【感想・ネタバレ】ファイア・ドーム 下のレビュー

あらすじ

お前の家は、人殺しだ。

真実を知っても、人は忘れていく。

25年前の夏、この町には炎が降り注いだ。百貨店受付嬢誘拐殺人事件という、身近で突然起こった全国レベルのニュースを、誰もがいつまでも終わらせたくなかった。傷ついた人をさらに傷つけてしまった土地に、事件の火の粉は、まだ残っている。夏の日、写生遠足の帰りに姿を消した少年は無事に帰ってくるのか? 25年前の事件には、「まだ明かされていない」事実が本当にあるのか?

「病気なんかで、死ねると思うな」――本文より

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恐ろしい筆力、表現力

上巻の衝撃的なラストに、居ても立ってもいられず、すぐさま下巻を読み始めました。

ページをめくる手が止まりません。

辻村作品らしく、読み手の心にも確かな影響を残す一冊。
読了後には心地よい余韻が広がります。

#ドキドキハラハラ

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2026年10月17日

Posted by ブクログ

7年かけて執筆された小説の上下巻を二日間で読み終えた
余韻もすごい
しばらく引きずりそう

緻密で、ちゃんと共感できて、なんてすごい作家さんなんだ
苦しかった上巻とそれが報われていくような下巻
苦しめた土地でも離れられないものなのか、と東京に住む自分は思ってしまう

苦しいのに嫌な思いにならないのは、みんなが誰かを思うのも大切な人が傷つかないようにしているのもわかるからなのか…

ほんと噂ってやつは怖い

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大きな事件、噂、軽薄な娯楽、憎しみ…。
いろんなことが絡んで、読んでいて辛くなるところも沢山あった。

まず手が止まりそうになってしまったのは、美冬についての記事。そして、恋人からの取材依頼。
私は同じ職業だからか、美冬に感情移入してしまうことが多かった。自分の教え子が行方不明になるなんて、どんなに辛くてどんなに心配か想像の域をこえるこの感情は、やはりこの立場の人じゃないとわからないと思う。それに加えて自分を責める世の中の声。
この場面が1番辛かった。

夏になったら思い出す。と言うより、夏になったらこの話を思い出したい。何を言うかより、何を言わないかが大切だと肝に銘じて生きていきたい。

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2026年10月12日

Posted by ブクログ

あっという間に上下巻読みました。
事件の内容は衝撃的でしたが
登場人物の心情の揺れが繊細に描かれ 共感したり考えさせられたり さすが!と感心しました。
噂は怖い 何気なく放ったひと言が膨れ上がって 知らない所で大きくなり人を傷つけ追い詰める。
言葉を選んで責任を持って発言しなければ改めて思いました。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

圧巻でした!25年前の2つの事件から、現在の2つの事件。その事件の真相が徐々に明かされていく。
冒頭、巽から逃げるシーンはとにかく怖くて、まるで自分がそこにいるんじゃないかというくらい、緊迫していました。助かった瞬間は、泣けない私がつい。。。その後も驚愕の展開で、ひとつひとつ噛み締めながら読みました。
忠治さん、凄く良かったです。他の人物もひとりひとりの心情が細かく描かれており、素晴らしいと思いました。本当に面白かったです!
それにしても、人の思い込み、噂、何気ない一言で明暗が分かれる。。。怖いなっておもいました。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

事件事故、毎日ニュースで流れてくる一つ一つのそれらには、こんなに多くの人が関わり、これだけ多くの感情が渦巻いている。そして一度起こったなら、それら全てが絶対に無かったことにはできない、絶対に後戻りもできない、ということ。

当事者がそこに積極的に関わろうとすることも、なるべく関わらないようにやり過ごそうとすることも、どちらも尊重されていい。

その上で、事件事故の中心から外れた人たちは、事実を知ったあと、そこから沸き起こる感情と憶測とジャッジしたがる気持ちを、事実とセットで表に出すことをよくよく考えなければならない。

などなど、肝に銘じます…

光汰朗、速斗、一樹、子どもたちの存在が光そのもの、眩い未来だった。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

人は分からないものを、そのまま分からないままにはしておけない。断片的な事実に意味や因果を与え、自分が納得できる「物語」にしてしまう。そして一度その物語を信じると、事実を見るよりも、その物語に合う情報ばかりを集めてしまう。

