三浦裕子の作品一覧
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Posted by ブクログ
初の台湾文学。素晴らしい作品でした。
昭和13年の台湾が舞台で、作家・青山千鶴子と台湾人通訳・王千鶴が、台湾の美食に魅了されながら仲を深めていく物語です。
日本の統治下にあった台湾の様子がわかりやすく描かれており、歴史に疎い私はとても勉強になりました。心の奥を見せない千鶴の本音が、統治する側とされる側の違いをまざまざと感じさせます。
どんなにわかり合いたくても分かり合えない状況がある。作中にある『自分の心に潜む傲慢や偏見に気付いていない、凡俗な人間だったのだ』という言葉は、まさに自分のことだと気付かされました。
重たいテーマではあるものの、ユーモアのある会話や台湾の美食がとにかく美味しそうで楽
Posted by ブクログ
空気読めない族にはこたえるかも。
私はこの本を読んでとても重たい気分になりました。
美島に言われた言葉が、まるで自分に言われたようでグサっと傷つきました。
「この世界で、独りよがりな善意ほどはた迷惑なものはございません」とかね。
考えなしに千鶴に言った言葉にも後悔して…
感情移入しすぎかしら。
最後の12章がなかったらもっとひどい気分を引きずったはず。でもそれすら作者の仕掛け(設定)だったとは。この巧妙な設定の本には参りました。
ただこの本は、理由をちゃんと伝えてくれていてありがたい。でないと日本人の目線では、千鶴や美島の気持ちを正しく理解出来なかったかもしれないから。匂わせで終わらずこんな
Posted by ブクログ
初めて台湾文学を手にしました。日本の植民地時代の台湾に滞在する日本人女性作家と台湾人女性翻訳人の話。台湾中を鉄道で旅しながら台湾の料理を食する文章でしか伝わらないけどお腹が空いてきました。日本の植民地を美化してない作品とのことで反日的な要素があるのか心配したけどそうでもなかった。台湾は親日家で統治時代は日本がインフラを整備し発展に貢献したと言う私達日本人は多いけど当時の台湾は皇民化政策の影響で少しずつ文化や言語が失われてく光景や主人公作家の千鶴子みたいに傲慢な内地人(日本人)もいたと思うし日本に対して複雑な感情を抱く当時の台湾人は多くいたことでしょう。