有間カオルの作品一覧
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Posted by ブクログ
私は絵本に触れる機会が多いので、まずタイトルに惹かれて手に取った。
絵本BARがなくなっているという場面を読んでびっくり。でもそれが思い出を振り返るふわふわ体験と妙にマッチしていて、すごくいいなぁと思った。
『ノンタンと俺』は序盤から涙が止まらなかった。最後は前を向けて本当に本当によかった。
「また悲しく寂しい思いをさせるのか?」の問いに、ノンタンが「雅之は今、誰かをそうさせてはいないかい?」と答えた場面が印象深く残った。過去に囚われて悲しくなったり後悔したりしていると、今、そばにいる人を蔑ろにしてしまうこともあるんじゃないかな。
この本の中でも『ハラペコなアオムシと私』が1番好きだった。『はらぺこあおむし』の絵本からこういうお話が生まれるなんてすごい。
過干渉な母親目線のお話で、息子からすると放っておいてほしいと思うのは当然。なんだけれど、息子に拒絶されて、もう生きる意味なんてないと思う母の気持ちもわかる。亀裂の入った関係はこれからどうなる?とハラハラしていたけれど、熱中できることが見つかると気持ちが前向きになって息子との関係も変わった。
自分の人生は自分が主人公。
他者に尽くしすぎてもダメなんだ。
家族が出来ても、自分をしっかり持っていれば良い距離感が保てるのではないかと思う。
絵本の内容は覚えてなくても、家にあった絵本を見ると「この表紙覚えてる」「昔好きだったなぁ」「このキャラが大好きだったっけ」と記憶が蘇る。
『絵本そのものが、子ども時代に忘れてきたものを取り戻すための場所なのかもしれない。』
本当にその通りだと思う。