【感想・ネタバレ】縄文の思想 のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年01月01日

貧富の差のない縄文時代に、農業がもたらされて弥生時代が始まった。こんな直線的な理解を打ち砕く名著。

南方から渡来した原日本列島人=縄文人のもとに農業がもたらされる。縄文人は農業を部分的に受け入れ、渡来人と混血しつつも沿岸部を拠点とする「海民」として幅広い交易で繁栄する。縄文と弥生は長く併存するのだ...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月12日

アイヌ学からの流れで。
縄文の沈黙貿易や解体場所の隔離が国家と階級の回避への必死の試み、という感覚はとても納得しやすかった。男女間の役割分担にその平等性への志向はあったのだろうか。

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Posted by ブクログ 2018年04月21日

この本では、あわゆる縄文時代に日本列島のほぼ全域に住んでいた人びとを縄文人と呼んでいますが、その縄文人の核ゲノムの解読によれば、かれらはアフリカ、ヨーロッパ、東ユーラシア(中国、日本、ベトナムなど)の人びとのいずれにも属さない、孤立的な遺伝子的特徴がある、現生人類のなかでも古層の集団なのだそうです。...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年03月08日

考古学者が、縄文人の生き方を律した思想、あるいはかれらの他界観や世界観といった、生々しい観念の世界に新たな発想・アプローチの仕方で、われわれ日本人の鬱なる「縄文性」に迫った著作です。
その方法ですが、芸術的な感性などではなく、考古学と神話から具体的な資料にもとづいて縄文の思想を明らかにしたのです。
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Posted by ブクログ 2017年12月31日

縄文時代から現代に至るアイヌと日本の海民との神話的連続性を、微に入り細に入り読み解いた労作。
私も大学の卒論で同じテーマを考えたことがありましたが、伝承が共通していることを同起源の証拠とするわけにはいかない難しさがあるだけに、慎重に冒険する立場が必要ですし、これはその基準をクリアしていると思います。

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Posted by ブクログ 2017年12月17日

九州の地名にアイヌ語起源が残っていたり、古事記とアイヌ神話の共通点など興味深い指摘が多い。大学時代の先生が登場したり親しみも湧くのだが、なんとも硬い論文のような書籍で読み物としては楽しくない。研究者向けなのだろうか。内容的には質が高いと思われる。

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