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Posted by ブクログ 2024年01月11日
となり町と自治体の公共事業として戦争する舞坂町に住む主人公。戦況も報じられず、大義名分やそもそもの戦争の是非について論じられることなく、日常の延長線上に戦争が行われている。偵察任務を命じられた主人公ですら、となり町との戦争を実感することなく、いつも通り仕事に行き生活している。個人が実感できない事象...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月22日
通常、戦争を描いた作品はその戦争の残酷さ、非日常さをまざまざと描くものが多い。
しかし、この作品は違う。主人公は戦争が行われているという実感をはっきりとは得ないまま、偵察業務を行い、そして戦争を終える。同じ戦争に対しても、仕方の無いものだと受け入れる者、憤りを感じながら正義のために参加しようとす...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月14日
地域振興のため、日本各地で隣町同士が戦争をする。
コンサル会社が双方につき、両町で何年も前から協議して開戦と終戦までも話し合われている――。
こんな突拍子もない設定だが、私は奇妙なことに受け入れられた。
この書き手のデビュー作だそうだが、作品世界の破たんもないし、整理されていて、とても読みやすった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月12日
見えない戦争、感じることのできない戦争、新聞やニュースで伝えられるだけの戦争。数字だけの戦死者。映画やドラマで見るリアルっぽい戦争に流す涙。第二次世界大戦後の平和な日本では、戦争ってそんなものかもしれない。でも今日もどこかで繰り広げられてる戦乱、もしかしたら自分も遠い因果で関わっているかもしれない戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月17日
町の公共事業の一環として、となり町との戦争が開始した。
しかし町には銃声が鳴り響くこともなく、死人が倒れているわけでもない。
ただただ平穏な暮らしが続く中で町内会の掲示板だけが戦死者の増加を告げる。
ホントに戦争が起きているのか―?
そんなことを考えていた主人公の元に町役場から“任務”...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月11日
日本は戦争を放棄していながら、軍需産業を通して戦争に関与していることを想起する内容だが、ドラマチックな変化を起こす強権が排除された法治国家を舞台に小説を書く手法のひとつとして、秩序を立ててドラマチックな変化がもたらされること(秩序だっている以上、急激な変化ではない。)を描いているのか。
ただひたすら...続きを読む
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