坂本湾の作品一覧

「坂本湾」の「BOXBOXBOXBOX」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • BOXBOXBOXBOX
    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。

ユーザーレビュー

  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

     単調な仕事に就き、日々それを繰り返すことによる不安感や閉塞感が表現されていた。著者は、宅配センターの仕分け作業について自身の経験を通し「身体は疲れるけど、脳は暇」と言い表していたが、実感がわかない。
     私は仕事を通して、勤務に関わらず責任が問われる緊張感や、終わりが見えず時間が侵食される感覚をおほえ、脳の疲労を感じている。
     単純作業を生業とすることは、表面的には自由や開放感を与えるが、長期的には虚無感や孤独感に苛まれるのだろう。
     無人島に身を投じることを想像したとき、自由と孤独の両方を感じる。だから、どちらということではなく、自由と孤独は表裏一体で、責任から逃れることは社会とのつながりを

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    2026年01月06日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    題名の「box」に引っ張られているよう気もするが、安部公房的おもしろさがあり、中村文則的おもしろさがあった。不穏で尚且つ推進力のある小説。

    「濃霧」に「ブレインフォグ」とフリガナがふってある言語感覚も好きだ。

    「労働は返事をしない。献身の見返りは薄給で、いずれ体も思考も動かなくなって捨てられる。」p.26

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    2025年12月20日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    この作品は素晴らしい
    生きる上のモヤモヤをとても体現している
    芥川龍之介や太宰治のような不安さを感じた
    今年1いい作品だった

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    2025年12月15日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    語り手の視点が唐突に入れ替わり、現実と妄想の境界がなくて混沌とした世界。ループして抜け出せない感覚に陥って困惑した。陰鬱で殺伐として湿度高めの空気感、息苦しかったけれどこの雰囲気は好きだ。安がモノに妄執する様に「銃」を思い出した。次作が楽しみ。

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    2026年02月01日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    気味悪い職場はデストピアかと思ったが、読んでいるうちに、これって現代の職場で感じるものそのものではないかと感じた。職場で何かあるとルールで縛られる閉塞感、正規と非正規の違い、仕事のやりがい、コミュニケーションがなくなっている現場。それによる孤立感、などなど。作品での描写は極端だけど、根底に流れているものを感じ取ると、自分が今置かれている状況とリンクする。ルールが作成されれば、現場では業務影響なければ許容する管理者も現実的で、これは閉塞感の中の救いみたいなものだろうか。

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    2026年01月18日

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