あらすじ
人はなぜ大きな事件に魅了されてしまうのか。
噂は、軽薄な娯楽だ。
25年前、平穏だったはずの地方都市は、百貨店受付嬢誘拐殺人事件の発生、その報道により揺り動かされ、「噂」という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ、燃えさかった。ようやく静けさを取り戻したかに見える町に燻り続ける因縁が、いま新たな事件を呼び起こす――。
「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」――本文より
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Posted by ブクログ
上下巻あわせて今年一のページ数にもかかわらず、一気に読み切れた!勝手な憶測で担任の周りの状況が一変していく様子が、止められない波のようで押し寄せてくる感じに恐怖を感じる。
Posted by ブクログ
上下巻の書評です。
ある小さな街で、25年前に誘拐殺人事件と
ひき逃げ殺人事件が同時に起こっていました。
街の住人は「ここだけの話」と言いつつ、
様々な憶測や噂を広めていました。その内容
は「誘拐の被害者の家族が怪しい」「いや被害者
自身が実はひき逃げ犯人らしい」などの
根も葉もない「デマ」です。
これが上官の前半に書かれています。
執筆は2019年頃です。
そうです。あの京都の事件よりもはるか前に
書かれているのです。
いや、人が事件事故を噂するのは何も京都の
事件が最初ではないです。常に人は「面白い話」
を求めています。
上巻はその面白さに群がる人の醜さを描き、
下巻はそれでも真実を求めて前を向いて生きよう
とする人を中心に、謎が解き明かされるミステリー
仕立てとなっています。
そして、もう一つ印象的な下りがあります。
この街には人の生死に関わるほどではない、
別の「噂の芽」がありました。
しかしその噂は、それを口にした瞬間に「当事者」
として扱われてしまう恐れもありました。ゆえに
関係者は「こんな小さな街で噂になったら生活
できない」と口をつぐんでしいました。
当事者ではない殺人事件は面白半分に噂を広げる
一方で、関わりがあると全くダンマリを決め込ん
でしまう・・・。
この対比が実にうまく表されています。
やっぱり本当に恐ろしいのは安全な場所から
無責任な言葉を発している大衆なのだ、と
思わされる一冊です。
Posted by ブクログ
辻村深月さんの最新作。
読んでいて苦しくなる場面が多々あるが世界観に引き込まれあっという間に読み終わりました。
ネット記事を鵜呑みにして、真偽を確かめもせず叩く人たちに嫌悪感しかなかったです。
上巻に散りばめられた謎や伏線が下巻でどうなっていくのか、ハラハラドキドキですが楽しみです。
行方不明になってしまった子供、上巻の最後で危険な目に遭いそうになっている子供たち、どうか無事に家族の元に戻れるように願っています。
Posted by ブクログ
タイトルの意味を知った時、人間の悪意ない噂が火の粉のように降り注ぐのだと知った。
ごく普通の一般的に田舎とよばれる県は、特に表立ったニュースや娯楽がない。
だからこそ、何か「誘拐事件」や大きな出来事が起こった時、悪意のない肉付けされた噂が地元を中心に被害者を追い詰めていく様を辻村さんは見事な心理描写で物語っていて、見てて鳥肌がたちました。
個人的には上を読み終えた時点で、気になる伏線が多く、登場する人物全てがその年齢、職業、性格がほんとに上手に描かれていて、辻村さんってほんと人間の心理描写を描くのが上手なひとなんだなと感じました。
京都で起きた事件とも何かリンクするような、今のデジタル社会でのニュースの偏向報道や、コメント欄、SNSという媒体を通じてありもしない誹謗中傷などの現状を痛烈に風刺してる作品なので、
読めば読むほどグッと舌を噛むような作品でおもしろかったです。下も楽しみに今から熟読したいと思います。
Posted by ブクログ
気軽なネットでの発言や正義警察、悪意ない噂、それを受ける側のどうすることもできない炎上の恐怖を感情移入して読めた。事象違えど誰にでも起こり得ることで、本当に怖いと思った。心情の表現がとても丁寧に描かれていて、私まで追い詰められました。苦しかった〜。めずらしく、つらくて読み進められない〜とさえ思いました。謝罪に行った時は思わず涙…美容院で読んでて大変笑
上巻終わりで展開が加速!どうなるの〜?
