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知らなかった日本史
縄文文化の流れ、北海道からサハリン、アムール川流域、カムチャッカ半島までの広い文化圏と民族の動き、殯の風習など一冊で知ることが多く、日本史の見方が変わりました。素晴らしい力作だと思います。
Posted by ブクログ
おもしろい!
サブタイトルの通り、「もうひとつの日本の歴史」が鮮やかに描かれている。
ひとつひとつ実例を混じえ論理を積み重ねていきつつ、
全体としてとてもダイナミックな構成となっている。
古代から中世にかけて日本にに数々の民族が存在したことを、
恥ずかしながらよく知らなかった。
彼らの文化、言語、DNAが今の日本人とどうつながっているのかなどは、
非常にわかりやすく興味深い。
また、交易や埋葬についてはかなりページが割かれており、
その民族の文化の中で相当重要な位置を占めていたこともわかった。
複雑な話をここまでわかりやすく描ける筆力もあるのだろう。
アイヌや縄文というキーワードだけでなく、民族、文化、精神性などに興味がある人には広くおすすめしたい。
Posted by ブクログ
アイヌと縄文 瀬川拓郎 ちくま
同じ縄文人を祖先に持つからと言って
2千年以上も異なる歴史を歩んできた私たちは
互いに補い合う精神的な文化を選んだアイヌと
権利を主張し合い知識による文明を目指す弥生文化を選んだ本土人を
同一視することはできない
しかし現代の日本人として縄文的精神文化を振り返り
彼らが大事にしてきたお互いの関係に自主的な参加をする全体感という
総合的な生き方を取り戻すことが可能なのだとつくづく思わされた
それにしてもアイヌと一口に呼べないほどこの二千年は多様であり
意思を貫きながらも生き延びるために
互いを補い合う譲渡の文化と駆け引きによる交易の二刀流を使い分けた
したたかさに頭が下がる
所有意識がもたらした侵略という競争に依存する行為が
物的な文明の促進のみを目的にする視野の狭さを
育ててきたことの愚かさに気付かされる
そろそろ欲ばかりでなく自主的な選択で
前向きなしたたかさを手にして私達も
墓穴の中から這い出すことが大事なのだと
この本で学ばなければならない峠を向かえているのだと思う
Posted by ブクログ
我々日本人がもしかするとありえたかもしれない時代を考察する書籍
基本的には北海道、東北北部を中心とした縄文人の末裔に関する歴史や文化の歩みを考古学の観点から考察していく流れで進んでいくが、読み進めていくうちに鉄器などの技術は和人から流用するにも関わらず何故縄文人は和人の文化に染まりきろうとしないのか?という疑問を抱き続けるようになった。
しかしそういった疑問を(そういう読者もいると想定したのか?)終盤で解決させる構成からか今まで知ってきた歴史の見方が変わり視野が広がったように感じるようになった。
もしかしたら現代社会の構造が実は彼らよりも進歩的ではないのではないか?そんな事も考えさせられる内容でもあった。
アイヌの歴史を知るには良い本
直木賞受賞の「熱源」を読んでアイヌに興味を持ち購入。
北海道にいくつもの文化圏があったことを初めて知り驚いた。
北海道のあの広さを考えたら当然と言えば当然かと納得。
たくさんの物を持つ者は権力を持ってしまうと言う理由から、自分達の文化内では物々交換をしないことで、平等性を保ち続けると言う考え方は興味深い。
おそらく当時の人口の少ない時代だからこそできることだったのだろう。
今なら一つの集落単位や、サークルほどの単位でなら出来そうだ。
資本主義万歳!お金万歳!個人の自由万歳!の現代ではこんな考え方の社会はまず無理だろう。
でも現代社会に疲れて別の生き方をしたいと思う人にとっては、1つの指針になるかもしれない。
Posted by ブクログ
シャーマンキングやゴールデンカムイなどの漫画からアイヌに興味を持つようになり、ちょうど筑摩書房のセールもやっていたため購入。
縄文人の末裔であるアイヌの歴史を振り返りながら、同じ祖先である縄文人の縄文思想とは何だったのかを考えていく内容です。
これは良書ですね。
遺伝子的な部分だけではなく、言語や文化、風習などといった多角的方面からアイヌの歴史について述べています。
そして参考文献の数がすごい…。
アイヌを語るのに欠かせない本州との関連や中国やロシアなど大陸側との関係にも言及されており、より理解が深まります。
今のアイヌはただ縄文人が外部の文化を受け入れずに現代まで続いているのではなく、様々な文化と交わり変化していった姿だということがよく分かりました。
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