【感想・ネタバレ】BOXBOXBOXBOXのレビュー

あらすじ

宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

宅配便の裏側に、こんなドラマがあったとは
ECの現場にも、あるんでしょうね

どんな仕事にもあるかな、やっぱり。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

何だ、このジメジメ感は!?その上、何かものの腐ったような匂いまで感じさせる文章。
なんか期待させる作家ではあるけど、閉じ方が惜しい

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

立場と背景の異なる四人の非正規労働者がベルトコンベアを軸に荷物を仕分け続ける。霧が立ち込める作業所とベルトコンベアの機械的運動と同調するように無機質なリアリズムが貫かれており、本編内で示唆されるようにストライキといった手段での連帯が見出だせない現代の日本において矮小化された「個人」が業務中飲酒や窃盗といった規模の小さな反抗に快楽を見出す様が面白い。融合された一人称としての「私」は連帯を失った「私」達の意識の融合体であり、終盤のマジックリアリズム的飛躍にはフィクションの希望を感じさせると同時に、集合体としての「私達」であっても連帯され得なかった個人としての「私」が際立つニヒリズムにも似た物悲しさが含まれている。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終始濃霧に包まれる謎の宅配センターの中で話が進む。
映画「ラストマイル」や「ノマドランド」の配送センターを思い浮かべながら読み進めた。
主要登場人物4人の心情描写が圧巻だった。
ものすごく不思議な世界だけど読むのをやめられない。単純作業で精神崩壊していく危険...
対象は高校生以上でしょうか。
満足の一冊!

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芥川賞候補作の中で一番おもしろそうだったので読んだ。
四人の登場人物の視点が次々に入れ替わり、時に交わり、或いは全員の立場を冷笑的に俯瞰しながら、何も起こらないままの労働を続けている。彼ら彼女らは全員、それぞれに全く異なるバックグラウンドを持つ人間であるはずなのだが、彼らの個性は極限まで捨象され、誰ひとりに感情移入することも出来ない。
最初に読んだ時、属性に応じた一人称や口調の区切りが一切なされていないことに戸惑いを覚えた。登場人物全員の属性を把握して尚、今だれの視点に立っているのか分からなくなることがしばしば起こった。
彼らは本質的に何者でもないと同時にあらゆる人間であり、全く異なる存在でありながら全く同一の存在である。霧の中にある彼らの輪郭は常に漠然としているからこそ惹かれ、はっきりと自我を持った瞬間彼らへの興味は消え失せる。箱の中の荷物を覗くことと同じである。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

面白くてサクッと読み終わった。一時、物流業界を志望していた身としては、正直この領域で心身の健康をうまく保てる気がしなかった。単調な作業とオーバーワークは、人から意志を奪い取る。この環境で引き起こされる過ちは「魔が刺した」なんてものではなく、「そうすべきだから、そうした」というニュアンスの方がきっと近い。
終わり方も良かった。とある宅配場で異常が起きようと、変わらずどこかで荷物は集積され、どこかへと出荷されるべくベルトコンベアに真顔で流れてくる。労働、という行為に付随する地獄の1形態が、ひどく乾いた、それでいて妙に身体性を伴って提示される。

作者は日芸の劇作コース出身らしい。読んでいる最中立ち上がるイメージが、映画のようなパッと見現実っぽくみえるものではなく、明らかな作り物の舞台であったのはそれ故にか。

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2026年02月28日

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これは誰かの、あなたの、わたしの頭の中で働いているということ。人生とは単純作業である。何かあるかもしれないし何かあった風になっているかもしれないし、若くは夢の中の出来事かもしれない。

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2026年02月25日

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読み終わって、仕事してる時を思い出しました。単調な作業の中、現実か幻か分からなくなるような感覚。本当にあったことか夢の中のことなのか。ちょっと難しく、短いながらも読み応えがありました。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

第174回芥川賞候補作。地上波初放送が先日発表された映画『ラストマイル』よろしく大量の荷物を仕分ける宅配所の作業員たちを描いた物語。もし作業員に魔が差して荷物を盗んでしまったら?という一応のサスペンス設定はあるものの、建物内を濃霧が立ち込めた辺りから現実と虚構の境界がどんどん曖昧になり不気味な世界に誘われる。資本主義の下で心を殺して働く現代人を痛烈に批評する怪作。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

私と何歳も違わない方がこんなにも解像度高く、でも謎に溢れた小説を書けるのか!と尊敬。

ベルトコンベアで荷物の仕分けをする人たちの働く中での心の動き、もがき、葛藤...
色んなものが煮詰まって装丁のようになっていく話。

働き方を考え直すきっかけになったし、周りの人の人柄を考えて仕事選びをする大切さを教えてくれた1冊だなと感じた..!

