瀬川拓郎の作品一覧
「瀬川拓郎」の「アイヌ学入門」「アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「瀬川拓郎」の「アイヌ学入門」「アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
知らなかった日本史
縄文文化の流れ、北海道からサハリン、アムール川流域、カムチャッカ半島までの広い文化圏と民族の動き、殯の風習など一冊で知ることが多く、日本史の見方が変わりました。素晴らしい力作だと思います。
縄文びとが残したもの
過去の民俗学や文化人類学の遺産である民話や伝承と、最新の考古学が合わさって、雄大な物語を読むように感じました。日本人の起源がアイヌと不可分であること。海民の旅のスケールが昔から非常に大きかったことなど有史以前の世界が目の前に蘇るようです。
Posted by ブクログ
漂海民は魚などが銭で変われることを好まず、陸上の知人に贈り物として与え、その返礼として催事に招待をしてくれることを良しとし、そうした関係を親戚とよんでいました。この親戚は、漂海民にとっての疑似親族、中立地帯であり、彼らはこの親戚を通して外部の商品経済との関係を保とうとしていた。アイヌが守り通そうとした縄文思想とは人々を親戚として結びつける連帯の原理であり、商品交換を忌避したのは、それが人々を不平等化し差別化していく原理だったから。縄文の思想を知る意味とは、非対称化していく歴史のなかで原郷の思想である連帯と平等をかたくなに守り通そうとしてきた人々が今なお私たちの目の前にいること、さらには漂海民のようについ最近まで私たち自身のなかにもいたことを通して、その意義に今一度おもいをめぐらせてみる。
ここまで新書1冊で来られる。なんとはるかに。
Posted by ブクログ
おもしろい!
サブタイトルの通り、「もうひとつの日本の歴史」が鮮やかに描かれている。
ひとつひとつ実例を混じえ論理を積み重ねていきつつ、
全体としてとてもダイナミックな構成となっている。
古代から中世にかけて日本にに数々の民族が存在したことを、
恥ずかしながらよく知らなかった。
彼らの文化、言語、DNAが今の日本人とどうつながっているのかなどは、
非常にわかりやすく興味深い。
また、交易や埋葬についてはかなりページが割かれており、
その民族の文化の中で相当重要な位置を占めていたこともわかった。
複雑な話をここまでわかりやすく描ける筆力もあるのだろう。
アイヌや縄文というキーワードだけでなく、民族、文化、精神性などに興味がある人には広くおすすめしたい。
Posted by ブクログ
アイヌと縄文 瀬川拓郎 ちくま
同じ縄文人を祖先に持つからと言って
2千年以上も異なる歴史を歩んできた私たちは
互いに補い合う精神的な文化を選んだアイヌと
権利を主張し合い知識による文明を目指す弥生文化を選んだ本土人を
同一視することはできない
しかし現代の日本人として縄文的精神文化を振り返り
彼らが大事にしてきたお互いの関係に自主的な参加をする全体感という
総合的な生き方を取り戻すことが可能なのだとつくづく思わされた
それにしてもアイヌと一口に呼べないほどこの二千年は多様であり
意思を貫きながらも生き延びるために
互いを補い合う譲渡の文化と駆け引きによる交易の二刀流を使い分けた
したたかさに頭が下がる
所有意識がもたらした侵略という競争に依存する行為が
物的な文明の促進のみを目的にする視野の狭さを
育ててきたことの愚かさに気付かされる
そろそろ欲ばかりでなく自主的な選択で
前向きなしたたかさを手にして私達も
墓穴の中から這い出すことが大事なのだと
この本で学ばなければならない峠を向かえているのだと思う