寺田克也の作品一覧
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Posted by ブクログ
やっと魔宮変の続きを読めた。呪殺変が再開して、昨年やっと終了したのを知っていたので、いつ発売されるか待っていた。最終巻の聖獣変が出版された後なので、続きがちゃんと出るか心配していた。あとがきによると、これからも作者が生きているかぎりは書いていくのだろう。次は煉獄変だ。
今まで語られてきた過去の話が少しずつ繋がってきた。なんと、赤須子は現代まで生きているのか。雪蓮の一族、曹元深(能海寛)と一緒にいた真蓮の正体も驚きだった。今も生きているあの人物だったのかぁー。
それぞれの対決がやはりおもしろい。大鳳とグリフィン、トゥントゥプとグリフィン、大鳳とアンドルッチャンと闘いは繰り広げられ、そこへ巫炎が空から息子を助けに。九十九と猛宗元の対決には、典膳と菊池が現れ…。典膳が間に入るとますますおもしろかった。鬼勁、硬功などの体術に加え、飛鉄、笹の葉でさえ武器になる死闘が鮮やかに表現されている。
ルシフェル教団に加え、中国政府プロジェクト関係者と、ここにきて登場人物が増え、赤や刑天というキマイラみたいなやつらがどう絡んでくるのか。これではなかなか終わらないのも当然。話の筋は以前より進んでいるので、これからに期待したい。
内容とはほとんど関係ないと思うが、今巻の章タイトルには作者の遊び心が見えた。夢枕獏のファンならばすぐ気づくはずだ。夢枕獏が今まで書いてきた作品のタイトルが並んでいる。伝奇、SF、バイオレンス,山岳などの小説にエッセイの本まで。内容に関係ないはずが、それぞれの作品を知っている人にはなんとなく内容に寄り添っているような気もしてくる。思わずニヤニヤしてしまった。
Posted by ブクログ
敦煌にある千仏洞の莫高窟に赤が描いた絵が赤図で、下法曼荼羅図。それを模写したギャツオがチベットに帰り、開いたのがカルサナク寺。それから千年余りの時を経て、カルサナク寺にやってきたタクトラが赤図に魅せられたのが、今から二百年ほど前。タクトラは敦煌の莫高窟で絵を見た後、羊の皮の絵とそれを包んでいた皮を経堂に納めて土で封印し、チベットにもどり、頭の中に焼きつけてきた絵をカルサナク寺の地下に再現。そこで下法を試み、狂仏となった。タクトラがカルサナク寺を出て建てたのが、ツォギェルが修行することとなったドルマ寺という不思議な因縁。古から語られてきたキマイラのルーツがやっとツォギェルに繋がり、彼もまた狂仏となる。そして、現代になんと赤須子が…。龍王院弘が、菊地が、変わった。大鳳が、グリフィンが、この続きを読めないまま、いよいよ完結の聖獣変へいきます。なんと、長い旅路であったことか、この何十年、終わってほしいような終わってほしくないような。
Posted by ブクログ
まさか西城学園を支配していた「もののかい」がルシフェル教団と関わっていたなんて。この事件を機に九鬼のことが知れて、ボックが1年後日本に現れることになる。トランシルヴァニア症候群や伯爵病についても、ここで触れられている。そして、この事件で闇狩り師のあの人がキマイラ本編にサプライズ登場。長く書き続けられていると、こんなこともあるんですね。さて、この後でグルジェフの過去まで語られ、(また1人掘り下げられた、阿久津まで含めると2人か)やっと現在に戻りました。九鬼玄造達、九十九と雲斎、大鳳は、拉致された深雪が伊豆にいることをそれぞれに知る。深雪を助け出すために動く大鳳。ついに割れた円空山の裏手の石、九十九が動く。坂口が、阿久津が…?やっと物語が進むのか。1巻めが始まったときは、大鳳が入学した4月だった。現在は、その年の12月。信じられますか、まだ1年経っていないんです。それでも、この物語を読みたい。
Posted by ブクログ
深雪の事件を知った龍王院弘は、九鬼玄造の屋敷へ。捕えられた菊地は、金髪の少年グリフィンと対峙する。円空山に戻ってきた雲斎は、大鳳と一緒に雪蓮の一族である亜室健之に会ってきたと告げる。そして、雲斎は亜室健之から聞いたキマイラの秘密について九十九に語り出す。またまた過去の話になり、いよいよキマイラの秘密に触れるのだが。遥かな昔、中国の周の時代に遡り、赤須子(せきしゅし)と耼(たん)の話。そして、インドのシッダールタとセキ(赤須子)の話では、十番目のチャクラがアイヤッパン・チャクラだと判明。それにしても、キマイラの謎に迫るためにもっと過去の話になり、また一巻だけでは終わらない。どこまで行くんだ、あと少しのところかと思ったのに。深雪の拉致については、これを語り終わらないと進まないんでしょうね。雪蓮の一族の故郷が中国政府に見つかってしまったことも気になる。次に期待しよう。