上巻終わり段階の感想です。
Posted by ブクログ
読み進めててすごくきつかった。マスコミもそうだけど、現代ではSNSが栄えてるから誰でもなんでも発信できる社会で、噂が広まる恐ろしさをすごく体感した。事実じゃないことが言われても否定できない、届かない、そうしているうちにさらに根も葉もないこと噂が広まっていく恐怖がもう…
気軽に発信できるからこそ、軽率に罪悪感もなくなんとでも言えてしまうのが恐ろしくもあるし、いらだちも感じる。本当に世の中こういう人多いもんなぁ。
そして下巻が気になりすぎる!分割して読もうと思ってたけど待てない!このまま下巻読んできます!
Posted by ブクログ
設定はよくある田舎の誘拐の地味な話。上下巻と長くどうかなぁ、と思い読み始めたけど設定、登場人物、人物描写など丁寧に丁寧に書かれててすぐに取り込まれた。噂の問題が根本にあるけどそれに振り回される被害者に焦点を当てた箇所が、よくあることなんだろうけど恐ろしく感じた。自分も気をつけなければ。。。早く下巻を。
Posted by ブクログ
人の噂は怖いとつくづく思った。
25年前にある地方で起こった誘拐殺人事件。
その加害者だけでなく、被害者までもがただの噂で苦しめられていた。被害者家族では、当時うまれていなかった光汰朗まで噂話のせいで生きにくそうだ。
佐村美冬もSNSで言われもない噂の拡散で被害にあう。
特に写真を晒したり、住所を特定されるなど恐ろしい。なんで、そんなことを必死にする人がいるのか、よくわらかない。
時間は25年前から何かの因縁のようやものがあり、被害者家族が新たな事件に巻き込まれる。
なぜ、またこの家族が?
続きが気になって、ページを捲る手が止まらない。
早く下巻も読みたい!
Posted by ブクログ
小学4年生の男の子が失踪してしまう話
どうしようもなく感情が揺さぶられる本。あぁ…!やっぱりそうなるか、な絶望とともに、丁寧に描かれた心理描写からは締め付けられるような胸の痛みと堪えきれない涙が溢れた。圧倒的筆力に脱帽。上巻末最高に苦しい
圧倒的、最高峰、金字塔、などの煽りが大変似合う作品でした。ベテラン作家が今あるすべての力を出し切りました!!!という凄みと貫禄に満ち溢れた本でした。読んで損なし皆さまぜひ
Posted by ブクログ
久しぶりの読書。
いつもは金をケチって文庫本しか買わないけど、今回は思い切って気になっていた本を読もうと思い初の単行本購入。
高っ!分厚!と不安を抱えながらも読み始めたら続きが気になりすぎて読む手が止まりませんでした。
ラストのシーンはなんか読んでて空の色まで想像してしまうくらい入り込んで手に汗握ってしまったところで上巻終了。
この物語がどういう結末を迎えるのか楽しみすぎます!
Posted by ブクログ
有名なのにあまり読んでない作家さんっていませんか?
私の中でそのひとりが辻村深月さんです
理由、、、?
特にないです
何故かあまり読んでないというだけです
ただ、『ファイア・ドーム』はおもしろいという噂ですし、評価も高いので手に取ってみました
で、これはむむむ、、、
下巻へいそげ〜ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
(もう読んでるけどね)
車内広告がたくさん打たれていて気になって購入しました。田舎町で起こった過去の誘拐事件と現在の失踪事件が描かれます。田舎町に特有の密な人間が当然とされる空気や、悪意のない悪意に苦しくなりました。
Posted by ブクログ
結構厚さがある本だったけど、一気読んでしまいました。誘拐殺人事件から始まる展開がとてもドキドキしました。今は事件のニュースに対していろんな事を言える時代。でも、当事者はそれて傷ついてしまう。どれが本当の情報なのか見極めがとても大事だなと感じました。でも、昔は今のような情報ツールは少なく、噂が噂をして全然違う情報になってしまう。とても怖いなと思います。
美冬の強さにとても心打たれました。そして今後の展開がどうなるのかとても楽しみです。みんな無事でいてと願わずにはいられません。
Posted by ブクログ
辻村深月、やはり天才!