この作品で怖かったのは、噂そのものより、そうして作られた物語が人の判断を変え、やがて現実まで動かしてしまうことだった。ネットはそれを加速させるけれど、根にあるのはもっと普遍的な人間の性質なのだと思う。

10段階評価: 8.5点

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2026年10月10日

Posted by ブクログ

たくさんの要素がかっちりと組み上がっている 翻弄されながら一気に読み切れた
終盤は万感の思いに
辻村さんはほんまに上手やな

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2026年10月10日

Posted by ブクログ

次から次へと明らかにされる衝撃の真実。
思いもよらなかった展開に
圧倒されてしまった。

多くを語るとネタばれになりそうなので
中身には触れず…

辻村深月の新たな代表作となること間違いなし。
今年の本屋大賞はこの上下巻で決まり!

あっ…
2026の本屋大賞はもう決定してましたね。

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2026年10月09日

Posted by ブクログ

手にした時は本の分厚さに、読むのに長くかかるかな、と思ったが、新聞のような事件説明の文が多いにも関わらず、読みやすくわかりやすく、上下巻一気に読んでしまった。
過去にも誘拐で娘を失いながらさらに孫を誘拐されている戌井家の胸をえぐられるような苦しい状況、それを上回るSNSでの誹謗中傷からの苦しみの中、懸命に戌井家の人達のために考えて動く人達の心情や行動がちりばめられた構成に、胸が熱くなった。

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2026年10月09日

Posted by ブクログ

人は興味のあるものにしか関心を示さない。 しかしひとたび興味を持つと釘付けになる。無責任に噂し、画面の向こうに血の通った人間がいることを忘れる。 下巻は被害者や加害者遺族の苦しみが、丁寧に書かれており苦しくなった。 事件の展開が進むにつれ、どんどん読み進めてしまう。 最初は本当に軽い気持ちで話した事が、人と時を介して悪意に満ちてしまう。 新聞から遠ざかっている世代は、根拠のないネットの情報のみを信じてしまうし、新聞やメディアですら本当のことを話しているのか自分で取捨選択して、考える事をやめないで欲しい。

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2026年10月08日

Posted by ブクログ

圧巻です。

この本のすごいところは、複雑に絡み合う事件とそこにいる登場人物がみんな主人公。
みんなの思い、気持ちがとても丁寧に描かれています。

辻村さん、よくこれだけの大作品を書き上げたものだと思いました。

喪失感だけでなく、そこから得たもの。
そこに大きな意味があるのだと。

とてもオススメできる大作です!

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

本当に起きているようなリアルさがあって、どうなっていくかが気になって分厚い本だけどどんどん読める

現実でも何か事件が起こった時など、報道されていないような噂をTwitterなどでよく見かける
噂を信じる人はいいねの数を見ると多いんだと思う
事件の当事者の気持ちを考えている人はきっとほぼいないんだと思うし、ただの興味でいろいろ物を言ってる人が多いだろうなと思う。探偵みたいに推理してる人よく見るし。

ファイアドームを読んで、その噂への興味とか噂がどんどん広がっていくことがどれほど怖い事かを初めて感じた

本当にこの本を読んで噂への見方が変わるといいなと思うし、事実か分からないことを発信する事がどんな影響を与えるのか考えて欲しいと思った

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

圧巻のリーダビリティ。
インターネット以前に存在した噂にせよ、現代のSNSにせよ、人間の記憶と忘却がいかに暴力性を持つか、という話として読んだ。
さらに怖いのは、ほとんどの人がその加害に自覚的ではないこと。誰かを傷つけようとしているわけでもないのに、噂を聞いて、話して、また誰かに伝える。その一人ひとりが拡声器として機能してしまう。SNSはそれを可視化して、さらに巨大にしただけなのかもしれない。

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻で出て来た3つの事件が繋がり、謎が解ける内容だった。
今まで、他の小説を読んでいて、ちょっと流れが無理やりすぎないか?と思うことがあったが、この作品はそれを感じさせず、気持ちよく読めた。
上巻がハラハラさせられたが、下巻はそれらが良い方向でまとまったように感じ、読み終えた後、良かった。と安心できた。
読み返すとしたら、本間先生の心情に着目して読み返してみたい。