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

語り手の視点が唐突に入れ替わり、現実と妄想の境界がなくて混沌とした世界。ループして抜け出せない感覚に陥って困惑した。陰鬱で殺伐として湿度高めの空気感、息苦しかったけれどこの雰囲気は好きだ。安がモノに妄執する様に「銃」を思い出した。次作が楽しみ。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

宅配所で荷物分けをする人々の話。
ひたすら箱が流れてきて、仕分けるという単純作業を長時間行う中で、箱それぞれが生命と感じられる描写など、宅配所の閉鎖された環境で繰り広げられる不気味な思考や比喩表現が堪らない。
ずーっと漂う無機質で冷たい不穏な雰囲気がとっても良い。これがデビュー作とは!
登場人物の異常な衝動に理解はできなかったけれど、こんな閉塞感のある環境で長いこと作業してたらこうなっちゃうのかもなあと思った。かなり気が狂った作品だった。
もう少し何か起きるのかと思ったけど、あっけなく終わった。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

今話している私は誰?喋ってる私は?どこまでが妄想でどこまでが現実的?
読んでるこっちも霧の中だった。
単純労働や非正規の閉塞感みたいなのは全体からよく伝わって来た。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

雇用の格差や単純作業の狂気。
底辺を見せられた。
今や生活に欠かせない流通業界のリアルな裏側をフィクションで暴いている。

終始立ち込める「霧」が何かのメタファーだと読むと、この作品の不気味さと面白さが増す

作中で気に入った言葉は
“普遍的な病理行動”
ザワッとする

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

いまの環境に耐えられなくなったとき、バランスを取ろうとして何かに逃避してしまう、せざるを得なくなる感覚が、事象は違えど自分の過去の感覚を呼び戻してくる感じがしてドシっと重さを感じる読み心地でした。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芥川賞候補作

主語がいきなり変わって、あれ?となった。
箱の中身が気になり、中身を盗むことが常習化してしまうことに、なんでそんなことしちゃうの?って思ったけど、単純作業をずーっとしていると、人間どこか狂ってくるのかな?ハラハラしてすぐに読み終わってしまった。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

読みやすいけど、いまいち理解し難かった。
人生で誰もが陥る悪い節目や、マイナスな感情を、宅配所に例えているのかもしれない。

宅配所で働く作業員たちが話の中心となっている。
そして上司や上の司令塔の人たちがあまり出てこない。
例えば、口だけで指示をしていたり、隠れて物事を行うなど。
それは現代社会そのものの構造なのかもしれない。
社長などの子供の優遇、外国人の差別(区別も然り)。

人間誰だって、しんどい時に何かを想像して上書きして、逃げ場を持って生きていかないと、死にぶち当たるのかも。

読む人によって感想が左右される作品だと思った。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

miletちゃんの影響で読んでみたけど、いまいちよくわからない内容だった。。

部分的にはわかるような気もするけれど、全体的には「?」だった。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

誰でもできる労働は死なのか?
芥川賞っぽい、オープンエンドな作品。

機械のように働いていると気が狂いそうになるよな、、

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

芥川賞候補作は肌に合わないと分かっているのに、つい手に取ってしまった。

やっぱり、わけが分からない。
でも、ベルトコンベアから流れてくる荷物(箱)の対応を延々としている登場人物たちの姿が、まざまざと目に浮かんできた。
決して明るい職場ではない。むしろ、箱に嘔吐する奴がいれば、箱を盗む奴もいる。やばい職場だ。
でもそのヤバさが、この職場では当たり前のように思えてきてしまう。何でだろう。

まるで、箱と同様、登場人物たちも皆、職場にいる間は無機物なのではないかと疑えてきてしまう。
この小説、読んでて何が面白いんだろう。けなしている訳ではなく、素直にそう思った。
自分の知らない世界、自分の周りにいない人の生活を垣間見れるから、つい読み進めてしまうのだろうか。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

