死神

死神

559円 (税込)

2pt

本当に困っている人はだれ? 市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事は、毎日が事件の連続だ。金もなく、子どもと公園で野宿する女性は、それでも働こうとしない。ケースワーカーを脅迫するバーのママ。結婚詐欺を繰り返してきた72歳の老女。アルコールに人生を蝕まれた男。かつては成功しながら栄養失調で保護された作家。社会からはみだした、ときにしたたかな「弱者」たちにどう対したら良いのか、日々奮闘するワーカーたちの事件を描いた連作短篇集。

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死神 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年06月29日

     地方都市の社会福祉事務職員たちの奮闘記。最後の助けとなるべく、日々の問題解決にまい進する職員たち。しかし難問山積、解決の糸口さえ見つからない。無気力感に苛まれながらも職責を果たすために最善を尽くす。そんな彼らの姿に勇気をもらえる。

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    Posted by ブクログ 2016年01月15日

    福祉事務所のケースワーカーを題材にした短編集。各作品で様々な役職の職員を主人公に、人生の悲哀を描くのだが、そこは篠田節子だけあって、ウェットに絡みつくような憎悪や恐怖を混ぜ込んでくる。

    最初の作品の書き出しから、「死体を見るのも慣れっこ」という感じで始まるが、全体にそういうシーンはないので問題なし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月05日

    生活保護を受ける人と、それを受給させる人たち、またその人たちの仕事空間でのやりとりをうまく描いている作品。
    落ちていく人たち。それを見ている人たち。さまざまな人の視点を入れて短編小説をうまくつなげて書いてある作品

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    Posted by ブクログ 2011年08月24日

    ケースワーカーという仕事がこんなにも大変でこんなにも深いものとは。
    世の中には、こんな生活をしている人もいるということを知った。日々を大切に仕事ができる喜び生活を苦がなくできることへの感謝を忘れずに生きて行こうと思う。

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    Posted by ブクログ 2017年11月14日

    短篇の連作。ケースワーカーが遭遇する「弱者」のあれこれ。
    重く、時に滑稽で、身も蓋もなくて。でも最後の一編には、したたかな希望を感じます。
    読むのに少々エネルギーが要りますが、時々無性に読みたくなる作家です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    『女たちのジハード』と同じように,同じ福祉事務所に勤める人々の視点をうつりながらケースワーカーという仕事を見る。
    人間が生きていくということ,お金がないということはきれいごとじゃ済まされない苦労が存在するということが分かった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    世の中って、キビしいよなあ・・この小説を読んでつくづくそう思った。

    「ケースワーカー」とは、福祉事務所において生活保護を受けている人に対して、様々な働きかけをする職員のことを呼ぶそうだ。

    この小説の舞台は新宿に近い「稲荷町」という町の福祉事務所。

    そして8つの短編に、この福祉事務所に勤めている...続きを読む

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    購入済み

    現実

    2024年01月11日

    現実の厳しさは分かった。
    日本の福祉の現場が功利主義なのも分かった。
    リッチモンドに帰れと言いたい

    #じれったい

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    Posted by ブクログ 2017年01月11日

    市の福祉事務所のケースワーカーの連作短編 8つの話
    一応解決するけれど、その後は大丈夫なのか?と思うような終わり方
    『花道』はイラッとする人が多かった男に寄生して生きていく綾。ひょんなことから、ケースワーカーの赤倉は自分のダンナを綾に取られてしまう、でも、結局赤倉のダンナの仕事が危うくなると、働き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月22日

    福祉事務所のケースワーカーたちの事件簿。といっても、殺人や窃盗などを扱うミステリーではなく、あくまで福祉事務所が扱う「ケース」の人々をめぐる話。女性の強さ、こわさを感じた。

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