坂本湾の作品一覧

「坂本湾」の「BOXBOXBOXBOX」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • BOXBOXBOXBOX
    3.4
    1巻1,650円 (税込)
    宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。

ユーザーレビュー

  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    好き嫌いが分かれる作品かもしれないが、自分はとても面白い作品、好きな作品だと思った。
    単純労働に従事していると、自分がロボットや機械の歯車の一つに過ぎないのではないかという思いに高確率で駆られることになると思う。
    時間が流れるスピードが遅く、体が惰性で動き続ける中で、意識はあちらこちらに浮遊していく。
    労働はお金を得るためという目的が一番大きいのは間違いないが、そこに思いを振り切らせるには、あまりにも拘束されている時間が長い。
    この作品に登場する人間たちも、様々な鬱屈した思いを抱えて業務に向き合っている。
    そんな中で魔が差してしまうのも、気持ちは分からなくはない。
    さすが、芥川賞にノミネートさ

    0
    2026年04月30日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    宅配便の裏側に、こんなドラマがあったとは
    ECの現場にも、あるんでしょうね

    どんな仕事にもあるかな、やっぱり。

    0
    2026年04月02日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    一昨日、実家の小物を整理(捨てる??)するという単純作業をしながらAudibleで。
    宅配所でベルトコンベアーを流れる箱を相手にする4人のお話。
    アンは箱の中身を想像することに楽しみを覚えていたが有ることがきっかけで箱の中を確認するときに盗みを働く。イナモリは派遣職を得るまでのつなぎに働いている。斎藤は妻が病気で酒を飲みながら働く。神代は非正規を管理する非正規職員で煩わしい事は避けたい・・そして頭痛に悩まれ続けている。理不尽な労働、霧に立ちこめる宅配所。危うい危うい。
    そんな中で4人が少しだけお互いを知る。その中であの忌々しい放送係の社員が自慰をするところを見て爆笑する。
    そうこうするうち、盗

    0
    2026年05月05日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間が徐々に人間性を失っていく様子のリアリティが凄まじい。
    コンビニ人間にも通じるような、人間の隠された一面的な描き方がとっても面白かった。

    0
    2026年04月30日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    濃霧に閉ざされた視界、絶えず蠢くベルトコンベア。
    本作には「霧」「荷物」「薄暗がり」といった記号が執拗に配置され、
    全編にわたって湿り気を帯びた陰鬱な空気が立ち込めている。
    ​「箱」を運び続ける物流のサイクルは、さながら脱出不能な円環(ループ)のメタファーだ。
    一貫して描写される無機質な労働の反復が、
    読者の内面に底知れぬ閉塞感を堆積させていく。
    ​合理的であるはずのシステムの中で、
    摩耗し、揺らぎ、崩壊していく人間の精神。
    その危うい均衡を描ききった、静かな狂気に満ちた一冊である。

    0
    2026年04月25日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET