作品一覧

  • ヤマケイ文庫 アルピニズムと死 ぼくが登り続けてこられた理由
    5.0
    「より高く、より困難」なクライミングを志向するアルパインクライマーは、突き詰めていけば限りなく「死の領域」に近づいてゆく。 そんななかで、かつて「天国にいちばん近いクライマー」と呼ばれていた山野井泰史は、山での幾多の危機を乗り越えて生きながらえてきた。 50年の登山経験のなかで、生と死を分けたものはいったい何だったのか。 極限の登攀に挑み続ける筆者が初めて語る山での生、そして死。 2014年11月刊行のヤマケイ新書『アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由』に、2023年インド・ヒマラヤのザンスカール無名峰への挑戦記と、南伊豆の未踏の岩壁初登(ルート名:登山のすべて)の登攀記録を追記。 ■内容 第1章 「天国に一番近い男」と呼ばれて 第2章 パートナーが教えてくれたもの 第3章 敗退の連鎖 第4章 2000年以降の記録より 第5章 危機からの脱出 第6章 アンデスを目指して 文庫版のためのあとがき
  • 垂直の記憶 岩と雪の7章
    4.4
    2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みて奇跡的に生還した。 この衝撃的な生還を機に、自らのクライミングの半生を振り返り、難ルートから挑んだ高峰への思いを綴る。 すさまじい登攀への思いと「日常」の生活も著わした、氏の再起への物語でもある。 2004年に刊行された書籍の文庫版を電子化しました。

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  • ヤマケイ新書アルピニズムと死
    4.1
    日本を代表するアルパインクライマー、山野井泰史が考える「山での死」とアルパインクライミング。 かつて「天国に一番近いクライマー」と呼ばれた男はなぜ、今も登り続けていられるのか。 「より高く、より困難」なクライミングを志向するアルパインクライマーは、突き詰めていけば限りなく「死の領域」に近づいてゆく。 そんななかで、かつて「天国にいちばん近いクライマー」と呼ばれていた山野井泰史は、山での幾多の危機を乗り越えて生きながらえてきた。 過去30年の登山経験のなかで、山で命を落とした仲間たちの事例と自らの生還体験を1冊にまとめ、山での生と死を分けたものはいったい何だったのか、を語る。 『垂直の記憶』に続く、山野井泰史、待望の書き下ろし第二弾!
  • CHRONICLE クロニクル 山野井泰史 全記録
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 心のまま、熱狂的に登り続けてきた半生。 10代の武者修行から、ヒマラヤを舞台にした数々の登攀、再起を果たした現在まで。 折々の手記と豊富な写真で、主要な登攀を追う。 20代前半から、生と死のはざまを追求する冒険的登山を行ないながら、約40年にわたって生き抜いてきたクライマー、山野井泰史。 その半生を、ふんだんな写真と折々に発表された手記やインタビュー・対談とともに一冊にまとめる。 ■内容 Ⅰ章 若き日の山/10代後半のアメリカ武者修行にはじまり、トール西壁ソロ、フィッツロイ冬季ソロの手記、加えて当時のインタビューなどを収録 Ⅱ章 ヒマラヤの日々/1991年から2002年のギャチュンカンまで、約10年、20回にわたるヒマラヤ遠征の数々を臨場感あふれるスナップ写真で紹介 Ⅲ章 再起の山/凍傷で指を失いつつも、クライマーとして復活を果たした、現在までの主要な登攀記録、手記を掲載 Ⅳ章 対談・インタビュー/20代、30代と折々に行なわれたインタビューや対談を再収録 Ⅴ章 登攀年譜/45年にわたる濃密な山行記録の一覧 ■著者について 山野井 泰史(やまのい・やすし) 1965年生まれ。 小学生のときに見たクライミング映画に魅せられ、10代からクライミング一筋の生活を送る。 20代からはヒマラヤなど世界の一線で登攀を実践、いまなお現役で登り続けている。 著書に、『垂直の記憶』『アルピニズムと死』(ともに山と溪谷社刊)、氏を描いた評伝に、『ソロ』(丸山直樹著/山と溪谷社)、『凍』(沢木耕太郎著/新潮社)がある。

ユーザーレビュー

  • ヤマケイ文庫 アルピニズムと死 ぼくが登り続けてこられた理由

    Posted by ブクログ

    山野井泰史『アルピニズムと死 ぼくが登り続けてこられた理由』ヤマケイ文庫。

    2014年11月刊行のヤマケイ新書『アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由』に、2023年インド・ヒマラヤのザンスカール無名峰への挑戦記と、南伊豆の未踏の岩壁初登の登攀記録を追記して、文庫化。

    山野井泰史自身による『垂直の記憶』は、圧倒的な高度感とリアリティを伝える素晴らしい登山記であった。また、NHKスペシャルで放送され、書籍にもなったNHK取材班の『白夜の大岩壁に挑む クライマー山野井夫妻』、沢木耕太郎の『凍』も、その活躍や過酷な登山と山からの生還の描写を伝える傑作であった。

    本書は、登山家、アルピニス

    0
    2025年07月20日
  • ヤマケイ新書アルピニズムと死

    Posted by ブクログ

    アルピニズムは失われつつあるのだろうか。
    「どこまでやれるのか」は必要ではないのだろうか。
    _____
    との著者の問い。山以外の部分も含めて著者のような生き方はできないけれど、自分はどこまでやれるのか。なんだか考えさせられますね。

    0
    2024年06月03日
  • 垂直の記憶 岩と雪の7章

    Posted by ブクログ

    沢木耕太郎さんの『凍』を読んで山野井泰史さんのことをもっと知りたくなったので、彼自身の本を読んでみた。
    専門用語が多すぎてその都度Google先生で調べながら読んだけど、「すごい」という言葉以外出てこない。
    超人というより狂人。
    ご本人も何かのインタビューで『僕って山のことを思うともう発狂しちゃうんだよね』みたいなことおっしゃってたけど、ほんと狂ってる。
    山以外のことには無頓着で物欲もない。
    奥さんの妙子さんは山と台所の人。
    とにかく2人が人間として魅力的でした。
    リアリティがある分、『凍』よりも心に深く響いた。

    0
    2024年05月28日
  • ヤマケイ新書アルピニズムと死

    Posted by ブクログ

    尊敬するアルピニスト、山野井泰史さんが語る、それまで死なずに山から生きて帰ってこられた理由。
    出会った仲間の死亡率の高さに驚く。
    彼ほど自分の力を冷静に見極め、山に向かう人はそういないのではないかと思った。
    生きること、生きていることを、よりくっきりと自覚させてくれる本だった。

    0
    2022年12月31日
  • 垂直の記憶 岩と雪の7章

    Posted by ブクログ

    最後のギャチュン・カンは、まるで新田次郎さんの山岳小説を読んでいるような臨場感でした。これが自伝なのが凄いです。「不死身だったら登らない。どうがんばっても自然には勝てないから登るのだ」人間は弱いが故に、山に登るのかもしれませんね。あまり知らなかった山野井さんを垣間見られた一冊でした。

    0
    2022年08月20日

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