美冬に完全シンクロして、焦り、戸惑い、「絶対ブス」の書込みに怒り心頭し、絶望し、忠治の家で自分も一緒に泣きました(笑)
これは本屋大賞ノミネート当確か?
早く下巻読まねば。
Posted by ブクログ
おもしろい❗️早く下巻が読みたい‼️
まさか、こんなに引き込まれるとは…
読む前はページの多さに正直読み切れるか心配だったけれど、読み始めたら先が気になって気になってどんどん読み進めていけた。
身近で大きな事件が起こると、こんな風に噂が広がっていくのか…悪気がない、けれどとんでもなく軽薄に人の噂が広がっていく。それによって苦しむ人がいることなども考えずに…
テレビのニュースなどを見ながら、自分も同じように感想を持ち、家族と話すことはある。特に、自分が知っている場所だと余計に…
別におもしろおかしくしようとは思っていないけれど、同僚と話すこともある。
いつ火の粉を降らせる側になるか、いつ火の粉が降り注がれる側になるかわからないけれど、自分の言動をもう少し考えていきたいと思った。
Posted by ブクログ
上下巻、半日かけて一気読みした。上巻読み出したらとまらず、下巻の頭で、安堵とともに涙がとまらず。でもまだ終わらない展開が秀逸だった。人はわかりやすい真実に飛びついてしまう。そして無責任に発信、拡散してしまう、悪気もなく。そしてすぐ忘れて、次の噂に飛びつき、、我が身を振り返らずにはいられない作品だった。
Posted by ブクログ
行方不明になった小4男子の担任・佐村美冬は、最後に一人でいた男子に会ったのに家まで送らなかったことを責められ追い詰められていく。
25年前のデパート受付嬢誘拐殺人事件も絡んで噂は燃え広がり続け、なぜ一族で2度も誘拐事件が起こったのか謎が深まる。
そして、サッカーチームのコーチによる児童虐待疑惑。美冬の教え子たちに危険が迫り…というところで終わり、それぞれの事件がどうつながるのか全く見えないまま、子どもたちがどうなってしまうのか心配で、下巻をすぐに読まなければと焦った。
Posted by ブクログ
自分に関係ない人の不幸話に陳腐な推理が付け加えられ、それがさも真実であるが如く広まっていく恐怖が集約されてた。でも自分の興味のある噂はどうしても深掘りしたくなっちゃうものだよね…悪意が無いからこそ確かにタチが悪い。
娘が殺され孫も現在行方不明。噂に傷つけられ中傷を浴び続けてきた忠治が美冬にかけた「あんたは何も悪くない」で涙が溢れた。ボロボロだった美冬が光汰朗家族に救いを見出せたのは美しくて良かった。
ってか、いや、透真さぁ、「1人にならないで」「誰かと一緒にいて欲しい」じゃなくてお前が一緒にいてやれよ…!!!家に行ってくれよ…電話かけてあげてよ…守ってやれないって悟って引くの早すぎだよ…(泣)そりゃ腑抜け言われますわ…(意味違う)
透真と速斗パートでタツミくん死ぬほど怪しいけど逆にこれ、タツミくんも噂に巻き込まれたただの善人の可能性あったりする?それにしてはやっぱり距離感おかしいしお泊まりの個人指導ってなんやねんとなるけども。いやそういう先入観が問われている作品な気がする。私もやっぱり意味を探してしまう。
もう何も信じられない…!下巻行ってきます
Posted by ブクログ
いくらネットでも、あまりの誹謗中傷に嫌悪感。
虫唾が走る週刊誌の記事。「地元だから、近しいからと思い込み軽薄な優越感の積み重ねが噂を暴走させる」とはいえ…。一つの事件が加害者、被害者だけでなく、さまざまな人たちの人生変え、奪ってしまう理不尽、やりきれない。
Posted by ブクログ
