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Posted by ブクログ
文章が、上手い!!!!
内容は不気味で気持ち悪くて怖くてイヤ〜な感じなのに、謎の気持ち良さがある…何を言っているか分からないかもしれないけれど本当に心地よい文章でした。新感覚の体験。
高熱を出したときに見る悪夢を脳内から綺麗に取り出したような話。
「監視カメラも使えないほど濃い霧に包まれた宅配所」というものは、安全上、衛生上、防犯上、絶対に存在しえないのだけれど、その絶対にありえない環境の中で、壁に貼られた掲示物のような細かい風景だとか、身体の不調や痛みのような感覚は仔細にリアルに描かれていて、そういうところも悪夢のような物語だった。
オーディブルで聴いたのだけれど、朗読は声優の品田美穂さん。淡々と感情なく読み上げるナレーションが作品に合っていてかなり秀逸でした。文章の心地よさも相まって、もはや音楽と言ってもいいんじゃないかと思える作品。
Posted by ブクログ
心の拠り所、お守り的存在を作り出さないと、労働ができない現代。
ポジティブであればよいのかもしれないが、それが盗みだったり、設備を蹴ったり、酒だったり…というネガティブな方向になる人もいるだろう。
濃霧に包まれてジメっとしていて息苦しい宅配所の環境が、
登場人物の心の状態と重なっている。
それぞれの登場人物の宅配所以外の生活は確かにあるはずなのに、それが幻のようにつかみきれず、宅配所という労働の箱に隔離されて切り取られて書かれている。
奇をてらっているわけではないが、伝統的でしっかりした文体の中に、切れ味のあるカルチャーっぽい表現が入っているので、読んでてドキッとさせられました。
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p45.安は盗みのことを考えると脳内から言語が滲みだしてきて、口腔に滴り落ちる快楽物質(ドリップ)で歯と舌が踊りだしそうになる。
Posted by ブクログ
ずっと夢の中にいるみたいな話だった。つまんないともおもしろいとも言いにくい、一言で言えば微妙って感じだった。単純作業のバイトって実際こんな感じなのかな。やったことないから想像するしかないんだけどけっこうきつそう。向いてない人にとっては苦痛しかないんだろうなと勝手に思った。安さんと神代さんが特に好きだけどどっちも仲良くはなれなさそうなキャラ。最初から最後までこの仕事の正体がつかみきれなくてモヤモヤした。仕事の足しか引っ張らない霧について、最後まで分からないところが気になってしょうがない。それがはっきりわかるオチだったら…と妄想してしまう。内容とは関係ないけど、このくらいの厚さの本は1時間くらいでサラッと読めるところがいいなと思った。
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