アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史

アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史

770円 (税込)

3pt

アイヌこそが縄文人の正統な末裔であることが、最近のさまざまな研究や調査で明らかになっている。平地人となることを拒否し、北海道という山中にとどまって縄文の習俗を最後まで守り通したアイヌの人びと。その文化を見ていけば、日本列島人の原郷の思想が明らかになるにちがいない。交易、祭祀、葬制、遺跡とその遺物、言語などの多方面にわたる最新のアイヌ研究を総合し、弥生文化を選択した現代日本人にとって、ありえたかもしれないもうひとつの歴史を叙述する野心的試み。

...続きを読む

アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    知らなかった日本史

    2022年10月09日

    縄文文化の流れ、北海道からサハリン、アムール川流域、カムチャッカ半島までの広い文化圏と民族の動き、殯の風習など一冊で知ることが多く、日本史の見方が変わりました。素晴らしい力作だと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2017年09月16日

    おもしろい!
    サブタイトルの通り、「もうひとつの日本の歴史」が鮮やかに描かれている。
    ひとつひとつ実例を混じえ論理を積み重ねていきつつ、
    全体としてとてもダイナミックな構成となっている。
    古代から中世にかけて日本にに数々の民族が存在したことを、
    恥ずかしながらよく知らなかった。
    彼らの文化、言語、D...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年03月07日

    アイヌと縄文 瀬川拓郎 ちくま

    同じ縄文人を祖先に持つからと言って
    2千年以上も異なる歴史を歩んできた私たちは
    互いに補い合う精神的な文化を選んだアイヌと
    権利を主張し合い知識による文明を目指す弥生文化を選んだ本土人を
    同一視することはできない

    しかし現代の日本人として縄文的精神文化を振り返り...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年10月05日

    北海道にはシベリアあたりの生き方もずいぶん入ってきている
    昔々から大陸の生き方だってずいぶん入ってきている
    そう思うとなんだかうれしい
    縄文の遺跡はあちこちにあったということは食べて生きていく程度のことならばどこでもできることの証
    商品化の時代ってのが厄介ね
    「よりよいものを」と求めてきたのが人間な...続きを読む

    0
    購入済み

    アイヌの歴史を知るには良い本

    Yc
    2020年07月20日

    直木賞受賞の「熱源」を読んでアイヌに興味を持ち購入。
    北海道にいくつもの文化圏があったことを初めて知り驚いた。
    北海道のあの広さを考えたら当然と言えば当然かと納得。

    たくさんの物を持つ者は権力を持ってしまうと言う理由から、自分達の文化内では物々交換をしないことで、平等性を保ち続けると言う考え方は興...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月28日

    シャーマンキングやゴールデンカムイなどの漫画からアイヌに興味を持つようになり、ちょうど筑摩書房のセールもやっていたため購入。

    縄文人の末裔であるアイヌの歴史を振り返りながら、同じ祖先である縄文人の縄文思想とは何だったのかを考えていく内容です。
    これは良書ですね。
    遺伝子的な部分だけではなく、言語や...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年11月09日

    北海道にこのような特異な文化が育まれてきたことを全く知らなかった.p.19の表で本州の時代との比較があるが,続縄文時代,擦文時代,ニブタニ時代と続き,オホーツク文化も並行して進んでいる.アイヌが縄文時代の風習などを正確に伝えてきていることは驚きだ.さらに大陸との交流も盛んでますます興味が湧く.日本の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月31日

    北海道の縄文人の食事は肉食主体で、オットセイやアザラシなど海生哺乳類に偏っていた。本州では一定期間飼育した子イノシシを殺す祭が行われていたが、北海道にはイノシシが生息していないにもかかわらず、祭りを行うために本州からイノシシを入手していたらしい。著者は、このイノシシ祭りがクマ祭りのイオマンテに変容し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月16日

    現代のいわゆる日本人とアイヌ人の祖先を辿ると、縄文人に行き着く。縄文人からいかに弥生人とアイヌの祖となる人々が分かれ、どのようにそれぞれの文化を発展させたかについて書かれている。

    0

    Posted by ブクログ 2018年02月15日

    瀬川拓郎 「 アイヌと縄文 」

    アイヌ文化に保存された 縄文思想(日本の原郷としての)を 抽出しようとした本。

    面白い。日本の原像を探ろうとする 人類学者、歴史学者、作家等が 縄文時代に 惹かれる理由が わかる気がした

    アイヌが 日本列島のみでなく 北東アジアの交易(商品交換)により、富と権...続きを読む

    0

アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま新書 の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

瀬川拓郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す