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

登場人物みんなの心情を考えると涙無しには読めなかった。遺族の苦しみ、家族の苦しみ、加害者家族の苦しみ、関係者全てがそれを持ってる。
苦しい話だったけれど、今生きている子ども達が未来へ確かに進んでいくんだと感じられる終わり方で、頑張って生きてほしいと、頑張って生きていくんだと強く思った。

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2026年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

速斗と一樹もいなくなり、焦った
佐村美冬は、桜木透真に連絡をし、何か手掛かりをしらないか問い合わせる。透真は車であった事もあり、
動き出す。
一方、速斗達は、ミヤが巽の車に連れて行かれる所を目撃。そして、誤ってボールを蹴ってしまい、巽に、見つかる。急いで廃校となっていた学校へ逃げ込む。
鍵を閉める。巽はサッカーボールを使い窓を突き破る。
透真がそのサッカーボールの音を聞き、廃校になった学校へ向かう。そして、巽を追い詰める。
巽は逃走してしまうが、速斗達は、鍵のかかっている教室から音を聞こえるのが分かった。そして、その僅かな声で光汰朗という事が分かり、透真達の力を借り、光汰朗を、救出する事ができた。
暫くして、巽は逮捕。事件解決と思われたが、光汰朗から、誘拐したのは、巽ではなく、本間先生だという。本間先生は美術の非常勤の先生で、美冬も信頼していた先生だ。本間も姿をくらましていたが、
新沼忠治が紗英が発見された笠蔵ダムがある笠山で本間を発見した。本間は逃げたが、大声で声をかけた。
「孫を殺さないでくれて、ありがとう!」
自首をする事になる。
本間が捕まり、誘拐の原因が明らかになる。
当時、田村晋也くん(10)が分からなくなった。
そこに、新沼紗英の誘拐事件が起き、殺害された。
新沼紗英の身も蓋も無い噂話や、当日たまたま父親の

車にのり出勤したり、事件後、すぐに紗英の車を廃車にし、父親はグレードの高い車にたまたま乗り換えた。それが、田村晋也君を轢き逃げし、親子共々で隠したのではないか と噂をよんだ。
噂を鵜呑みにした、本間の動機がそれだった。
当時の報道にも問題があったと思われた。
そして、さらに事件は明らかになっていく。
久我隆太が田村晋也くんを轢き逃げしたというのだ。
ただの注目されたいだけの妄言かと思っが、果樹園の中に1本だけたる楡(ニレ)の木の麓にランドセルを隠したと証言したのだ。透真達は、状況を写真や動画に収めつつ、ランドセルを掘り出した。
事件の全貌が見え、久我亮太の犯行が明らとなった。
久我は金銭に困っており、借金の返済に行くところで田村晋也くんを引いた。そして、車に連れていった。
折角だから、誘拐した事にして、身代金を奪おうと思った。しかし、名前も学校も分からない。
そこで、百貨店の受付嬢、新沼紗英を誘拐する事にした。
いかにも粗忽な久我だった。
紗英の腹を殴り、竦(すく)ませていたが、この時まだ晋也くんはまだら生きていた。
紗英は
「この子どうしたの、助けてあげて!」と叫んだ。
結果的に、紗英は絞殺。晋也くんは衰弱死。
新沼忠治達は、紗英の最後の言葉を聞く事ができた。
本間先生の誘拐理由は、噂話を信じ、少しでも晋也くんが救われるように という事だった。
報道内容、噂話の身勝手さ、人の感情移入
色んな事を考えされる作品だった。


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2026年10月05日

Posted by ブクログ

下巻は衝撃の事実のあとに、更に驚くことが明かされた。本当に読めば読むほどのめり込んでしまう作品だった。

人の本質を表現する面でも、怖いほど鋭く書かれていた。スノー・ドームがファイア・ドームに変わったときの怖さが本当にうまく表現されていた。

子ども達の笑顔は大切に守りたい。その事も痛切に感じた。

「失ったものと、得たもの。」の大きさを、しっかりと感じることができる作品だった。

これからは少しでも穏やかなスノー・ドームのような日々が続きますように。




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2026年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

25年前の事件とどう絡まっていくのか、面白い!と思いながらずっと読めた。読みながら、え〜!と思わず言ってしまうような驚きの展開もあり、とにかくストーリーがしっかりしてて圧巻の読み応え!上下巻合わせて900ページ近くあっても、どんどん読めた。最後のそれぞれのキャラクターを丁寧に閉じる所も辻村先生の丁寧さがわかったが、ちょっとそこでペースダウン笑

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2026年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半はかなり濃厚でした。25年前の二つの事件が一つにつながり、また光汰郎くんを誘拐したのがまさかのまさかに読んでる手が止まりませんでした。良かったでは済まされないけど良かった。さすが辻村先生、最高でした!

