斎藤栄一郎の作品一覧
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『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』の翻訳を手がける。
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Posted by ブクログ
プーチン政権に挑み続けた人物、という程度の知識で読み始めましたが、読み終える頃には「なぜここまで自分の人生を賭けられたんだろう」と考えずにはいられませんでした。
毒殺未遂から生還した後、逮捕される可能性が高いと分かっていながらロシアへ戻ったという選択は、正直、自分にはなかなか理解できません。
それでも本人にとっては、国外から安全に批判するのではなく、自分自身がそこに立つことに意味があったのだろうと思いました。
獄中生活はかなり過酷なのに、文章には意外なほどユーモアがあり、妻や子どもへの愛情も随所に出てきます。
「こんな状況でも人は笑えるのか」と驚く一方で、最後が分かっているだけに、何気ない家族の話ほど重く感じました。
もちろん自伝なので、政治的な出来事については本人側から見た話であり、すべてをそのまま受け取るのは違うとも思います。
それでも、「自分が正しいと思うことのために、どこまで失う覚悟ができるのか」と問われているようでした。
同じ状況でロシアに戻れる人はどのくらいいるんだろうかと考えると、簡単には答えが出ない一冊でした。
Posted by ブクログ
毒殺未遂後、なぜ命の危険があるのにロシアに戻ってきたのか知りたくて、本人の手記を読みました
その答えはとてもシンプルで、
まず、ロシアという国を人を文化を心底愛していたこと
『ロシアの人たちはすばらしい。ロシアの人たちは複雑で、思索にふけるのが好きで、私も同じだ。それに、何でもかんでも生きるか死ぬかの問題に置き換えて、この国の未来について議論を交わし始める。私もそうだ。』
『ロシアの文学や映画も好きだ。どれも必ず、苦悶や沈思、苦悩、憂鬱、自省に触れている。』
そして、そんなロシアに自由をもたらしたかったこと
それには命の危険を伴うことを覚悟していたこと
『ある日、もう気にしないことにしようと決めたのである。すべてを秤にかけて、自分の立ち位置を理解して、なるようにしかならないと考えることにしたのだ。自分は反体制派の政治家であり、敵が誰なのかよく承知している。にもかかわらず、敵に殺されるのではないかと始終不安に感じているのだとしたら、ロシアで生活する価値はない。どこかに移住するか、生き方を変えるか、どちらかを選ばなければならない。』
そして実際、ロシア帰国直後に不当に逮捕され、北極圏の刑務所で毒殺されました(2024年2月16日没47歳)
After the attempted poisoning, I wondered why he would return to Russia despite the danger to his life, so I read his own memoir.
The answer was very simple:
First, he loved Russia—its country, its people, its culture—from the bottom of his heart.
“The Russian people are wonderful. They are complex and fond of deep reflection, and I am the same. What’s more, they turn everything into a matter of life and death, then begin debating the future of this country. I do that too.”
“I also love Russian literature and film. Every one of them inevitably touches on agony, deep thought, suffering, melancholy, and introspection.”
And he wanted to bring freedom to that Russia.
He was prepared to face the mortal danger involved.
“One day I decided I simply wouldn’t care anymore. I weighed everything, understood my own position, and resolved that whatever happens will happen. I am an opposition politician, and I know full well who my enemies are. Yet if I spend my life in constant fear of being killed by them, then there is no value in living in Russia. I must choose: either emigrate somewhere or change the way I live.”
And in fact, immediately after returning to Russia, he was unjustly arrested and poisoned to death in a prison in the Arctic Circle (died February 16, 2024, aged 47).
Posted by ブクログ
ナワリヌイ氏が亡くなった後にドキュメンタリー映画を観、その勢いでこの本を読み始めた。
ナワリヌイ氏存命の間にその活動をリアルタイムで体感したかった、とこの本を読んですごく後悔した。まず、衝撃を受けたのがロシアの実態で、社会主義国とは国民を等しく貧困にして、権力者が搾取するという構図になっており、それが今のロシアであるということ。(それ以外の国でも起こっているが)そして、リアルな話として、あらゆることが賄賂で免れられるということを聞いたことがあったが、それは冗談ではなかったと気付かされた。さらに、情報は統制され、政府に都合よく国民は欺かれている。国による国民に対する詐欺が常態化し、反逆するものは抑圧される。そんなおかしな体制がソ連から今もなお維持され続けているのが不思議だ。