坂本湾のレビュー一覧

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    第62回文藝賞受賞作品。
    こちらは、文芸誌で読ませてもらいました。
    独特な雰囲気の作品。
    場面は、配達荷物の仕分けのベルトコンベアーでの職場。
    それぞれの登場人物は、生きていく上で、ひたらす同じ作業の仕事をこなしてる。

    ただ同じ作業をするわけではなく、流れ作業の中でそれぞれ妄想しながら費やす。
    少しでも、嫌な仕事を楽観的を味わうものからくるものなのか。
    私も、妄想するのが好きなので面白かった。最近は、こういうストーリーも増えてきたなぁ。
    今村夏子さんの書く小説寄りかと思いました。

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    2026年06月04日
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    宅配所の仕分け現場で働く人たちの内面を描いた作品。

    霧に包まれた作業現場で起こる出来事は、現実なのか、妄想なのか。

    ベルトコンベアに担当の番号の荷物が流れてきたら別のコンベア乗せ換える。
    単純作業中に妄想で時間をつぶすうちに、現実か妄想かわからなくなっていき、精神の異常を疑う主人公に、いい意味で読まされた。

    必要な指示のみの会話に、職員のパワハラ、職場しか出てこない描写も相まって、閉塞感がとてつもない。

    物語に没入できる一方で、人はこうやって精神を崩壊させていくのか…どこか引いている部分もある、不思議な感覚の1冊だった。

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    2026年06月03日
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    坂本湾/BOXBOXBOXBOX
    外界から隔離された霧深い宅配所で、ひたすら箱を仕分ける労働者たち。終わらない作業の果て、やがて現実と妄想の境界を見失ってゆく。

    ​物流に感謝しつつ??現代労働の不気味さをえぐる心理サスペンスでした。
    単調作業の反復は「感覚遮断」の拷問にも似た苦痛をもたらすため、脳は逃避のため妄想を生むそうな。本作はその妄想が行き過ぎた先を描いているのかもしれない。

    濃霧に引きずり込まれるような忘我感や狂気。未体験のはずなのに、生々しく肌で感じられてしまうような描写でした。

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    2026年06月03日
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    ネタバレ

    抽象的にも具体的にも感じられた不思議な作品だった。
    霧は、先の見えない人生に対する不安や恐怖を表しているように思えた。
    ただ漠然と作業を繰り返す毎日。
    これで本当に良いのだろうか?と思いつつも、自分自身の能力にある種の「諦め」のようなものを感じてしまい、現状を打開することを放棄してしまう。
    そのような状況で安は魔が差してしまい、パンドラの箱を開けてしまったのか?
    個人的に、ラストシーンで安だけがバッドエンドを迎えたように感じられたが、解釈が難しいところ。

    箱は開けてみないと何が入っているのかわからない。
    職場、人生も同じようなものだと思う。
    何も見えない世界で、失敗しながら、苦しみながら、も

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    2026年05月22日
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    物語に関しては特に感想が出ないけど、ふと学生時代の工場派遣バイトを思い出した。あれは気が狂うかと思った。

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    2026年05月17日
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    元派遣会社の営業マンとしては、非常に気になる内容だった。倉庫・ライン作業、懐かしく思う反面、本作のような気持ちで作業をされていた方もいたのだろう。と。単純作業を数時間繰り返す。簡単なようでしんどい。ただ、架空の仕事ではなくリアルだ。世の中には様々な仕事があること知れる。
    後半の正社員の行動には驚かされた!笑

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    2026年05月11日
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    Audibleにて。
    集積所で働く4人にフォーカスしたストーリー。
    クローズドだからこそ生まれる問題・課題、レーン作業ならではのトラブル、それぞれの思考をリアルに初版化したって感じですね。
    全てを凝縮して、こんなにもコンパクトに書籍化したのは凄いなと思いました。読み物として楽しめましたが、刺さるとか、影響を受けるといった小説ではないかな。

    これはAudibleあるあるですが、真夜中に自室で1人で聴いてたんですけど、モーター音とかのリアルな音とかはやめて欲しいな〜。本気でビックリして、ヘッドフォンをもぎ取りましたよ。部屋で急に掃除機が稼働しだしたみたいな音で、一瞬パニックになりました笑

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    2026年05月03日
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    梶井基次郎「檸檬」のようなシュール感にダークな閉塞感を詰め込んだ箱のような小説。
    世界はしっかり構築されていて、雰囲気はすごくあるけど、うーん、古臭く感じてしまいました。
    モヤモヤだけ描いた絵みたい。

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    2026年05月01日
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    単行本だけどページ数も少なく、字も詰め詰めでないのでサクッと読める作品でした。

    タイトルと表紙が印象的で残っていましたが、
    宅配所の軽作業で働く4人のモヤモヤを描いた物語のようでした。"共感も感情移入もさせず…"帯の角野光代さんのコメントがまとを得ている。

    淡々と話が進んでいく様をベルトコンベアと重ねて、ベルトコンベア・サスペンスなのだろうか?

    箱よりも、濃霧に包まれていて回りが見えない職場は作業するにも危ないだろう…。
    霧は働く労働者たちの精神的なモヤモヤのたとえなのだろうか?

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    ●現代の若者の内面を表したような文が独特で面

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    2026年04月30日
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    宅配所の非正規社員。日々ロボットのように仕分け作業を続ける彼ら彼女らと、また、それを管理する仕事に追われる人々。終わることのないある意味不条理な日々と、それに無益に反抗を試みる個人を表現した物語と感じました。夢うつつのような描写に引き込まれて、不可思議な印象的で面白く感じました。読み方によっては意味わからん内容とも思えて、読み手次第とも思います。
    星3つといたしました。

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    2026年05月05日