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2026年10月03日

Posted by ブクログ

上巻の最後が、嫌なことが起こりそうでもやもやしたまま終わったので速攻で下巻に。色々と釈然としないことが、するすると紐解けていって、腹にストンと落ちたというか、落としどころが絶妙でモヤモヤを解消してくれた下巻だった。どんどん読めたけど、軽くなく読み応えがあった。人の噂話の無責任さ、それに振り回される当事者家族や関係者の心を思うと胸がずーんとした。自分も知らず知らずのうちにこんなことに加担してしまってるのかもしれない、と思って良く考えないといけないなと感じた。

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2026年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻は読むのが辛かったが
下巻は辛いながらも

犯人達の人格を疑いながらも

大事な人が
失われずにいて良かった。

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2026年10月03日

ネタバレ 購入済み

現代の誘拐事件は過去の事件とそれに関わる噂にとらわれたひとによる犯行だった。子どもが危険な目に遭い、それによって傷つけられたひとも多くいるが、その犯罪行為によって過去の真実を知る人がそれを明かすことを選んだ。田舎の噂が都会には届いていないというのも、スノードームのように隔てられた世界が想起された。

#泣ける #感動する #ドキドキハラハラ

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2026年09月04日

匿名

ネタバレ 購入済み

面白いです。
でも、タフでしんどい話なので心身のパワーを削られまくって、クライマックスで一度数日リタイアしました。頑張って最後まで読みましたが。


ー 殺さないでくれてありがとう!

何という言葉だろうと思う。 
この言葉が焼き付いてしまう私もまた、喪失を知っていると言うことなんだな。


このしんどい話の中で、
光汰朗君、速斗君、一樹君が出てくる場面が救いでした。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

噂ってなんなんだろ
悪意なくその場で話す噂話が、無責任に広がり人を傷つける
それはSNSが広がる現代では、もっと大きく拡散する

怖いな

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

下巻のはじめごろまで惹きつけられ逸る気持ちで読んだが、その後失速。そして、最後の最後でまたじっくり読みたい気持ちに。

地元の事件を人々が勝手に考察して噂して、報道もそれを放置し、そのまま真相が有耶無耶になって、事件に関わりのあった人々の中でずっとその事件を終わらせられない辛さが伝わってきた。

◯噂は軽薄な娯楽だ。一時興じて、あとは忘れる。
◯真実を知っても、人は忘れていく。(記者という)この仕事に、その努力者を上回るやりがいを、自分はこれからも見出すことができるのだろうか。

この文は特に心に響いた。

読んでいる最中、ずっと感じ続けていたのは、子供に信頼される言動をとれる大人でありたいということだった。

本間先生が、事件の真相が書かれた新聞記事を読んで、とっさに思ったこと。
「また誰かが新沼家を守るために工作したのではないか。」
この気持ちにとても共感した。昨今、詐欺の横行をはじめ、政治家や政府、(報道機関や学校などの)組織などによる情報操作、隠蔽が、一部ではあるが、おそらく以前のように隠しきれずに露呈することが増えた。日常生活でも、何か騙されて大変なことになるのでは、などの恐怖を感じることが当たり前になってきた。
噂とは、人間そのものの弱く醜い性質の現れであると同時に、その時の世相も表すと思う。
噂や誹謗中傷、他人からの軽々しい悪意によって自分が辛い思いをしてやっとその重大さ、酷さ、本当にしてはいけないことだと知る。
自分もその経験をしたから、それまでの自分よりは少し襟を正せるようになった。傷は癒えずもう元には戻れないが、傷つく人の姿をリアルに想像できるようになったことで、エンパシーは高まったように思う。毎日多くの人が傷ついてすり減っていかなければならないのをとても悲しく思う。それを繰り返さなければわからない、繰り返してもわからない人間の愚かさが堪える。

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2026年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

