蚕の王

蚕の王

1,100円 (税込)

5pt

4.7

この小説は、決して過去の話などではない。
二俣事件、幸浦事件、小島事件、そして現在もなお審理が続く袴田事件――。
警察と司法が手を組んで行われた犯人捏造の実態とは?
この国の闇に踏み込む、事実に基づく衝撃作。

昭和二十五年(1950年)一月。静岡県二俣町にて一家殺害事件が発生した。のちに死刑判決が覆った日本史上初の冤罪事件・二俣事件である。捜査を取り仕切ったのは、数々の事件を解決に導き「県警の至宝」と呼ばれた刑事・赤松完治。だが彼が行っていたのは、拷問による悪質な自白強要と、司法さえ手なずけた巧妙な犯人捏造であった――。
拷問捜査を告発した現場刑事、赤松の相棒であった元刑事、昭和史に残る名弁護士・清瀬一郎。正義を信じた者たちが繋いだ、無罪判決への軌跡。
そして事件を追い続けた著者だけがたどり着いた、衝撃の結末とは――?

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

蚕の王 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    静岡出身の著者が、戦後の静岡で起きた「二俣事件」を題材にした事実に基づく小説。

    赤松刑事の自白強要が強烈に伝わってくる。
    そして、犯人捏造がこんなにも軽く行われていたということに愕然となる。

    著者自らが、取材しながらのストーリーになっているので史実では…と感じる。
    この事件は、無罪判決が出るまで

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    安東能明『蚤の王』中公文庫。

    実在の冤罪事件をテーマにしたノンフィクション風警察小説。

    著者の安東自身が取材を行うという描写もあり、創作小説をより一層ノンフィクション小説の側に寄せている。なかなか面白く、読み応えのある骨太の小説であった。

    巻末には北関東幼女連続殺人事件の真相に迫るノンフィクシ

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    戦後に起きた冤罪事件を題材にした小説

    作者の後書きにもあるとおり、ほぼ史実をベースに書かれているようです。


    冤罪とはたった二文字で表される言葉ですが、冤罪は一人の人生を台無しにしてしまいます。

    人はどうしても嘘を吐きます。
    犯罪者という属性上やむを得ないと思います。
    警察や裁判官はその嘘を見

    0
    2025年05月11日

蚕の王 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

安東能明 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す