坂本湾の作品一覧

「坂本湾」の「BOXBOXBOXBOX」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • BOXBOXBOXBOX

    小説・文芸

    3.3
    1巻1,650円 (税込)
    宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。

ユーザーレビュー

  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    好き嫌いが分かれる作品かもしれないが、自分はとても面白い作品、好きな作品だと思った。
    単純労働に従事していると、自分がロボットや機械の歯車の一つに過ぎないのではないかという思いに高確率で駆られることになると思う。
    時間が流れるスピードが遅く、体が惰性で動き続ける中で、意識はあちらこちらに浮遊していく。
    労働はお金を得るためという目的が一番大きいのは間違いないが、そこに思いを振り切らせるには、あまりにも拘束されている時間が長い。
    この作品に登場する人間たちも、様々な鬱屈した思いを抱えて業務に向き合っている。
    そんな中で魔が差してしまうのも、気持ちは分からなくはない。
    さすが、芥川賞にノミネートさ

    0
    2026年04月30日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    私自身が大学生の時にアルバイトしていたのが、物流倉庫内で同じような環境でした。(一応室内で都内だったので露はなかったですが。) 私がアルバイトをしていた同倉庫内にも老若男女問わず多くのアルバイト、ベトナム人留学生がおり、作業中に考えていたことが筆者と重なることもあり、なにか懐かしく読み進められました。無論、窃盗は働いておりません。そんな中で本作はダンボール=箱の中身に興味を持ってしまいます。この作品を読んでいると、箱の中身について考えさせられます。私たち人間も箱の中に詰められた一部なのでは…??

    0
    2026年08月17日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    霧の中で憂鬱な空気漂う工場。
    この世に対する諦観、常にネガティブな登場人物たち…。
    私が大好きな退廃的な雰囲気が詰まった小説で個人的にはかなり満足できた。

    正直言ってストーリーは意味不明。結局現実なのか妄想なのか、虚構なのか。
    結末が欲しい人はもどかしいかもしれないが、一貫してコンセプトを貫いていて素敵だと思った。

    0
    2026年08月13日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     なんだか読んでいて、いや〜な感じのするストーリーでした。舞台が「霧の立ち込める宅配所」というのがすでにゾッとしました。その宅配所で働く人たちのストーリーなのですが、とにかく話がありえないような展開で「職場ホラー」でした。
     その宅配所に出てくる登場人物はほぼ全員が非正規社員で、宅配所に入ってくる荷物を窃盗し放題という実際にあったら怖い話で始まっていきます。宅配所は24時間やっていて日勤と夜勤ではスタッフが違って、夜勤ではベトナム人ばかりだそうでした。とにかく日勤夜勤全員が窃盗の容疑者という、自分はよく宅急便を使っているのですが、もし宅配所がこんな舞台だったら・・・と考えるとゾッとします。
     

    0
    2026年08月09日
  • BOXBOXBOXBOX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    純文学を純文学だと認識した上で読む初めての純文学。なんとなーく純文学って総じて陰鬱な雰囲気があって手を出しづらかったけど、読んでみるとちょっとクスリとする場面もあったし、おもしろかった。でもやっぱり陰鬱な印象は変わらない。それがダメってわけじゃもちろんないけど、初めからそうだとわかってるとなんか抵抗があるんだよね。
    それぞれの心象風景を描くのがメインだからそういうふうに感じるのかなぁ?学のない私がいくら考えても詮無きことだけども。

    霧に覆われた宅配所で働く人たちがそれぞれの心に抱える不安や衝動によって緩やか~に破滅に向かっていく感じが胃に棘を刺されているようで読んでて重苦しかったなー。終盤に

    0
    2026年07月13日

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