忠治が印象的だった。沢山の苦しい経験と葛藤を抱えながらも、人を赦し、声をかける、その人柄に上巻からずっと引き込まれ続け、読後にいちばん心に残ったのは遂には忠治だった。

噂の危うさも下巻にかけてより顕著になっていった。噂をつくる・流す人の悪気がないことの怖さ、人の数だけネットでどこまでも増幅していく怖さ、罪を犯す引き金にまでなる怖さ、あらゆる怖さが凝縮されていた。

そんな中でも負けない、忠治一家の温かさ、主人公と記者の真摯さ、子供たちの友情が、尊くて、その強さが読んでいる側にとってもずっと支えだった。

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2026年10月08日

Posted by ブクログ

ファイアドーム、上下巻を一気に読み終えた。
2冊ともかなりの分量だが、文章が読みやすく、それぞれ半日ほどで読むことができた。

とはいえ、この作者の特徴なのだろうが、1から10まで全て説明してしまうような文章が個人的には少し残念であった。
「スノードーム」「ファイアドーム」に関するところが妙に比喩として強調されるのも、分かりやすいとは言え違和感を感じた。
個人的には、もう少し文章に余韻を含み、読者に場面を想像させるような形を期待していた。
これは好みによるものだと思われる。

SNSの発展により、人の噂や思い込みが世論のように扱われたり、誰かを過度に追い詰めてしまう不思議な現象が普通のことのようになってきている。
が、このような現象は実は昔からあった。
特に、世界が狭くなりがちな地方では、変な噂になったらそこで生きていけないほどだ。

本作は本格的なミステリーというよりは、このような社会的な問題への問いかけのようなものだと感じた。

自分の身近(と感じられるくらいの距離感)で何か事件が発生。自分には直接関係ないことなのに、色々憶測し、話したくなる。
事件が落ち着いてきても、無理やり話を膨らませて引き伸ばしたりする。
勝手な憶測は、直接関わっている人々を深く傷つける。
そして、人の興味はすぐ次の話題に移っていく。
傷ついた人達は一生その傷の影響を受け続ける。。

特に悪意はなく、無邪気に、人は噂を流してしまう。
その影響力を軽く見てしまう。
今はSNSもあり、憶測はあっという間に拡散し、大きな流れとなり、コントロールできないモンスターのようになってしまう怖さを感じた。
そんな中、登場人物達がそれぞれ精一杯誠実に生きようとする姿に心打たれ、救われた気がした。

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2026年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの人ってああらしいよ、あんなふうに言うってことはこんな人なんじゃない?

学校でも、会社でも、いろんな人間関係のなかで当たり前のように聞いたり言ったりしてきた噂。

ただの興味本位で、まるでドラマの考察くらいの気持ちで勝手な憶測をして、それを誰かに話して…

噂なんだけど、確かではないんだけど、なんて前置きをして私が悪いわけじゃないみたいな予防線をはって話したことある。

そして、その内容は思い出せない。

無責任な噂が、どれだけの人を巻き込み、傷つき、
さらなる不幸を呼ぶ…

これは考えすぎ、現実にはないでしょう、
とは、言い切れない。

犯人として現れる人たちが、一般的な父親だったりするから、またリアル。

田舎育ちの私にはぞっとするような物語でした。

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2026年10月08日

Posted by ブクログ

噂を軸にした二つの事件が交錯して展開する長編ミステリー。上下巻を一週間で読み終わるほど、夢中になって完読できた。
登場人物の感情描写が素晴らしいと感じた。
他の作品も読みたい

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

ついつい展開が気になってしまい読む手を止められなかった。
ただ、何人かの視点で出来事が説明されていくのでん?これさっきの人の視点で読んだのにまた出てくるの?みたいな重複した内容が多々あってそこが少しフラストレーションだった。

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2026年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し、、、期待しすぎていたかもしれない。様々な事件の真相が明かされていくものの、正直期待していたような心踊るような嬉しい裏切りがあまりなかった。
それでも燃えた炎は綺麗に収束して最後は雪が降って終わる綺麗な終わり方だったと思う。

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2026年10月09日

Posted by ブクログ

過去の事件と現在の事件が交差しており、複雑。光汰朗くんが見つかるまでは何があった?犯人は誰?と読み進めていたが、犯人が分かってからは中弛み。なので星三つにしました。

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2026年10月07日

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