海の仙人
作者名 :

1巻配信中

価格 399円 (税込)

宝くじに当った河野は会社を辞めて、碧い海が美しい敦賀に引越した。何もしないひっそりした生活。そこへ居候を志願する、役立たずの神様・ファンタジーが訪れて、奇妙な同居が始まる。孤独の殻にこもる河野には、二人の女性が想いを寄せていた。かりんはセックスレスの関係を受け容れ、元同僚の片桐は片想いを続けている。芥川賞作家が絶妙な語り口で描く、哀しく美しい孤独の三重奏。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
ページ数
171ページ
電子版発売日
2012年04月13日
コンテンツ形式
XMDF
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

海の仙人

Posted by ブクログ 2018年07月24日

このお話に出てくる人はみんなそれぞれ孤独なんだけど、それは自分が選択した孤独で、そのことを自分でちゃんと分かっている。孤独に対する責任感みたいなものもあって、作者の人間性?とか考え方が出てるなと思った。はじめて読んだけど、絲山さんを好きになったし作品をもっと読みたい。一番好きな登場人物は片桐だけど、...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2017年12月16日

波間にいるような、砂地に足を囚われているかのような……。とてもたおやかで寂しくてりんと強い。
過去に向き合おうとしても簡単に乗り越えさせてはくれない、悲しみは次々と自らを襲う。人は皆、自らに降りかかる孤独からは逃れられない。
ただわたし達はわたし達として生きていくしかないのだな、と静かに淡々と突きつ...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2016年03月16日

数ある絲山秋子さんの名作の中でも一、二を争う名作ではないでしょうか?物語中盤、日本海沿いにファンタジーと元同僚の女性とのドライブ旅の情景が特に好きです。

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海の仙人

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年03月06日

 河野勝男は、突然宝くじが当たることで億万長者になった。そんな河野の前に突然「ファンタジー」が現れる。
 敦賀に帰り気ままな暮らしを始めた河野の前に、「かりん」と「片桐(もと会社の同僚)」という二人の女性が現れる。やわらかく包み込むようなかりんと対照的に、あの手この手で河野をおとそうとする片桐。
 ...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2014年08月05日

初めて絲山秋子さん読みました!このお話、本当に素晴らしかったです★とても良かったです!ゆったりした空気感も素敵で主人公の河野くん、かりんさん、片桐さん等みんないい人でした。ファンタジーと言う神様の親戚?みたいな人もいいキャラでした!片桐さんや、かりんさんの切ない気持ちもよくわかりました。後半いっぱい...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2014年02月04日

海の香り、登場人物の人柄、ファンタジーの存在、
あらゆるものが、さらりしてあたたかい。
悲しい気持ちもどこか、楽しさを含んでいて、
読後、嬉しさ、喜びが胸に満ちてくる。

軽快な会話の中に、はっとさせられる言葉もある。
「経験だけが生きている証拠ではなかろう。
お前さんが過去にしか生きていないと言う...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2018年01月05日

 この著者の作品を読むのは二冊目。
 初めて読んだのが、芥川賞受賞作の「沖で待つ」であり、面白かったという印象よりも、作り方が雑だなぁ、という印象の方が強く残っている(不遜な言い方なのは自覚しております)。
 今回のこの「海の仙人」も正直、ところどころ「なんか雑……唐突だし、もっと繊細に丁寧に表...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2017年12月08日

敦賀の海はどんな海なのだろう。
私の中にあった閑静な港町のテンプレートのようなイメージが、最初のページ、主人公が「オレンジ色のダットサン・ピックアップ」で早朝の浜に乗り入れるところから一気に“敦賀”としての確かな形を見せ始める。なんて気持ちのいい物語のはじまり。聴こえてくるのはピックアップが砂を散ら...続きを読む

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海の仙人

Posted by ブクログ 2017年08月09日

宝クジに当たったというところからしてファンタジー!短い話だがテンポ良く人の繋がり哀しみが綴られていく静かな物語。幸せとは何かをソッと問うてくるような印象が残る。

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海の仙人

Posted by ブクログ 2017年07月29日

 おそらく私はこの本を何度も読み返すことになるんだと思う。自分がどのような状況下に置かれていようとも孤独であること。その孤独に浸りたいときに、読み返すと思う。

 河野が持っている独特の他者との距離感や、不意に生活圏に表れてきたファンタジーという出来損ないの神。そこに侵入する片桐。そしてかりん。

...続きを読む

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