作品一覧

ユーザーレビュー

  • 浮雲

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    成瀬巳喜男監督の映画「浮雲」の原作。映画に強い感銘を受けて読み始めた経緯。終戦直後の細かな暮らしぶりの実態をもはや実体験し得ないなかでは、映画から先に入った方がイメージをつかみやすいかも。
    一方で、登場人物はもう映画の出演者しか思い浮かばない(高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子、加東大介、山形勲、中北千枝子)。。原作のストーリーや台詞が映画でもそのままの形で多く取り入れられていているので映画の場面を思い出しながら読み進められた。
    原作でも富岡のクズ男っぷりが全開。結末部分は映画と異なっており、映画とはまた異なる余韻が残る。

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    2025年10月07日
  • 愉快なる地図 台湾・樺太・パリへ

    Posted by ブクログ

    本を読んでいると、作家や作品への言及が在る場合が多々見受けられる。そういう記述を読んで、作品に関心を覚えて読んでみるという場合も在るように思う。
    他作品で言及が在った樺太への紀行が収録されていると知り、入手して読んでみた文庫であった。なかなかに興味深い一冊であった。
    1930年の台湾、満州、1931年から1932年の欧州、1934年の樺太、1936年の北京と様々な形で発表された紀行が収められている。瑞々しい感性や自由を愛する気概を持った女性が奔放に何処へでも出掛けて行くという様子、その中での思索というような事柄が綴られた本書である。
    表紙にトランクを沢山抱えた女性のイラストが在る。これは欧州を

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    2024年10月16日
  • 掌の読書会 柚木麻子と読む 林芙美子

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。

    放浪記より個人的にはこちらに入っているような短編が好き。

    特に『退屈な霜』は思わず笑ってしまったところもあった。

    もう林芙美子が大好きになっていて、これからもまだよんでないさくひんをどんどん読んでいきたくなったし、今回読んだ作品も再読したいぐらいハマった。

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    2024年01月08日
  • 浮雲

    Posted by ブクログ

    面白かった。彼女が流行作家と呼ばれる理由が分かったような気がした。解説に書かれていた、最晩年の彼女が「かねてかきたいものを、心置きなくかき始めた。」まさにそれで、私にとっては、敗戦前後の混乱期のその当時を知る上で、見たかった風景、情景、社会情勢、人々の日々の暮らし、考え方感じ方全てが描き込まれていたように感じた。

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    2023年09月02日
  • 愉快なる地図 台湾・樺太・パリへ

    Posted by ブクログ

    まだ林芙美子をよく知らない。
    NHK「100分de名著『放浪記』」の回で林芙美子の文章の魅力に目覚めた。
    上記番組で指南役を務めた、作家の柚木麻子さんが、とっても新しいんです、今こそ読んでほしいと言っていた意味がよく分かりました。

    この本は、その林芙美子の若き日の紀行文を収めたもの。
    1930年から1936年の作品。
    「放浪」がいよいよ海外へ舞台を移した。

    令和の今だって、女一人で海外旅行なんて怖くてできやしない。
    ましてやこの時代、女ができることは非常に狭い範囲に限られている。
    そこへ一人で旅立つ芙美子に、すっかり魅了されてしまった。

    旅の目的があったりしたようだが、それは書かれていな

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    2023年08月19日

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