坂本湾のレビュー一覧

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    鬱蒼とした霧に包まれる宅配所。
    夢か現実か分からない世界。
    面白いかと言われたら、面白くはなかった。ただ、独特の文体で不思議な読書にいざなわれた。

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    2026年06月29日
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    ネタバレ

    宅配便の仕分けセンターのようなところが舞台だが、何故かいつも霧が立ち込めている設定になっているところが怪しげ。
    今は相当に機械化されているだろうが、少し前までは普通にあったんだろうな、こういう職場も。身体と心を分離する術がないと、精神が少しづつ歪んでいくのも分からなくはない。想像力を掻き立てられながら読み進めた。
    しかし、主たる登場人物が後半一同に会したり、突然後日談として何故か全員がハッピーになっているなど、少し唐突感のある展開でイマイチ入り込めなかったところもあった。

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    2026年06月25日
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    日常の狂気を味わいたくて読んだ。
    コントラストの高い絵。黒がちゃんと黒くて、埃っぽくて、それでいて整然としたようにも見える倉庫が頭に簡単に浮かんだ。

    短い物語だけど、登場人物それぞれのキャラクターが嫌味なく立っていて好きだった。

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    2026年06月24日
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    薄暗く霧がかる、周囲が見えず足場も悪い職場。
    その作業現場は派遣社員の集まり。

    単純作業の退屈という狂気と、人間の惰性と傲慢、リスク管理的な防衛側面からくる刺激への欲求。

    スキーマが強く働いた感想。

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    2026年06月17日
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    眉間のシワが取れない読後感…
    それぞれが色んな方面から蝕まれていく
    ブラック企業のメタファーなのか…?
    いや、人生か?

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    2026年06月07日
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    宅配センターの派遣社員やアルバイトの心情を描いた作品
    短いため一気に読むことができる
    私からはこの作品が主張したいことが読み取ることができなかった

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    2026年06月06日
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    全体量は多くないため、サッと読めたのは良いところ。
    内容については終始疑問を感じさせる。
    ほとんどの場面で【濃霧】による視覚的な曖昧さが背景にあるが、実際の荷物出荷所は建物内にある?と思うので、この濃霧は周りが見えてない登場人物の心象風景?なのかなとも思う。
    濃霧によって視野が狭まった登場人物達が、派遣社員やバイトとして単純作業の低賃金でこき使われる。登場人物達は上昇志向など持ち合わせてないのでそれを受け入れている。
    現実には濃霧に包まれた宅配所など存在しないが、その手の工場で働く人々の心の中は濃霧の中ということを主張したかったのかなと考えている。

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    2026年06月04日
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    第62回文藝賞受賞作品。
    こちらは、文芸誌で読ませてもらいました。
    独特な雰囲気の作品。
    場面は、配達荷物の仕分けのベルトコンベアーでの職場。
    それぞれの登場人物は、生きていく上で、ひたらす同じ作業の仕事をこなしてる。

    ただ同じ作業をするわけではなく、流れ作業の中でそれぞれ妄想しながら費やす。
    少しでも、嫌な仕事を楽観的を味わうものからくるものなのか。
    私も、妄想するのが好きなので面白かった。最近は、こういうストーリーも増えてきたなぁ。
    今村夏子さんの書く小説寄りかと思いました。

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    2026年06月04日
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    宅配所の仕分け現場で働く人たちの内面を描いた作品。

    霧に包まれた作業現場で起こる出来事は、現実なのか、妄想なのか。

    ベルトコンベアに担当の番号の荷物が流れてきたら別のコンベア乗せ換える。
    単純作業中に妄想で時間をつぶすうちに、現実か妄想かわからなくなっていき、精神の異常を疑う主人公に、いい意味で読まされた。

    必要な指示のみの会話に、職員のパワハラ、職場しか出てこない描写も相まって、閉塞感がとてつもない。

    物語に没入できる一方で、人はこうやって精神を崩壊させていくのか…どこか引いている部分もある、不思議な感覚の1冊だった。

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    2026年06月03日
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    坂本湾/BOXBOXBOXBOX
    外界から隔離された霧深い宅配所で、ひたすら箱を仕分ける労働者たち。終わらない作業の果て、やがて現実と妄想の境界を見失ってゆく。

    ​物流に感謝しつつ??現代労働の不気味さをえぐる心理サスペンスでした。
    単調作業の反復は「感覚遮断」の拷問にも似た苦痛をもたらすため、脳は逃避のため妄想を生むそうな。本作はその妄想が行き過ぎた先を描いているのかもしれない。

    濃霧に引きずり込まれるような忘我感や狂気。未体験のはずなのに、生々しく肌で感じられてしまうような描写でした。

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    2026年06月03日