【感想・ネタバレ】ファイア・ドーム 上のレビュー

あらすじ

人はなぜ大きな事件に魅了されてしまうのか。

噂は、軽薄な娯楽だ。

25年前、平穏だったはずの地方都市は、百貨店受付嬢誘拐殺人事件の発生、その報道により揺り動かされ、「噂」という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ、燃えさかった。ようやく静けさを取り戻したかに見える町に燻り続ける因縁が、いま新たな事件を呼び起こす――。
「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」――本文より

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Posted by ブクログ

ネタバレ

発熱したと思った。それくらい鳥肌がたった。
迫力に飲み込まれるがあまり読む途中に何度も呼吸を忘れた。
第二章、たった一言「行きつけのエステに行くのに急いでたって証言があるんですが」のセリフだけで、全ての風向きが変わるのが分かった。悪意ある、衝撃の一文で脳が揺さぶられる思いだった。
鍼灸院の院長も学校の面々も、きっと悪意を持って言った言葉ではない。だが言葉は誰かを介す度に形を変え噂になる、その恐怖が途轍もないスピードで迫ってくる。そんな感覚は初めてで寒気がした。
どんな事件にも裏があると信じ、真実よりも新たな理由を求めるネットの向こうの人間。"誰か"が誘拐したはずだ、殺害したはずだ。その“誰か”も同じ時間を生きているというのに。
実際、子供が行方不明になるとまず親や学校に責任が追及される。遂には近親者疑う声も出てくる。もちろん実際にあった出来事を基に出てくる発想ではあるが、その裏側を覗いてしまったようで、胸が痛む。
下巻はまだ未読だが、早く光太郎が見つかって欲しいと願う。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

94/7/13。新潟県のデパート受付嬢の新沼紗英が誘拐される。それから25年。

サッカーが得意な小四の担任佐村美冬が受け持つ生徒の戌井光汰郎が欠席し、プリントを届ける生徒が遠慮がち。光太郎の家は豪邸だが陰鬱で怖い祖父がおり、誘拐犯関係者の家かと。彼氏の透真は新聞記者。

誘拐事件の前日に小学四年生轢き逃げ事件が起き、ランドセル等が見つかってない未解決になっている。

紗英はキャバ嬢だったとか、父親に保険金かけて殺されたとか、轢き逃げしてから誘拐されたとか根も歯もない噂が飛び交う。

戌井祖父は被害者の父。噂のせいで。

タツミくん、というサッカー強豪校のコーチは透真が取材したことがあり、光汰郎と仲の良い速斗が対戦した。

光汰郎が行方不明に。轢き逃げ事件のトンネルで担任が見たのが最後。学用品が付近で見つかる。

捜索が難航する。速斗と一つ先輩で真面目な一樹は強豪校で行方不明者が以前出たという噂から、子供が夜を明かせる場所があるのか?と強豪校まで行って確認する。その過程を美冬に見られ、美冬は透真に確認を依頼。透真は先輩からタツミは児童虐待や男児性的暴行の疑うがあると聞く。怪しげな個別練習を覗き見する速斗と一樹。後編へ。

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2026年06月07日

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