霧が立ち込める宅配場という謎設定。
レーンに流れてくる荷物をひたすら仕分けるという、単純化されたライン作業に、なんとかして刺激を与えようとする作業員達の淡々とした本能的な言動を読み進める感覚がフレッシュ。
ポップなジャケに対して、中身は湿度が高く闇は深め。ページ数は少なくとも濃厚である。
3.8点

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

霧に包まれた作業所のレーンに流れて来る荷物を別のレーンに載せるだけという作業を続ける安と稲森と斉藤、そして上司の神代。
霧に包まれ朦朧とする中で全てが混沌として狂っていく摩訶不思議な世界。
芥川賞候補、受賞は逃した。

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

ちょっと薄気味悪い??宅配所なんで霧が??隣の人が見えないくらいの霧??謎めいた宅配所での箱、箱、箱に翻弄され狂わされた人々の話。読みやすいはずのページ数に苦戦!!

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2026年02月11日

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霧が立ち込める宅配所を舞台にベルトコンベアで運ばれる箱たちの仕分けをする人たちの仕事と妄想と窃盗の物語。気になる段ボール箱の中、覗き込みたい気持ちがわかる。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

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「テープを引き剥がし、
 蓋を開けて、覗き込みたい」
宅配所で箱を仕分けるうちに生じた、禁断の衝動ーー
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こちらも昨年読んでました。
買うか悩みましたが、
どうしても表紙のデザインが気になって。

終始不穏で、湿度が高くて。
あとちょっと気持ち悪いです。苦笑

登場人物の興奮?が上がる瞬間に、
読みながら私も興奮しててなんか疲れました。苦笑

カバーを外すと、
段ボールのようになっていて、
装丁も含めて面白い一冊でした。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

推定枚数130枚
退屈な作業のなか人の悪意が積もっていくのは面白かったけど最後妄想みたいな、夢オチ的な終わりはうーん

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

安、斎藤、稲森、神代の4人の人生を配送所を通して描く内容。芥川賞候補だけあって、かなり文学的というか、比喩が込められてる感じはした。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

誰かが見ている夢をずっと見せられているような…

一見普通に見えても人には誰にも言えない隠された欲望や事情を抱えている。それが薄霧立ち込める宅配所という舞台からも伝わってきました。

不気味な物語ですが、それが行き過ぎると滑稽にすら思えてきて登場人物達に不思議な愛着が湧いてくる、そんな小説でした。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

 日常の些細な不幸や満たされなさを起因に生じるふとした出来心。一時の油断を発端にどんどん悪くなる境遇。誰にでも思い当たるちょっとした甘えや怠惰の責任を、誰しもが遭遇し得る形で当人が清算させられる物語。
 突飛な展開は無く、ただ淡々と数人の人生の一端を適切な温度感で描写しており、私はとても好みに感じました。
 当作品では四人の主要人物が登場し、似たような立場ではありつつもそれぞれが生活においての異なる苦悩を抱えています。そのどれもが可能性としては私も経験し得るであろうものとなっており、そこから先の立ちはだかるどの懲罰も見聞きしたことのある身近な不運或いは当然の帰結ばかりで、他人の困難として見過ごして良い話では無く他山の石として私も今後の振る舞いや人生設計について考えなければならないな……という感想を抱きました。日々の自己批判を怠らず、常々今の自分は正しいと思われる道を歩いているかの検閲を行わなければ、ふとした怠けから主要人物達と同じような展開が訪れてしまうかもしれないという危機感を与えてくれる、一種の自己啓発書のような含蓄に富んだ一作だと私は受け取りました。
 また、創作であるにも関わらずひたすら写実的な現代の描写のみで物語を構成し、そして完成した作品が非常に面白いというのは新鮮な驚きがありましたね。
 私と同様に悲哀や葛藤といった人間の脆さについての描写を好みとする方々にはとてもおすすめ出来る作品でした。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

薄霧の立ち込める宅配所で日々働く4人の物語。一人一人にスポットライトが当たり、何を考え、何を心に抱えて生きているかが描かれている。少しずつ、だけども確実に狂っていく4人を箱の外から覗いている感覚に陥った。安と同じく4人を覗くことをやめられなかった。

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2026年03月26日

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