坂本湾のレビュー一覧

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    宅配便の裏側に、こんなドラマがあったとは
    ECの現場にも、あるんでしょうね

    どんな仕事にもあるかな、やっぱり。

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    2026年04月02日
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    実際の宅配所の労働者たちに感謝と敬意を示したいと感じた作品だった。
    主人公の安は単調で過酷な労働環境の中で真面目に働く青年だったが、次第に刺激を求めるようになり盗みを始めてしまう。
    世間では荷物の盗難が話題になることがあるが、現実では私の注文した荷物は、日々問題なく私の手元に届いている。だから、無事に私の荷物が届くことに改めてありがとうの気持ちを伝えたいと思った。

    一方で、文章の一部にはイメージしにくい箇所もあり、少し難しく感じた。

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    2026年04月26日
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    濃霧に閉ざされた視界、絶えず蠢くベルトコンベア。
    本作には「霧」「荷物」「薄暗がり」といった記号が執拗に配置され、
    全編にわたって湿り気を帯びた陰鬱な空気が立ち込めている。
    ​「箱」を運び続ける物流のサイクルは、さながら脱出不能な円環(ループ)のメタファーだ。
    一貫して描写される無機質な労働の反復が、
    読者の内面に底知れぬ閉塞感を堆積させていく。
    ​合理的であるはずのシステムの中で、
    摩耗し、揺らぎ、崩壊していく人間の精神。
    その危うい均衡を描ききった、静かな狂気に満ちた一冊である。

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    2026年04月25日
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    労働小説!おもしろかった。文章が上手い。
    よく宅配物のロストから着想して物語が書けるものだ。
    労働と身体性、心と体の不一致(性別ではなくて)、ルーティンと刺激、そのようなことが徐々に強まったり弱まったりしていた。

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    2026年04月23日
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    何だ、このジメジメ感は!?その上、何かものの腐ったような匂いまで感じさせる文章。
    なんか期待させる作家ではあるけど、閉じ方が惜しい

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    2026年03月31日
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    立場と背景の異なる四人の非正規労働者がベルトコンベアを軸に荷物を仕分け続ける。霧が立ち込める作業所とベルトコンベアの機械的運動と同調するように無機質なリアリズムが貫かれており、本編内で示唆されるようにストライキといった手段での連帯が見出だせない現代の日本において矮小化された「個人」が業務中飲酒や窃盗といった規模の小さな反抗に快楽を見出す様が面白い。融合された一人称としての「私」は連帯を失った「私」達の意識の融合体であり、終盤のマジックリアリズム的飛躍にはフィクションの希望を感じさせると同時に、集合体としての「私達」であっても連帯され得なかった個人としての「私」が際立つニヒリズムにも似た物悲しさ

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    2026年03月28日
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    ネタバレ

    終始濃霧に包まれる謎の宅配センターの中で話が進む。
    映画「ラストマイル」や「ノマドランド」の配送センターを思い浮かべながら読み進めた。
    主要登場人物4人の心情描写が圧巻だった。
    ものすごく不思議な世界だけど読むのをやめられない。単純作業で精神崩壊していく危険...
    対象は高校生以上でしょうか。
    満足の一冊!

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    2026年03月16日
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    ネタバレ

    芥川賞候補作の中で一番おもしろそうだったので読んだ。
    四人の登場人物の視点が次々に入れ替わり、時に交わり、或いは全員の立場を冷笑的に俯瞰しながら、何も起こらないままの労働を続けている。彼ら彼女らは全員、それぞれに全く異なるバックグラウンドを持つ人間であるはずなのだが、彼らの個性は極限まで捨象され、誰ひとりに感情移入することも出来ない。
    最初に読んだ時、属性に応じた一人称や口調の区切りが一切なされていないことに戸惑いを覚えた。登場人物全員の属性を把握して尚、今だれの視点に立っているのか分からなくなることがしばしば起こった。
    彼らは本質的に何者でもないと同時にあらゆる人間であり、全く異なる存在であ

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    2026年03月06日
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    面白くてサクッと読み終わった。一時、物流業界を志望していた身としては、正直この領域で心身の健康をうまく保てる気がしなかった。単調な作業とオーバーワークは、人から意志を奪い取る。この環境で引き起こされる過ちは「魔が刺した」なんてものではなく、「そうすべきだから、そうした」というニュアンスの方がきっと近い。
    終わり方も良かった。とある宅配場で異常が起きようと、変わらずどこかで荷物は集積され、どこかへと出荷されるべくベルトコンベアに真顔で流れてくる。労働、という行為に付随する地獄の1形態が、ひどく乾いた、それでいて妙に身体性を伴って提示される。

    作者は日芸の劇作コース出身らしい。読んでいる最中立ち

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    2026年02月28日
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    これは誰かの、あなたの、わたしの頭の中で働いているということ。人生とは単純作業である。何かあるかもしれないし何かあった風になっているかもしれないし、若くは夢の中の出来事かもしれない。

