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書けなくなった作家の女と、5年前に消えた最愛の人。そして、殺人事件の加害者を家族にもつ青年。孤独な魂が惹かれあうとき、この世ならざる景色が見える――。直木賞作家の新境地!
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Posted by ブクログ
とてもとても好きな空気感の本だった 幸せな人たちの話ではないのに、読んでる間この空気感の中にいられることが居心地良かった
久々に没入体験ができた 過去の人を何度も何度も反芻しながらも、目の前の人との不確かな関係性を続けて、ファンタジックなシーンもあり浮遊感があるというか、不思議な時間の流れ方をしていた気がする
個人的には「島本さんらしさ」をとても感じた一冊だった 「ナラタージュ」の主人公が少し年月を経て、大人の女性になった感じ、、って表現していいのだろうか、 島本さんの描く女性はいつも心の中に強い葛藤を抱えている。 けれど前へ進むことを恐れない、それが自分の意思なのであれば、、 たとえ自分が傷つく結果に...続きを読むなったとしても、それを受け入れる覚悟と勇気を持っている、、 そんな島本さんの描く女性にいつも心惹かれてしまう。 心が揺さぶられてしまう。 今回は生まれ持って来た家族の問題から逃れられない沙文が主人公だ、 いつも通り一人称で進む物語にはきっと島本さん自身が憑依しているのだろう、 きっと島本さん自身が抱えた悩みを沙文に託しているように感じた 心の痛みが分かるから、人に優しくなれる、思いやりの心が持てる いつもにも増して島本さんから勇気を頂いた一冊。
愛は形がないはずなのに、失った時確かになくなったことを実感し、痛みを感じる 二度とない日々を懐かしみ、過去に取り残された主人公へ新たな出会いがもたらす期待、失望、救い。情景描写や感情のゆらぎが細かく美しく表現されていて、心が満たされました...好き 創くんという年下男性との恋愛部分も良かった お互...続きを読むい詰めすぎない距離感とか 創くんの雑さへの不満とか 期待しすぎない方がいいとこも 恋愛のリアルな部分が程よく描かれていて ドキドキしたり、寂しくなったり、感情移入した
時が解決すると見せかけて 人を癒すのは人でしかない。 ほんとうでいられる 未来に怯えなくていいって すてきだ。
創と紗文の二人暮らしの軌跡。傷を負ったふたりが、少しずつ心を開いて、言葉足らずな部分や配慮に欠けた部分のあること、そして急にいなくなること、そんな軌跡が描かれていた。島本理生さんの美しい描写と、読者の想像に任せる部分相まって作品が素敵に描かれている。宗教信者2世、加害者の家族として、どんな心情になる...続きを読むのかが、色濃く描かれ、少しハッとさせられる本だった。 p.71 うん。そうしたら、隣にいた年上の女の人がリュックから充電バッテリーを出したの。予備も含めて二つ持ってるからって貸してくれて。そのときに思った。荷物の多さって、どれだけ自分以外の人のことまで考えられるかっていう表れなんだよね。私はその女性に分け与えられる物を持ってなかった。絆創膏とか食料とか生理用品とか。 けど、彼女は全部多めに持ってるから頼ってねって笑ってた。震災の翌年だったから、余計にちゃんと常備してたみたい」 p.174 創が当たり前のように言ったので、私は絶句した。やはり川名君とは合わないと痛感した。悪い相性とは、言われたくないことを言って、言ってほしいことを言わない者同士のことだから。 p.189 生前、仲良くしてくれていた女性が、名前のある方だと知って、私もお父さんもびっくりして。分かって、本当に良かった p.236 ここ数年は特に、先の不安ばかり考えすぎてしまっていて」彼女は、そうですか、と相槌を打って 「そういえば最近、有名な占い師の方に仕事でお会いしたんです。そのときに占いでどうして未来が予知できるのかと尋ねたら、意外と明確な解が返ってきたんですよ」という話を始めた。 「どんな解だったんですか?」と私は訊いた。 「占いを通して叶えたい未来を無意識に自己決定することで、おのずと人は具体的なビジョンと計画性を持って無駄なく進めると言うんです。だから、べつに魔法みたいな話じゃないし、叶う確率が高くなるからこそ、強迫観念や否定的なことを持ち込んではいけないっていうお話でした
不思議な世界をたゆたう。大きなテーマがたくさん出てくるのに、ずっと同じくらいの温度で、でもすごく美しい文章が羅列している。浮世離れした話なのに、なんだかすごく人間らしくて、目を背けたくなった。
主人公と関わった男性たちの関係性は、理性を働かせるとあり得ないと思ってしまうが、感性で受け取ると一種の心地よさを感じる。 好きとか嫌いとか単純な話ではなく、心の奥から相手を求めるような気持ちは羨ましくもなる。 全体的に現実寄りのファンタジーという印象で、描写が綺麗なのもあり、世界観にどんどん引き込...続きを読むまれながら読んだ。 異常気象?のような現象って、今世と現世の境目なのかなとも感じた。
つらつら〜っと進んでいく物語 ちょっと死者との世界を行き来するから 混乱する 小説家と無職の青年の話だから 現実味がない感じもある
壮絶な境遇の2人が惹かれ合い、色々ありながら過去にケリをつけて行く。ある意味、再生の物語。 結構いい。文章もきれい。おすすめします。
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