、引き込まれるように読んだ。宮本武蔵の強固な信念には感服する。彼は常に自分より上のものと比較することで自分の未熟さを思い知り、その克服のために絶え間ない努力をする。私は、他者と比較してはいけないという考えに半分共感する。確かに、他者と自分自身を比べて落ち込むのであれば始めから比較などするべきではない。しかし、それがポジティブな比較、つまり武蔵のような自分を鼓舞する比較であれば必ずしも悪いとは言えないと感じる。大切なのは、自分自身が絶え間なく向上していくことだと考えるため、他者との比較もその目的を達成するための一つの手段として捉えるべきだと思った。次巻がとても楽しみである。
Posted by ブクログ
宮本武蔵の様々な苦闘、葛藤が描かれるが、この巻においては武蔵の旧友(?)又八やその母、吉岡一門やそして佐々木小次郎といった多士済々な登場人物が物語を彩り、非常に面白い。
この巻で印象に残ったのは虚無僧(作中で名前のある登場人物だが、ここでは伏せておく)の科白。自戒も込めてココに書き留めておきたい。「いっても、返らないことだが、四十だいほど、油断のならない年頃はない。自分だけが、いっぱし世の中も観、人生もわかったつもりで、少しばかりかち得た地位に思い上がって、ともすると、女に対しても、臆面のない振舞に出るものだから、おのれのような失敗を―運命の神から背負投げを喰わされるのだ。」
Posted by ブクログ
お甲の元を出たまではいいが、働くのも頼りない又八。剣の稽古でもしたら良いのにと個人的には思うのですが。
自分が知らせなかったせいで人が死にかけている割には呑気に思えますし、
遺品を届けようと思いついたのは良いのに、そのためにはお金を使っても良いという自己判断もまた酷い。
しかも、そう決めるまでに既に使い込んでいるというのもまた
又八らしいと言えば言えるのですが。
対比して武蔵がどんどん成長しているのが、成長しすぎのようにすら思えます。
ただの悪餓鬼だったのに、すっかり剣士へと成長し、上を目指していきます。
本旨からは逸れますが、
『何のために自分の貴重な時間をつぶして他人の貴重な時間を邪魔しにきたのか』
という言い草が好きでした。
また小次郎も登場の巻。
とても自由な感じのするキャラクターで、武蔵とは違った魅力に溢れています。
「どうせ手入れにやるこの物干し竿、手荒につかうぞ」
という台詞が恰好良く、印象に残りました。
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