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    2026年02月25日
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    読み終わって、仕事してる時を思い出しました。単調な作業の中、現実か幻か分からなくなるような感覚。本当にあったことか夢の中のことなのか。ちょっと難しく、短いながらも読み応えがありました。

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    2026年02月23日
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    第174回芥川賞候補作。地上波初放送が先日発表された映画『ラストマイル』よろしく大量の荷物を仕分ける宅配所の作業員たちを描いた物語。もし作業員に魔が差して荷物を盗んでしまったら?という一応のサスペンス設定はあるものの、建物内を濃霧が立ち込めた辺りから現実と虚構の境界がどんどん曖昧になり不気味な世界に誘われる。資本主義の下で心を殺して働く現代人を痛烈に批評する怪作。

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    2026年02月22日
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    私と何歳も違わない方がこんなにも解像度高く、でも謎に溢れた小説を書けるのか!と尊敬。

    ベルトコンベアで荷物の仕分けをする人たちの働く中での心の動き、もがき、葛藤...
    色んなものが煮詰まって装丁のようになっていく話。

    働き方を考え直すきっかけになったし、周りの人の人柄を考えて仕事選びをする大切さを教えてくれた1冊だなと感じた..!

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    2026年02月17日
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    ベルトコンベア・サスペンスって何?と思ったけど、見事にそのままでちょっと笑ってしまった。

    Audibleで聴き進めるうちに、何だか苦しくなって何度か中断。
    苦しい原因は、自分の閉所恐怖症だった。

    物語の逃げ場のない閉塞感、ヘッドホンの密閉感、さらにはナレーターの無機質な声。
    この三重の苦しさが相乗効果となってしんどかった。

    別に煽られているわけでもなく、淡々とした文章なのに、苦しくなってしまうのはなぜだろう。
    この世界観を描き切る著者の感性がすごい。

    無機質で閉塞感のあるどこか現実味のない世界観は、昔観た映画『CUBE』を思い出した。

    便利だからと、ついポチポチ買い物をしてしまう自分

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    2026年04月26日
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    オーディブルで聞いた。特段面白くはないけど嫌いというほどでもない、変な話。そして嫌な職場。変な人たち。
    濃霧のなかでひたすら箱を仕分け、楽しみもなく、淡々と過ごしていたらおかしくもなるわな
    酒を飲んだり、体を壊したり、窃盗したり、ベルトコンベア蹴ってみたり、大変だわほんと

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    2026年04月22日
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    登場人物4人とも抑うつ状態だったな。

    その中でも、外界との繋がりがない妄想気質の安さんだけが、最後までベルトコンベアの作業に残ったことの意味を考えた。ベルトコンベア作業を続けられるというのも、特殊能力なのだと思う。環境を変化させるより、安さんにとっては、そこに留まることが1番の望みなのかも。

    何が楽しいのか理解できない環境に居続ける人は、私の周りにもたくさんいる。そして、私もそうなりつつある気がする。私の物語が、取り返しのつかない結果になりそうで、怖い。


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    2026年04月22日
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    オーディブルで聴きました。
    霧の立ち込める宅配所で、黙々と働く男たち。霧の立ち込める宅配所?
    一部始終を監視され、時々呼び出されて怒られたりする。それでも仕事がない世界なのかなかなか辞められない。いつの話?未来?

    それぞれのエピソードが妙にリアルで、でも何かがズレている。
    ザ・芥川賞という感じで嫌いじゃなかった。短かったし。

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    2026年04月21日
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    ほんタメで紹介された本。他視点、神視点の作品が初めて。
    急にいろんな焦点に変わるからこそ最初は戸惑いつつ、不思議な感覚。
    100ページちょっとなのですぐに読み終わりました!

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    2026年04月18日
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    宅配所で荷物分けをする人々の話。
    ひたすら箱が流れてきて、仕分けるという単純作業を長時間行う中で、箱それぞれが生命と感じられる描写など、宅配所の閉鎖された環境で繰り広げられる不気味な思考や比喩表現が堪らない。
    ずーっと漂う無機質で冷たい不穏な雰囲気がとっても良い。これがデビュー作とは!
    登場人物の異常な衝動に理解はできなかったけれど、こんな閉塞感のある環境で長いこと作業してたらこうなっちゃうのかもなあと思った。かなり気が狂った作品だった。
    もう少し何か起きるのかと思ったけど、あっけなく終わった。

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    2026年03月30日
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    今話している私は誰?喋ってる私は?どこまでが妄想でどこまでが現実的?
    読んでるこっちも霧の中だった。
    単純労働や非正規の閉塞感みたいなのは全体からよく伝わって来た。

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    2026年03月29日