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Posted by ブクログ
第39回柴田錬三郎賞受賞作品
まだ上巻だけど、辻村深月さんが「今のすべてをかけて、書き上げました。」というのも納得。
「身近におきた非常事態」に関わると、知っているという優越感を隠しておけないという、身勝手な言動の怖さを感じた。悪気がないだけに余計に怖い。
そしてそれを聞いた人は事実の中に興味をひくような話を作りあげていき、次々と事実であるかのように広めてしまう。自分は絶対に正しいという立場からものをいう。これは日々の事件や事故で起きていることではないかと思った。「無神経で、それゆえに優しいけれど、どこまでも鈍い」ことに気づく人はなかなかいないように思った。
459ページもあるけれど、長く感じることもなく次が気になりどんどん読めてしまう。
これからどうなるんだろう。結末まで一気読みしたくなる作品だ。
Posted by ブクログ
誘拐、交通事故、行方不明。それぞれの事件の真相や繋がりもさることながら、私の心を強くザワつかせたのは、作中に描かれる「噂を巡る心理」だった。
自分が経験したことのない大きな事件を見聞きしたとき、関心が高まり、より多くの情報を得ようとすることは自分にもよくある。未知の事態を自分なりに解釈し、理解することで、無意識のうちに不安や恐れを払拭しようとしているのだろう。
しかし、本当にそれだけなのだろうか。そう我が身を振り返らずにはいられない。ネットやニュースで事件を調べる際、被害者や加害者のプライベートなエピソードや知人の談話に、つい目が向いてしまう。信憑性も確かめないまま自分なりの解釈に組み込んだり、誰かに話したりすることさえある。
この心理の正体は何なのだろう。自分とは関係のない世界だと切り離すことで安心したいのだろうか。悪意がないとはいえ、真偽不明の噂が当事者を傷つける可能性にまで想像が及んでいない自分に気づく。もしそれを指摘されたとしても、「自分が少し話したくらいで」と開き直ってしまうかもしれない。
そこまでして知りたがり、語りたがってしまう人間の心理とは一体何なのか。我が身の軽率さに、チクリと胸が痛んだ。
Posted by ブクログ
続きが気になり読む手が止まらないお話し。
25年前に起きた百貨店受付嬢誘拐殺人事件と小学生失踪遺体発見事件。2つの事件は同じ小さな地域で起こって、噂によって被害者家族が加害者と思われたりしていく。
25年後に誘拐された家族の関係者の小学生がまた行方不明となって…
1つのただの噂話が大きな波紋となっていく怖さを知った。
私もきっと噂を信じてしまい、同じ様に口にしている方だと思う。でもこのお話しを読んで、それがいかに酷い事か、傷つけてしまう人がいる事を知った。
小学教師の美冬と新聞記者の透真、2人の関係も気になりつつ、事件の展開も気になる。
美冬に対する世間の対応?SNSの怖さを感じた。
早く下巻が読みたい‼
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