25年前におきた誘拐殺人事件。その家族にまた子供の失踪事件が起こる。根も葉もない噂の恐ろしさ。それはスノードームならぬファイアドーム。降り注ぐ火の粉を被害者も拭うことはできない。失踪した光汰朗君の担任 美冬は辛い中 強いと思う。コーチの巽が怪しいと思っていたがやっぱり! 速斗と一樹が危機一髪。多分透真が駆けつけて助かるとは思うが、そこから事件はどう展開するのか早く続きが読みたい。2026.09.02
Posted by ブクログ
大好きな作家さんの1人である辻村深月さん。デビュー22周年記念刊行作品ということで、上下巻合わせて約900ページの大長編ミステリ。楽しみでしかない。
25年前、北陸地方のとある地方都市で起きた、デパート受付嬢誘拐殺人事件。平和な地方都市に起きた大事件に、皆興味を惹かれ、悪意のない『噂』という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ燃えさかった。そして今、新たな事件が発生し、25年前の事件との関連が囁かれ、『噂』が再燃していく…
誰もが興味を惹かれる大事件。小さなコミュニティでは、ニュースが少ない分、否が応でも噂が広まるのは早い。さらに、今はSNSで瞬く間に拡散される。噂を広めている人に悪意はないので、悪いことをしている自覚が全くない。だから、この手の炎上は減らない。本当に怖い…
上巻がここで終わるんかい!という凄いところで終わるので、早く続きが読みたい。
Posted by ブクログ
令和の今、SNSでのつながりやネット上のコメントを通じて、誰もが発信者になれる時代になった。自分も仕事として発信する機会が多いが、その言葉がどれだけ人に影響を与え、時に人の人生そのものを変えてしまうのか——本作はそれを重く描き出している。
ひとつの事件・事故を軸にした物語だが、狂わされていくのは当事者の人生だけではない。原因は事件そのものだけにあるのではなく、その周囲に関わるすべての情報発信者が、どんな刃を誰に向けているのか。そこにこそ本質がある。
まだ上巻を読み終えたところで、この先の展開は読めない。それでも、どうか誰かが救われてほしいと願わずにいられなかった。それほどまでに、苦しい場面の多い物語だった。
Posted by ブクログ
いやあ〜、面白かったです!
他の方も書いていらっしゃいましたが、下巻も手に入れていてよかった。
ここで?!というところで上巻終わります。
しかし「噂」にまつわるこの小説、私自身も軽い気持ちで他人のことを話しているなあと反省をしました。
その軽い気持ちで口にしたことで苦しむ人がいる。
犯罪の被害者なのに二重に三重に苦しみを負う。
根拠のないことは容易に口にしない。
噂話に花を咲かせるより本の一冊でも読むがまし。
下巻が楽しみです!
Posted by ブクログ
全体的に暗い感じの話
明るい要素なし
前半すぐにタイトルのだいたいの意味は把握できた…それにそっての話が進んで行く
それでも辻村先生の小説はやっぱりおもしろい!
Posted by ブクログ
続きが気になって仕方ないし、物凄いところで上巻が終わった印象。この人最初から薄気味悪かったし気持ち悪くて仕方ない…。
遺族や担任の先生や同級生に感情移入してしまって、辛くて辛くて涙が出てしまった。
ここから物語をどう動かすのか。事件に何か秘密はあるのか。下巻を読めるのはいつだ。
Posted by ブクログ
2026.08.31
序盤からめちゃくちゃ不穏な雰囲気、展開で、どんどんと読み進めても「嫌な感じ」がつきまとって読むのが苦しかった。重い。
悪いフラグが立ちまくりで、起こってほしくないことが全部起こる。
担任の美冬も、新沼家も、記者の透真も、下巻では救いはあるのか…?
はぁ、苦しかった。
Posted by ブクログ
地方都市で起こった小学生の行方不明事件。行方不明になったのは、25年前にも事件に巻き込まれた一族の子ども。
匿名の噂が、地方都市を覆う透明なドームを駆け巡っていくかのよう。