あなたが正しくいられたとき

あなたが正しくいられたとき

小説・文芸
1,900円 (税込)

9pt

その正義、正しい? 驚愕の反転ミステリー

どんでん返し×驚愕の心理トリック そのときあなたの“正義“が揺さぶられる

『嘘と隣人』が直木賞候補、『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した芦沢央さんの最新短編集です。

日常に潜む人間の心の歪みや、「正しさ」が孕む危うさを鋭く描き出した6編を収録しています。どの物語も、登場人物が信じる「正しさ」が、思わぬ悲劇や皮肉な結末を呼び起こし、人間の心理を深くえぐる筆致に価値観が激しく揺さぶられます。

鮮烈な印象を残すのが、表題作の「あなたが正しくいられたとき」。
同窓会で再会した元カノ・黒川の娘が川に落ちるという、衝撃的な場面から物語は始まります。主人公の窪田はとっさに川へ飛び込み、少女を救助します。自らの行動を「正しい」と信じて疑わない窪田ですが、物語が進むにつれて意外な真相が明らかになり――。
「窪田くんは、正しい人だよね」「物語に出てくるヒーローみたい」と黒川に言われる窪田の「正しさ」とは何なのでしょうか。

現代社会の不安を巧みに掬い取った「立体パズル」もまた、忘れがたい一編です。
主人公の幼稚園児の息子と同い年の子どもが、「子どもは静かにするもんだろうが」と主張する犯人に殺されるという事件が起こります。
犯人はかつて神童と呼ばれたエリートでした。その犯人が、主人公が住む街をうろついているらしいという噂が流れます。子どもの安全を守りたいという親としての「正しさ」が行きついた先とは……。

本書に収められた6つの物語は読者の心に鋭い棘を残します。登場人物たちの行動は、決して他人事ではありません。損をしたくない、誰かを守りたい、過去の過ちを正したい――。誰もが抱く切実な思いが、「正しさ」という名のナイフに変わる瞬間を、芦沢さんは描きます。
あなたが信じる正義は、本当に正しいのか。読み終えた後、その問いが深く胸に突き刺さる、傑作短編集です。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    あなたが正しくいられたとき
  • タイトルID
    :
    2282605
  • ページ数
    :
    232ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年05月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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あなたが正しくいられたとき のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    表題の話が好き。他人の考えを理解するのは難しい。
    ハラハラする作品がいっぱいで良かった。
    読みたい本が尽きないわー。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    自分の「正しい」が、全ての「正しい」とは限らない。

    正しいと信じて、善かれと思ってする行動、掛ける言葉。
    それは本当に正しいの?
    無意識だからこそ、それが自分らしさだからこそ。
    わからない。
    怖い。

    ただそれだけ。
    自分さえ、信じられなくなるかもしれない。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    今回も芦沢央さんらしく、人の心の奥に潜む感情を描く視点が素晴らしい作品ばかりだった。

    表題作、正論は決して間違いではない。でもその正しさが時に人を追い詰め、息苦しくさせることがある。そんな人間の複雑さを描く芦沢さんの巧さに唸らされた。

    「薄着の女の物語」は予想外の展開に驚き、「待てば無料」はシリーズの続きとして楽しめた。「代償」は作家を巡る物語で、読み進めるほど不穏さが増していく展開にゾクッとした。「立体パズル」は環境について考えさせられ、「投了図」は静かな感動が残った。

    怖さ、切なさ、人間の業が詰まった一冊。

    0
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    芦沢さんの短編、とても好き
    長編も良いけど、短編集でしか味わえない(暗めの)わくわくがある
    読み終わりたくないのに次々と頁をめくってしまう感じ

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    バランスが良くて読ませる短編集。表題作はちょっと難解?だったけど、全体的にレベルは高い。直木賞取らないかな。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    人間の言葉には表現しづらい複雑な心境(人情の機微)を描くうまさに感嘆した。
    特に、子どもが出てくる『あなたが正しくいられたとき』、『立体パズル』が印象的。
    子育ての苦悩(どのように我が子に良い思い出を与えるか、どのように我が子を育てるか)を知った時に、「母なる愛」を感じられた。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    表題作にはドキッとした。
    絶対に正しいと思う行動や言動でも、側からみると単細胞なうざい人間になっているかもしれない。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    導入がまず面白い。推測される結論までの流れがスムーズ。結末は違うもので、その逆転も無理がなくむしろ納得させられる構成になっていて素晴らしい。

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    6作とも驚きがあった!
    短編だからスラスラ読めたし、
    次の作品がどんどん読みたくなるくらい面白かった
    ちょっと不気味なところもあり、
    共感できる生々しい感じもあって良かった!!

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    それぞれが独立した全く違うテイストの短編集
    どれも先が気になる展開で、あっという間に読み終えました
    イヤミス感は控えめで、純粋なミステリとして非常に面白かったです
    なかでも十時と奥平の刑事コンビが登場する2編は、2人の会話が独特でコミカル
    特に十時のキャラクターがいいので、ぜひ今後の長編小説などで再登場してほしいところです
    また「投了図」は、芦沢さんの短編集のラストを飾るにふさわしい将棋もので、趣のある作品でした
    『あとがき』では芦沢央さんご自身による各短編の解説があり、こちらも非常に興味深く読めました

    0
    2026年08月26日

あなたが正しくいられたとき の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    あなたが正しくいられたとき
  • タイトルID
    :
    2282605
  • ページ数
    :
    232ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年05月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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